がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

どうすればいいのかわからない/要望が出ない理由

岩手県のサイトに「令和4年度の各自治体からの要望」という情報が、3月30日付けでアップされました。[→ LINK ]
「令和4年度に受理した市町村からの要望の件数と反映状況について取りまとめたもの」とありますが、内容には件数のみではなく内容の記述もあります。

部活動改革などで、中学生のスポーツ活動について変化が見込まれる昨今ですから、市町村はその関係の要望をどのように岩手県にしているのだろうと、調べてみました。

岩手県内33市町村のから令和4年度は合計1, 149件の要望があったそうですが、
私が見たところでは、スポーツや体育に関する要望は、9市町から15件(件数は県の回答数による)でした。

スポーツに関する要望を出した市町村の割合は、27%(9/33)、
スポーツに関する要望が全体要望に占める割合は、1%(15/1149)
さて、この数字、どう見ればよいのでしょう。

■どんなことを要望されているのか

スポーツに関する要望を抜きだしました。
医・科学センター、体育館、プール、自転車道、登山道、海水浴場などのハードの整備を求めるものがほとんどでした。
ソフト面では、大会の誘致やイベントへの派遣があります。

部活動はとみると、黄色で示した二つの要望がありました。
花巻市は、令和3年から連続して、部活動指導員(学校外の指導者)についての要望、
一関市から、今年、新たに、地域部活動に関する要望が出ています。

■やる気がないんだな…と思った

たった二つの市からしか、部活動の地域連携、つまり、中学生年代のスポーツ活動のあり方に関する要望が出ていないのは、
きっと、
ほとんどの市町村が、なにも考えていないからだろう、言葉をかえれば、やる気がないんだな、と思ったのです。

このままでは、
新しい何事もおきないし、中学生年代がスポーツから離れてしまうに違いないと、リーダーである県と実務者となるであろう市町村に対して、憤慨していたのです。

■新聞記者からのサゼッション

新聞記者の方が、突然、事務所に来ました。
趣旨は、
部活動の地域連携の姿が見えないが、どうなっているのか聞きたい…ということです。

ちょうど、先ほどの市町村要望をまとめてみたところでしたので、そのお話もしたのです。
県も市町村もやる気がないんじゃないのか…と。

ところが、
記者さんは、見方が違いました。
何をしたらいいかわからないから、要望ができないんじゃないのか…
やる気がないから要望しないんじゃなくて、そもそもどんなことをすればいいのかの方針がないから、具体の要望が出てこないんじゃないのか…とおっしゃるのです。

なるほど、きっとそうだ!
もしかすると、だれもが違うことを想像していて、動きたくても動きが取れなくなっているのが、現状なのだ!

とすれば、私たちがやることは、明確なような気がします。
桃太郎のように、順序だてて考えてゆくことから始めませんか。

◆何のため…みんなを苦しめている鬼を退治する
◆どこに行く…鬼が島
◆誰と行く…犬とサルとキジと
◆イニシャルコストはどうする…家から持ってきたきび団子で
◆ランニングコストはどうする…鬼が島の宝の売却で

【蛇足】

冷たいな…と思いました。
要望に対する県の回答です。
一関市が初めて地域部活動に関する要望を出したのに対して「C」の回答を出しています。
Cは「当面は実現できないもの」です。
そうした理由は、こうありました。

県では、地域クラブ活動の運営主体となる総合型地域スポーツクラブ等の体制整備や指導者となる人材確保等の地域でスポーツ・文化活動が実施できる環境整備、さらに経済的に困窮する家庭の生徒に対する支援等、必要な財政措置を講ずるよう国に対して要望しているところです。
つきましては、今後のスポーツ庁及び文化庁における動向を注視するとともに、本県1市2町において展開されているモデル事業の課題を踏まえ、他県の取組状況を参考にしつつ、総合的に検討する必要があると考えています。(C)

ちょっと、つらいです。

ここで提案。
回答に「G」を加えよう。
Go Together!のG。

来年度は間に合わないけど、お互いに知恵を寄せて、一緒に考えよう!
の Go Together

いいでしょ!