がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

大切なこと/できる・できない、する・しない、を自ら明らかにすること

2月6日に発生した、トルコ・シリア地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

命を失った方は3万4千人を超えた…という報道(トルコ・シリア地震 死者3万人超え 自然災害で今世紀6番目 | 毎日新聞)があります。
2011年の東日本大震災津波での、死者と行方不明者18,423人(死者数1万5900人 東日本大震災11年、警察庁まとめ: 日本経済新聞)よりも、大きな被害状況です。

■できる

何ができるだろうか…と思っていると、
さっそく6日に
国際NGO、認定NPO法人「難民を助ける会 (AAR Japan)」からメールが来ました。
私が、下線を付したものを、掲載します。

平藤 淳 様

いつもAAR Japan[難民を助ける会]の活動に温かいご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。 

トルコ南部ガジアンテプ北西で6日午前4時17分(日本時間同日午前10時17分)、マグニチュード(M)7.8の地震が発生しました。トルコには日本人と現地職員がおり、全員の無事を確認しています。 
AARは、本日2月6日より緊急支援を開始しました。
活動経験のあるシャンルウルファでの支援から開始し、震源地付近での支援物資配付に向けた準備を進めます。 
AARは、2012年よりトルコ国内でシリア難民支援を継続しており、これまで築いた現地でのネットワークを活かし、迅速な支援を行います。 
現地の職員からは、昨日から雪も降り厳しい寒さに見舞われているという情報も届いています。被災された方々への一刻も早い支援が必要とされています。

どうぞ、AARの緊急支援にご協力をお願いします。

今、持っている、人的資源、ネットワーク資源を使って、すぐに支援を行うので寄付金を寄せてほしいというものです。詳細は、AARのページ(トルコ地震の緊急支援を開始します | お知らせ | AAR Japan[難民を助ける会]:日本生まれの国際NGO)でお読みいただけますので、ご一読を。

■できない

東日本大震災津波の時に、大変、お世話になり、今でも支援していただいている、
国際協力NGOの認定NPO・国境なき子どもたち(KnK)に動きがないので、不思議に思っていました。

先週の金曜日・2月10日、KnKのFacebookに、こういう記事が載ったのです。(強調は平藤)

トルコ・シリア大地震で亡くなられた方のご冥福をお祈りすると共に、被災された方に心よりお見舞い申し上げます。 
KnKに対しても、支援に関するお問合せが増えて参りました。
私たちはトルコに活動拠点やネットワークを持っておらず、また昨年より続いているパキスタンの洪水緊急支援に注力していることから、出動予定はありません
今後も被害が拡大することが懸念されますが、被災された方の安全確保と一日も早い復興を願っております。
国境なき子どもたち 事務局一同
 ▼トルコ・シリア大地震の支援を行う団体一覧はこちらをご覧ください。
https://www.janic.org/.../02/08/turkey_syria_earthquake/

注)元の記事は→ この下線部 

私たちはこの案件には支援できないから、支援を行う団体を紹介する…ということです。
発生から4日間、ありとあらゆる可能性を考えたのだろうと、私は考えます。
でも、
現在の支援を継続するためには、新たな支援活動ができない…とお考えになったのでしょう。
正しいと思います。

■頼む力

国境なき医師団の活動報告(1月5日付)は、こういう書き出しで始まっています。

昨年8月末に発生した大洪水で、国土の3分の1が水没したパキスタン。いまだ一部の地域では冠水したままで、感染症のリスクが人びとを脅かしている。安全な水も食料も不足し、子どもの栄養失調も深刻だ。そして屋外での避難生活が続くまま、季節は冬へ──。

原文は→(水の不足、感染症……パキスタン、大洪水から3カ月以上続く緊急事態 | 活動ニュース | 国境なき医師団

パキスタンの洪水被害支援は、まだまだ引き上げるわけにはゆかないのでしょう。
自分たちはできないけれども、できる人・団体に「頼む、お願いします」ということが大切ですよね。

全員が「二刀流」として活躍できるはずもなく、めざしながらも、自分の目的や実力を正確に把握して、頼む・お願いする…つまり「頼む力」を養わなければいけないなあと、感じています。

■余談

KnKのサイトの「各地での活動」のページを見ると
活動の中の國や地域、活動を終えた国や地域の一覧があります。

東日本大震災津波からもうすぐ12年になろうとしている今でも、
岩手県の支援を継続してくださっていることに、心から感謝を申し上げます。