■11/4の国際競技会での岩手アスリート
◇デフ(聴覚障がい者)国・地域別対抗陸上競技大会
男子100m
1位🥇佐々木琢磨/仙台大学TC・仙台大学職員/盛岡聴覚支援学校卒・青森県出身
(11/4、東京都)成績表
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■アジアパラメダリストは、なぜ盛岡に来たのか(競泳・齋藤元希さん)
今日は、
2023秋季東北パラ水泳記録会・
盛岡市立総合プール インクルーシブ水泳記録兼第4回岩手県パラ水泳記録会が、
盛岡市立総合プールで行われました。
岩手県では初開催となる、障がいのある人も、障がいのない人も、一緒に泳ぐ記録会です。
開始式での大会会長挨拶を抜粋しますので、記録会の趣旨や期待をご確認ください。
◆これから同時に開催される三つの記録会は、障がいのある人もない人も一同に集い競技を行うという特徴を持っており、これまで、あまり例を見ない形態
◆オリンピックやパラリンピックに関連する競技団体や関係団体の連携・協力のもとに、様々な意味を持つこの大会が開催される◆地方在住アスリートが、上位大会の参加資格を得るためには、これまで、遠方で開催される公認大会に出場しなければならなかったが、
◆この大会は日本パラ水泳連盟・日本知的障害者水泳連盟・日本デフ水泳協会の公認大会として開催される。
◆この大会のように、それぞれの地域において、標準記録を突破するチャンスが生まれることは、選手の皆様には大きなモチベーションとなり、
◆このことが更なる水泳競技の普及につながると期待している。◆そして、この大会で作られるインクルーシブなスポーツ環境が参加者の地域へと波及してゆくこと、
◆そして、スポーツだけではなく、様々な場面においても、障がいの有無や年齢・性別などに関わらず、ともに活動してゆく地域が広がってゆくことを願っている
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開始式では
東北身体障がい者水泳連盟の方がご挨拶し、
その次に、
アスリートが紹介されました。
齋藤元希さんです。
視覚障がいを持つ、東京パラリンピック出場者で、
この10月のパラアジア競技大会では、銀メダルを2つ、銅メダルを一つ獲得した、アジアのトップスイマー。
当然、メダルを3つ首に下げての登場です。
そして、選手や観客のみなさんにメッセージを送りました。
この記録会は、障がいの有無を問わない、インクルーシブな大会だと聞いた。
その意義に賛同し、参加することにした。
みんな一緒にがんばろう。(…と、私は聞きました)
そして、挨拶だけではなく
メドレーリレーのアンカーとして、身体障がいや知的障がいを持つスイマーとチームを組み、障がいのないスイマーのチームと競い合い、
個人メドレーにも、知的障がいを持つスイマーたちや障がいのない高校生スイマーたちと同組で出場し、ぶっちぎりでゴール(写真、先頭の黒帽子)と、
実際に、本気で、泳いでくれました。
障がいのないスイマーよりも速いタイムで泳ぐ、視覚に障がいを持つスイマーを目の当たりにし、
障がいのある人にとっても、ない人にとっても、大きな刺激となり、
何かを考えるきっかけとなったインクルーシブ記録会だっただろうと、私は、考えています。
一緒に活動したり、その場面に居合わせたりする体験は、大切です。