がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

複数のルートを/ラグビー部の取り組み

昨日・5/19日の岩手の新聞「岩手日報」に 今日から競技が始まる 第73回岩手県高等学校総合体育大会の展望が 見開きの2ページで特集されていました。 こういう書き出しです

第73回県高校総体は20日、陸上など4競技を皮切りに開幕する。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年ぶりの開催となった高校生アスリートの晴れ舞台。 原則無観客の制限の中、見えない後押しを力に変え、それぞれが抱く夢の実現へ全力を注ぐ。 (以下、略)

なんだか、ワクワクします。 でも、 主催者の感染拡大防止の考え方に従って、見にはゆかず、妄想を楽しむことにします。

■不来方高校ラグビー部の取り組み

右上に『着実に成長 自信深め ラグビー・不来方』という見出しの記事がありました。 新しい活動のカタチが紹介されています

■ラグビーの不来方が着々と力をつけている
 ◇週4日で短時間の密度の濃いトレーニング
 ◇平日は1回90分
 ◇2日連続で同じ練習をしない
 ◇パーソナルトレーナーを導入しけがをしない体作り
■成果はあらわれ、新人戦で1部昇格、7人制県大会は準決勝進出

まさに、 「岩手県における部活動の在り方に関する方針」改定版[令和元年8月→ Link ]

の趣獅ノ沿った活動で、応援・注目してほしいチームなのです。

■思い出したのは静岡聖光学院

静岡聖光学院のラグビー部の活動を思いだしたのです。 ラグビー部の部員が 2018年と2019年に クラウドファンディングで運営費を集め 短時間活動で成果をあげている学校を招待し 「聖光学院部活動サミット」を行っているのです。 その様子は スポーツ庁のWebマガジンにも掲載されています

【もくじ】  
・静岡聖光学院ラグビー部が主催「部活動サミット」とは?  
・時短部活を実践する全国レベルの強豪校の工夫と共通点  
・問題意識をもった生徒たちが繰り広げる白熱した議論  
・部活動サミットは生徒が主体となって開催  
・まとめ
  (スポーツ庁Web広報マガジンDEPORTARE 2018年9月28日[ Link ])

ラグビーにとどまらず、部活動そのものを考えるラグビー部の生徒たち…素晴らしい ちなみに 静岡聖光学院ラグビー部の活動はこうでした

▼活動日・時間火・木・土 の放課後
 (平日の活動時間は2月〜10月 90分・11月〜1月 60分)
‐日曜日は時期によって実施
 (試合、練習、OFFのいずれか)
○静岡聖光学院ラグビー部は何事にも前向きに取り組み、成し遂げる。
○ラグビーを通じて自己犠牲の精神・フェアプレーの精神を醸成することを目的としている。
○また、英国を中心としたエリート校と積極的に交流し、ジェントルマンとしての振る舞い・英語のスピーチ ができることを目標にしている。
選手の主体性を大切にしており、試合中に相手より成長することを目標にしている。
思考の質で相手を上回ることを目指している。
○高校3年間で大きく成長できるような環境づくりに努めています。
(静岡聖光学院ラグビー部のサイトから[ Link ]、強調は平藤)

不来方高校のラグビー部は、このような部になってゆくような気がします。 応援しましょう。

■そして、複数のルートが欲しい

新しい部活動ができ始めました。 期待大!なのですが、 心配ごともあります。 不来方高校ラグビー部の新しいカタチの活動に参加するためには 今のところ 不来方生徒にならなければいけません。
不来方高校の生徒ではあるが 従来のカタチの部活動でラグビーをしたい人は その希望がかないません。 現状では 学校の部活動は、学校の生徒にならなければ参加できないのです。
不来方高校ラグビー部の活動にあこがれるけど、 工業系の勉強をしたいという人はどうしようもないのです。
今話題になっている 部活動の地域移行は、この課題を解決できる可能性を持っています。 学校の枠を超えたスポーツ活動ができやすくなる可能性も持っています。 ちょっと考えてみませんか。
【参考】
『いわての中学生のスポーツ・文化活動のこれから』
「部活をするか、しないか」の二者択一ではない中学生の活動イメージが示されています。

■やろうと思えばできます…部活やめました/湘南アルタイルズ

そんなことできるのかよ…
部活は在籍する生徒のものに決まってるでしょ…
まさに今日『「部活」やめました』というFacebook記事を目にしました。

「部活」辞めました。
平塚工科高校ラグビー部アルタイルズは、4月から平工生以外の生徒をメンバーとして受け入れ、クラブチーム「湘南アルタイルズ」へと進化し、県協会から承認していただきました。
「クラブ化」の理由は、部員不足ではありません(平工生だけで部員は44名もいます)。
単一の高校の生徒だけで活動するよりも、異なる環境、異なる背景を持つ様々な個性が集い、共通の理想を実現すべくワンチームを結成して活動した方が、ラグビーの魅力をより深く濃く味わえると思っているからです。
(以下、略、強調は平藤。松山吾朗さんのFacebookより[ Link ])

やろうと思えばできますね。

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部活動を極めるのもよし、 クラブ化を図るのもよし、どちらも認める世間でありたい。 そして 今のままを疑わなず、かたくなに続けよとうとしてはいけないのです。 がんばりますよ、がんばりましょうね。

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■「複数のルート」を創り出すために

2020年6月に、私が勤めている公益財団法人岩手県体育協会の定時評議員会で 「団結・結束 スポーツいわて」宣言が採択されました。 キーフレーズは

今、再びスポーツを通して団結・結束する時です。新型コロナウイルス感染 症を克服すべく、社会全体が前進しようとするにあたり、スポーツは人々の心 を癒し、人々に勇気を与える大きな力を持っています。 「新しい生活様式」のもと、新しいスポーツの在り方を新たな発想で創造していきましょう

下の画像をタップすると宣言の全文が読めますのです、どうぞお読み返しください。