がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

当事者は一体だれか?/部活動のアンケートから

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この前、岩手県内の市町村が、部活動を変えること、具体的には「地域移行」に関して積極的ではないのではないか…という記事をアップしました。
今度は、岩手県内の中学校・高校は、本当に「生徒のためになる部活動の地域移行」について考えているのだろうか…ということが心配になってきたのです。

■この前の記事の振り返り
こんなこと[→ Link ]を書きました。

■心配は
心配ごとは部活動の地域移行。
学校から外に出すことは、そう難しくはない。
でも、
それを「地域」で受け入れることは、とても難しい。
ところが、
市町村からの要望を見る限りでは「地域」のおおもとである市町村が、課題として感じていないようなのです。

そして、
成人式に見るように、
今ある組織・団体の、今ある資源・力に、
何も足し算せずに、何も引き算せずに、乗り切らせようしているように感じられるのです。

学校から追い出されるだけに終わったら、大変なことになる。
がんばりますよ、がんばりましょうね!

https://note.com/hirafujijun/n/n529117e33857

ところが、学校の方も、

岩手県にある学校に対する調査結果

朝日新聞の「縦横無尽」というコーナーに、
「部活強制、生徒の意思は」 中小路徹(Web版→ ここ )
という記事がありました。
その中にこういう記述があったのです。
 ◆大体大の中尾豊喜教授らのグループが
 ◆全員加入の慣習が色濃く残る岩手県の中高
 ◆調査をした
  ・部活動への全員加入を推奨しているか
    している…中70%、高46%
  ・生徒会会則などに全員所属の規定があるか
    ある…中31%、高36%

この調査結果の捉え方などは、紙面でご覧いただきたいのですが、
私が、愕然としたのは、その回収率。
 ◆回収率は
  ・中学が24%
  ・高校が16%

どうお考えになりますか、この回収率について。

■学校のちぐはぐ

ちぐはぐを感じるのです。
学校は、
生徒の部活動を地域の協力のもとに「地域移行」しようとしているのに、
地域から(この場合は研究団体から)求められた部活動に関する現状などの情報は、地域に出さない…ということ。

一方的に過ぎるような気がします。
このような状態では、
地域の方々が部活動を引き受けることはできないでしょう。

■当事者感を持とう

前の記事で書いたように、
部活動の地域移行に関して、市町村は何も変えようとしていないようですし、
今日の記事で書いたように、学校は地域と一緒になろうとしてもいないようです。
部活動の地域移行は、学校(教育委員会)と地域(市町村行政)が当事者です。

なんだか
岩手県内の市町村も、岩手県内の中学校・高校も、
本当に「生徒のためになる部活動の地域移行」について、
当事者感をもって、考えているのだろうか
という不安が沸き上がってきます。

ちなみに
今あるもの、たとえば「総合型地域スポーツクラブ」や「スポーツ少年団」などにお願いすれば解決するような雰囲気があります。
当事者はそれらの団体…というような空気ですが、それは違います。
そして
それらの団体も、今ある力で部活動を受け入れられるところは、ほとんどありません。

もう一度、言いますが
部活動の地域移行は、学校(教育委員会)と地域(市町村行政)が当事者
です。

あ、もちろん私も当事者の一端です。
がんばりますよ、がんばりましょうね。

■これから、私は、こうします

❶お願いするときは、今の状況を相手に正しくお知らせする
❷他にお願いした場合にも、それでも当事者は自分であるということを、機会あるごとに確認する