How Excellent!
Coaching Guidebook for junior
high school children by Japan Association of Athletic Federation.
日本陸上競技連盟が
「中学校部活動における
陸上競技指導の手引き」を
昨日12月26日にネット上に公表(発行12/25)しました。
これは、
スポーツ庁が2018年の3月にだした「運動部活動の在り方に関する総合的な
ガイドライン」によって
各競技団体が発行することになっているもので、
「運動部活動における合理的でかつ効果的な活動」を促すために発行されています。
章立ては
・1章 運動部活動の意義や効果
・2章 発育発達期における望ましい運動部活動のあり方
・3章 練習手段・方法と指導上の留意点
(
短距離走、
クラウチングスタート、中
長距離走、
リレー、ハードル走、
走高跳、
走幅跳、
砲丸投、
ジャベリックスロー、体力ト
レーニング)
・4章 練習計画の立て方
・5章 スポーツ傷害の予防とコンディショニング
・6章
陸上競技の競技会に臨む
・7章
陸上競技部活動の安全管理
・
陸上競技用語集PDF
陸上競技の指導者でなくても、とても勉強になる手引書で
少なくとも、1章、2章はお読みいただきたいのです。
私は、
2章に記載されていたこの文章で、驚きました。
日本代表においては、
小学校〜中学校で 約9割、
中学校〜高校で 約3割が
「競技間トランスファー(他競技から陸上競技への参入)」経験者であり、
中学校〜高校で約半数、高校〜学生・実業団で約3割が、陸上競技の中での「種目間トランスファー」経験者でした
知らなかったのです。
日本陸上競技連盟がこのようなデータを持っていて
それに沿って次のような考え方で中学生を育てようとしてることを。
このように、
日本代表の多くが、中・高校期のトランスファーを経験していることから、
中学校期には、複数の運動部における活動や複数種目の経験を促しながら、
一人でも多くの人が陸上競技にふれる機会を提供するとともに、その継続性を高めることが求められます。
これまで「部活動指導の手引き」は
■サッカー(2018年7月、
この下線部タップで読めます)
■柔道(2018年8月、
この下線部をタップすると読めます)
■バスケットボール(2018年10月、
この下線部をタップしてお読みください)
の3競技のものが公表されていますが、
トランスファーのデータと
次のような現状把握
昨今の子どものスポーツを取り巻く環境では、
国内外の競技会の高度化・低年齢化やタレント発掘・育成事業の実施などによって、
子どもだけでなく指導者や保護者のスポーツへの取り組みがますます過熱し、
早期専門化やトレーニング負荷(練習の量・強度)の増大などによる身体的および精神的な負担の増大が懸念されています。
に基づいて
「発育発達期の運動部活動のあり方にも関わる方向性」としての「複数部での活動」などを勧めている記述は見当たりません。
実は
私にも、こんな考え方はありませんでしたし、
トランスファーのデータももっていませんでした。
知らないことがたくさんあるのです。
そして、
タレント発掘・育成事業の弊害としてあげられている事がらについても
もはや考えることもなくなってしまっていることに、気がついたのです。
つまり、先入観で生きているわけです。
あぶない、あぶない。
***
皆さんも、
陸上競技の部活動指導の手引きを、ぜひ、お読みください。
この下線部をタップしたところにあります。