Great outcome from Iwate Super Kids Project, Talent Identification and Development.
昨日・1月11日に
全日本スキー連盟が、ピョンチャンオリンピックの出場候補選手の二次を発表しました。(詳しくは、この下線部をタップして全日本スキー連盟へ)
ジャンプの5人の男子選手のうちには
小林潤志郎選手
(26才、雪印メグミルク←東海大学←岩手県・盛岡中央高校←岩手県八幡平市立松尾中学校)と
小林陵侑選手
(21才、土屋ホーム←盛岡中央高校←松尾中学校)の岩手県出身の兄弟選手が入っていて、
岩手県中で大喜びです。
岩手県の新聞・岩手日報は電子号外も発行して、その快挙をたたえていますし、
SNSでも「おめでとう」の花ざかりです。
そのコメントには
「いわてスーパーキッズ」とか「地域TID」とかいう言葉が出てきます。
この機会に、
「いわてスーパーキッズ」についておさらいをします。
「いわてスーパーキッズ発掘・育成事業」は
2007年に岩手県が始めた
「地域のスポーツタレント発掘・育成事業(地域TID=Talent Identification and Development)」で
現在、事業のねらいとして掲げられているのは、次の三点。
■夏季オリンピック、冬季オリンピックを目標に、世界で活躍するトップアスリートとなる人材を発掘・育成します。
■あなたが世界を目指すことのできる可能性の高いスポーツをみつけていきます。
■スポーツへの挑戦をとおして世界に通じる「人間力」を育みます。
そのねらいを達成するために
▽スペシャルスクール(小5・小6、月1回)
▽競技体験トレーニング(小5〜中3、月2回)
▽トレーニングキャンプ(小5〜中1、年2回)
▽体力測定(小5〜中3、年2回)
などの事業を行い
さらに
日本オリンピック委員会(JOC)や日本スポーツ振興センター(JSC)と連携して
JOC地域タレント研修会やJSCブロックゲームスなどの中央研修に派遣することも行っています。
事業は11年を経過し
日本一や国際大会への出場者が育ちましたが
「ねらい」の冒頭にあるオリンピック選手を生み出すことができませんでした。
そしてとうとう
いわてスーパーキッズ第一期募集で事業に参加し
2012年(平成23年度)に事業を修了した
小林陵侑選手が
いわてスーパーキッズ初のオリンピック出場となったのです。
小林陵侑選手のご努力はもちろんですが
いわてスーパーキッズ事業に携わってくださった皆さまのお力添えにも
心より敬意を表するものです。
***
さらに
知らなかったのですが
11月14日付けの朝日新聞には
ついに出るか。「タレント発掘事業」出身の五輪代表
という見出しで
冬季競技のシーズンが本格化し、平昌(ピョンチャン)五輪の代表争いが佳境に入る。メダルが将来有望な「金の卵」を探して育てる「タレント発掘・育成事業」の出身者から、夏季、冬季両五輪を通じて初の日本代表が生まれるかもしれない。という記事が載っています。(全文は、この下線部をタップ)4日に札幌市で行われたノルディックスキーの伊藤杯大倉山サマージャンプ大会男子を制した小林陵侑(りょうゆう)(21)=土屋ホーム=は、2007年の小学5年から中学3年まで、地元岩手県が始めた発掘事業に体力テストで選抜されて1期生として参加した。特定の競技に絞らず、どの競技に向いているかを見極める仕組みで、小林はスキーのほか、レスリングやスピードスケートなど様々な競技を経験。中3時に全国大会のジャンプと複合で2冠を達成し、社会人でジャンプに専念した。「同世代の仲間ができて刺激を受けた。栄養学の講義などは役立っている」と振り返る。
1992年アルベールビル五輪複合団体金メダリストで、事業立ち上げから関わる岩手県スポーツ振興課の三ケ田礼一さんは「五輪選手は大きな目標。小林選手が初の五輪代表になれば子どもたちの夢が広がる」と話す。
(中略)
日体大の杉田正明教授(スポーツ科学)は「発掘事業は結果がすぐに出ず、見えにくい。10年ほどで五輪選手が出れば画期的。担当者が数年で代わることが多いので、専門的なスタッフを育てて事業を独自に検証できるかが課題だ。地域ごとの情報を共有して連携する枠組みも必要」と指摘する。
岩手のTIDは、全国で4番目に始まりました。
でも、
一番早くオリンピック選手を出すことができるようです。
素晴らしいことですね。
これからも、皆さまの応援をよろしくお願いします。
■タレント発掘・育成事業については
■いわてスーパーキッズについては
この下線部をタップしてご覧ください。