一日、スキー場のコースにいると、こんな風景が見られたりします。
インスペクション(コースの下見)中の選手です。
大勢の選手が、にぎやかに下見をして去って行ったあと、
一人で、ゆっくりと、時々立ち止まりながら、自分が滑るラインを想定しています。
スタートから、左・右・左・右とターンしてきて、
次の左ターンから急斜面に入る、「壁の入り口」。
ここのライン取りが勝負を決するのでしょうか。
こんな時は、
(がんばってね!)
と心の中でつぶやくのです。
調べると、この選手、
1本目は、1位と0.13秒差の3位でした。
実は、この写真、
2本目のコースをインスペクションしている様子なのです。
昨日(2月16日)行われた、
第87回全日本大学スキー選手権大会(スキーインカレ)の1部女子ジャイアントスラロームは、
2本の合計タイムで順位を競います。
1本目の結果を背負って、
どんなことをイメージしながらインスペクションしているんでしょうね。
きっと、勝ちたくて、勝ちたくて…
でも、
2本目は失敗してしまったようです。
2本合計でトップと0.84秒差の8位に沈んでしまいました。
もう一度、
インスペクションをし直したいか、
もう一度滑って、
理想のラインを追求したいか…。
さてどちらでしょう。
でも、二度と滑ることはできません。
彼女は、
結果を受け入れることしかできないのです。
(がんばってね!)
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スキーインカレ(第87回全日本学生スキー選手権大会)の
アルペン競技を開催している
県外ナンバーの車がたくさん走っています。
どうも、それらの車の走り方に違和感があるのです。
曲がるタイミングとか、
車線を変えるタイミングとか、に。
(マナーが悪いよな!)
と、ちょっと腹を立てたりしましたが、
よく考えてみると、
彼らは、ルール違反はしていないのです。
もしかすると、
マナーって、
その地域ではこうするんだという決め事、つまり、
ローカルなものかもしれないな…
と思いました。
だとすれば、
県外ナンバーや、レンタカーの「わ」ナンバーを運転している彼らは、
(なんと、岩手の人の運転マナーの悪いことよ!)
と感じているに違いありません。
そういえば、
映画「謝罪の王様」は、それがテーマの映画だったことを思い出しました。
自分の常識は、疑ってかかる必要があるんですね、きっと。