◆全国大会優勝の岩手アスリート(12月24日)
□第84回日本女子ホッケー選手権大会
★田中綾菜/コカ・コーラレッドスパークス/山梨学院大卒←不来方高(矢巾町)←沼宮内中(岩手町)
★和田 茜/コカ・コーラレッドスパークス/山梨学院大卒←不来方高(矢巾町)←川口中(岩手町)
□第76回日本フェンシング選手権大会
★吉田健人/警視庁/岩手県生まれ
*「日本一の岩手アスリート/2023-24シーズン」リストは
この下線部をタップ するとみられます。
◆岩手のスポーツ関連クラウドファンディング
・12月28日まで
髙橋幸平(スキー、コムニコ所属・盛岡農業高卒←矢巾北中)
・1月31日まで
岩手県障がい者スポーツ協会(障がい者スキー交流会の開催)
・詳細は この下線部をタップ
◆コラム「講演会にて(その2/2)/岩手の強みと日本のニーズ・これやりませんか」
12月18日に盛岡市で開催された「いわてスポーツプラットフォーム全体会議」関連記事、その2。
その1では、中東諸国のスポーツ振興目的について、スポーツウォッシングと産業構造の変更という二つの見方がある…ものごとは多面的に見なければ、という程の記事を書きました→ Link
今日はその続編。
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■強みと掛け算
講演のなかで、
講師のEYストラテジー・アンド・コンサルティング(株)神野幹也さんが、
岩手の強み・弱みについて、こう提示しました。
【ベース】
・「自然」×「○○」をベースにすべき
【強み】
・「豪雪地帯」の希少価値
・「世界的トップアスリートが育つ地」
【弱み】
・特色あるハード施設がない
・都市圏からの距離がある
さて、
強みと何をかけ合わせれば、
地域を幸せにする素晴らしい事業ができるのでしょう。
■スポーツ庁の公募
スポーツ庁のサイトにこういう告知がありました。
「令和5年度ナショナルトレーニングセンター競技別強化拠点施設の公募について」→ Link
内容は、
ローイング(ボート)とスキーのモーグルの強化拠点施設を公募するというもの。
ナショナルトレーニングセンター競技別強化拠点
・スポーツ庁が
・東京都北区にあるナショナルトレーニングセンターでは競技トレーニングが困難なオリンピック・パラリンピック競技等について
・トップレベル競技者が同一の活動拠点で集中的・継続的にトレーニング・強化活動を行うための活動拠点として、
・既存のトレーニング施設を「ナショナルトレーニングセンター競技別強化拠点施設」(以下、「NTC競技別強化拠点施設」という)として指定
各施設の必要条件をじっくりと読んでみると、
スキーはオリンピック競技の対象施設ですが、
ローイングは「オリンピック競技・パラリンピック競技」の強化拠点であることがわかりました。
そして、ローイングの必要条件にはこうありました。
(1) 競技施設要件
④ 車椅子でアクセス可能な船台(長さ 15m 以上)を有すること。
(2) 付帯施設要件
⑤ 障がい者用駐車スペースがあること。
⑥ 障がい者対応トイレ・更衣室・シャワーを備えること。
(3) 施設環境要件
① 車 30 分以内の範囲内に、障がい者対応宿泊施設があること。
ピンとくるものがあります。
■岩手には1つある
ところで、
NTC競技別強化拠点施設は、岩手にはあるのだろうかと調べると、
1か所ありました。
パラリンピック競技のバイアスロンの強化拠点施設に
田山射撃場(岩手県八幡平市)が指定されています。
ちなみに
「冬季競技」、「海洋・水辺系競技」、「屋外系競技」、「高地トレーニング」、「パラリンピック競技」の合計44施設(令和5年4月現在)が指定され
ていて、
東北では、
・青森1…冬季競技/スキー・スノーボード(ハーフパイプ)
・岩手1…パラリンピック競技/バイアスロン
・宮城2…冬季競技/スキー・スノーボード(スロープスタイル・ビッグエア)、
高地トレーニング/競技指定なし
・福島1…屋外系競技/サッカー
の5施設のみ。(日本オリンピック委員会のサイトから→ Link )
やっぱりこれだな…と、さらにピンとくるのです。
■冬季スポーツとユニバーサルデザインだ!
雪が降る、氷が張る、
スキー場がある、スキークロスカントリーコースがある、バイアスロンコースがある、ジャンプ台がある、400mのスケートリンクがある、アイスホッケーは通年の屋内リンクでも屋外リンクでもできる。
スキーオリエンテーリング、スキーアーチェリー、犬ぞりレースもやっている。
山岳スキー( SKIMO )だってできるはず。
そこに何を掛け算すれば、日本でも、世界でもユニークな施設になるのだろうか…
障がいを持つ人も使いやすい施設をつければよい。
だれでもがアクセスできるリフト、レストラン、トイレ、更衣室、ホテル…
貸しスキーにはチェアスキーやバイスキー、モノスキー…
貸しスケートにはアイススレッジや氷上車いす…
いかがでしょう。
でも、
施設や備品では、どこでもできます。
きっとこれを備えれば日本唯一の冬季スポーツ県になれると思うのです。
■障がいを持つ人のための介助者や指導者や、ガイドが常駐している。
■スキースクールやボードスクールが、障がいのある人を受け入れてくれる。
■バスでもライドシェアでもなんでもいいから、ひとりで、会場に行けるシステムがある。
あ、障がいを持つ人にやさしいウインタースポーツ会場は、
高齢者やベビーカーユーザーにもやさしい施設になります。
これ、
やりましょう。
冬のイーハトーブを目指すのだ!