サラサラとした、楽しいお話を書きたいのですが、
気がつくと、
モタモタと重たい、説教くさくて面白くもなんともない話が出来上がっています。
もちろん、今日も、です。
身の回りに楽しい話がないか、私が楽しい話に気がついていないのか…どちらかです。
この状態、
しばらく続きそうな予感です。
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レスリングが2020年のオリンピックで行われる中核競技から、現段階で、はずれています。
関係者は
国際オリンピック委員会(
IOC)の5月の理事会、9月の総会で「残り一つ」の新規・復活競技に選択してもらおうと、様々な取り組みをしています。
日本レスリング協会では
公式サイトのトップページに
『「
レスリングを五輪競技に復帰させる会」が署名運動をやっています。』
という見出しをつけて、
その署名サイトに導いています。
そこには、こうあります。
署名はインターネットによる電子署名と自筆署名の2通りとします。今後、メダリストによる署名依頼、動画によるメッセージなどで、このキャンペーンを盛り上げる予定です。署名は、5月のIOC理事会に間に合うように、IOCへ届けます。
前にも
このブログで引いた、京セラの創業者の
稲盛和夫さんの言葉
「仕事の成果=熱意×能力×考え方」 を思い出すのです。
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この
レスリングの問題に関して、
世界選手権や五輪などで
レスリングを取材し続けてきたライターの横森綾さんが
「NEWSャXトセブン」というサイトに、大方の方々とは見方の違う記事をお書きになっています。
「
レスリングが五輪中核競技に復活するためには何が必要なのか」と題したもので、こういう書き出しです。
(hirafujiは都合よく誤解するので、
この下線部をクリックして全文をお読みくださいね。リンク切れ用心の
pdfはここです。)
伝統的ではあるが時代遅れと指摘されるレスリングの問題点について、国際レスリング連盟(FILA)はこれまでも様々な対処をしてきた。ところが今のままでは、五輪にまつわる決定権を持つIOC理事や委員に、新たな努力をしていることが伝わらない。五輪の中核競技であると誰もが疑わない存在になるために、いま考えられる問題点についてひとつずつ具体的なプランを立て、はっきりと示す必要がある。
としたうえで、次の4点を考えられる問題点として示しています。
■ルールのわかりづらさ
■参加選手数が多すぎ、増え続けていること
■国際的普及スピード(特に女子)が遅いこと(この問題は、女性や子ども、障害者など
マイノリティへの配慮が出来ているか、という問題とつながる)
■FILAの組織運営が古いままで、現代のスポーツ競技としてふさわしくない印象を与えている点
そして、解決策として次のように述べておられます。
観客だけでなく現役選手にとっても満足度が低い組織運営なのだ。また、様々な不具合が起きたとしても、事象や解決のアイデアを現場から役員へボトムアップするシステムが今はないことも大きな欠点だ。
組織運営の仕組みを根本的に建て直すには、内部の人間だけでは限界がある。これからは、マネジメントのプロと組み、歴史があるから古くさい組織から、歴史があっても新しい連盟の形へと変身すべきだろう。
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私も、前にこのブログで、
岩手日報のコラムを読んで考えた結果を「
IOCとFILA」という記事にしました。
この下線部をクリックしてお読みください。
その中で、
私たちが、はたらきかけるべき相手は「
国際オリンピック委員会(
IOC)」ではなく「
国際レスリング連盟(FILA)」だろうね…ということを書いたつもりです。
「熱意」も「能力」も十分に持っていたとしても、方向を示す「考え方」が違っていたのでは、成果は全く違うものになってしまいます。
「熱意」と「能力」の「積」を、
IOCに向けるべきなのか、FILAに向けるべきなのか…
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こういうことって、よくある気がします。
一生懸命にやっていても成果が出てこない…十分にアウトプットしているけれども、アウトカムが不十分、
そんな時は、
考え方を点検してみる必要がありますよね。