半世紀以上続く制服を変えた高校生徒会の新聞記事と、岩手県盛岡市が学用品購入額が日本一という新聞記事から、岩手の学校の性格と部活動改革について考えてみた。
岩手県立住田高校の制服変更
昨日の朝日新聞デジタルで
『紺ブレなら、どこで買っても「制服」に ルールを変えた高校生たち』
(宮脇稜平 2022年4月23日 → Link 、紙面版では「地域・岩手」)
という記事を目にしました。
たしかに高い盛岡市の学用品
すごいな、高校生もやるもんだなぁ…と思うとともに、
ちょっと前に読んだ、新聞記事を思い出したのです。
岩手の新聞・岩手日報の記事で、見出しは
『学用品購入額、盛岡が日本一 2021年版家計調査』
(2022年2月9日 → Link )
制服、学費、通学用かばん などは、
たくさん買っているから出費が多いというものではなく、
きっと単価が高いのだろうと考えられます。
したがって、
いろいろな事情があり、一概には言えないと思いますが、
教育に関する出費が多いことが、教育熱心であるとは、単純には、言えないと、考えます。
検討したほうが良いものが、たくさんあるようです。
そして、
高校生がそうしたように、変えるべきことは変えてみましょう。
調査結果からみる学校の性格
本題に入ります。
・「語学月謝」が39位
・「スポーツ月謝」と「補習教育」が51位
これです。
ちなみに、総数は52(都道府県庁所在地は47、そうではない政令指定都市が5市)ですので、51位はずいぶん下位です。
この順位の捉え方は、普通に考えれば、二つあります。
一つは、
低廉なサービスを受けられているということ、
もう一つは、
サービスを受ける人が少ないということ。
さて、
どちらでしょう。
データがないので考えをまとめることができませんでしたが、
こういう可能性もあることに気づきました。
語学、スポーツ、そして、補習は、
学校がやっているから、月謝支出が少なくなっているのではないか…
外国語検定対策、部活動、補習・課外授業…
私の知る岩手県の高校では、これらは学校で受けられます。
岩手の学校は、
生徒のためになんでもやってきたし、やっている…という性格を持っています。
もちろん、
学校でやってもらえれば、さまざまな面で助かる生徒もたくさんいるのですが、
「多様な選択」は難しいのです。
部活動を地域に出すためには、
住田高校の生徒会がしたように、そして、教員が容認したように、
半世紀以上も続いてきた「学校の性格」を見直すことが不可欠だと考えます。
部活動を学校でやりたい生徒、
部活動にあててきた時間を他のことに使いたい生徒、
学校のチーム・団体ではなく外部のチーム・団体で活動したい生徒、
部活動を学校で指導したい教員、
部活動にあててきた時間を他のことに使いたい教員、
学校内の指導ではなく外部のチーム・団体で指導・プレーしたい教員…
みんなが、
やりたいことができるための部活動改革でなければいけないと考えます。
全員を地域のクラブに所属させることでは、成功できないことは明らかです。
大変ですが、がんばります。がんばりましょうね。
これから私は、こうします
❶データにだまされないように気をつける
❷部活動をそっくりまるごと地域に出すことは改革の趣旨に反する…という私の考えを検証し続ける