がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

子ども語り部

今日は、午後から、

柳田国男の「遠野物語」の舞台である、岩手県遠野市に行ってきました。

午前中はどこにも動けない事情があり、余裕のない日程でしたが、強行です。

明日が最終日の「遠野 町家のひなまつり」を見に行きたかったのです。

くわしくは、この下線部をクリックしてご覧いただきたいのですが、

一昨年、花巻市大迫(おおはさま)で行われた、

「第15回 おおはさま 宿場の雛まつり」に行った時に、

宝物を見せてもらったり、地域の宝の高校生の説明を聞いたりして、とても面白かった記憶があるので、

今日も大いに期待して、行ってきました。

やっぱりすごいです。

伝統のある街に伝えられているおひな様は、どれを見ても物語がついていて、素晴らしいのです。

それだけではありません。

やっぱり、遠野にも

地域の宝である「子ども」がいたのです!

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「明けがらす」というお菓子で有名な『まつだ松林堂』というお店でも、

おひな様を公開しているという印の「のれん」がお店にかかっていましたので、入ってみると、

おひな様は2階にあるので、靴を脱いで2階に上がれと、お若い旦那さんに促されました。

少し躊躇しましたが、そのまま帰るわけにもゆかず…。

上がってみると、部屋の壁一面のひな人形と五月人形

階段を上がって、

部屋に足を踏み入れた人は、残らず

(ひゃぁ!素晴らしい!)

と思わず叫んでしまいます。

お客さんは、

私たちを含めて7人、お店のお婆さんとその孫でしょう、小学生が脇に座っています。

お婆さんが、

今日は学校が休みだから「子ども語り部(かたりべ)」が、人形の説明をする…

とおっしゃいます。

(なるほど、良い取り組みだねぇ)

と、話を聞いてみてビックリ!

訛りのない、よどみない話しぶりで、内容もわかりやすい。

大人顔負けの解説です。解説が終わると、大拍手が沸き起こります。

説明の後に、お婆さんが、

彼は、この家の孫で、「語り部(歴史)」として認定されている

小学校4年生の松田吉平くんであることを、認定証を私たちに見せながら教えてくださいました。

本当に、素晴らしい制度を持っているなあ…と、調べてみると、

遠野では「遠野『語り部』1000人プロジェクト」という取り組みをしていました。

サイトには、こうあります。

遠野に今も息づく豊かで多様な文化は親から子へ、子から孫への≪語り≫によって受けつかれてきました。代々続く技術や職業について、伝統料理について、神楽やしし踊りなどの郷土券\について…遠野には昔話以外にもこだわりの≪語り≫ができる市民が大勢います。

遠野「語り部」1000人プロジェクトは語り部のジャンルを「昔話」「歴史」「食」「郷土券\」「生業」の5つに広げ、そういった市民を新たな「語り部」として認定する取り組みです。

この下線部クリックで、そのサイトに行けます。どうぞ、お読みください。)

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素晴らしい取り組みです。

ひな人形という「もの」を伝承するだけではなく、

それにまつわる「ものがたり」を伝えて行く仕組みを、「語り部」制度は持っています。

そのうえ、

「町家のひなまつり」というイベントを通じて、その「ものがたり」を披露する機会も与えています。

みならわなければいけません。

おそるべし、子ども語り部

それにしても、

昨日、記事にした

「いわて観光おもてなしマイスター」といい、今日の「子ども語り部」といい、

神さまが、私に、何かを伝えている…としか思えないのです。

さて、がんばってみるか。

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遠野には、本当に動くカッパがいた。

捕まえようと思ったが、

「カッパ捕獲許可証」を家に忘れてきたことに気がついた。

許可証なしで捕まえることは、厳しく禁止されている。

あきらめた。

駅前の食堂にいました。

カメラを向けると「チーズ」といわずに「キューリ」といいますよ。