がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

もう一人の最下位

ひと雨降って、俄然、涼しくなった盛岡です。今晩は熟睡できることでしょう。暑いの苦手…。 なにかわけの分からない、夕方の岩手山をどうぞ。
********* 昨日は 小学校1年生のルウク君が、 途中からスタートして、それでも途中でジャンプして、でも、0点で5人中5位だったことをお伝えし、 ルウク君の指導者の方は、素晴らしい育て方をしているんだなと感服したことをお知らせしました。 今日は、もう一人のお話をします。 昨日の第25回田山ジュニアサマージャンプ大会のスモールヒル小学5年生以上の部には、 盛岡の小学校に通う「いわてスーパーキッズ」のメンバー・玉山凛さんが出場しています。 小学6年生の彼女は、盛岡市スキースポーツ少年団の所属でエントリーしていますが、本当はアルペンスキーの選手で、この3月に安比高原スキー場で行われた第6回全国小学生アルペンスキー大会にも出場しています。 でも、 昨日は、ジャンプのスキーと違ってかかとが固定されたアルペンスキーを履いて、スモールヒルの部にでていました。 話をする機会がありましたので聞いてみると、ジャンプをするのは「今日が3回目!」だそうです。 自分の可能性を探るため、ジャンプに取り組んでいるようです。世界に羽ばたくための「種目転向」を考え試しているようです。 一本目は上手にジャンプしました。飛距離11m。 その動画があります。とても、3回目とは思えません。ご覧ください。 結果はまだまだ出ませんが、一番大きな可能性を持っていると思います。 がんばってください。 ***** 小さな、夏のジャンプ台ができたおかげで、ルウク君やリンさんが大会に出られたわけです。 とても嬉しいことです。 でも、私は、ジャンプを始める小学生が増えるだろう、という、漠然としたイメージ、いや、イメージにならない「ことば」しか持ち合わせていませんでした。 持っていたイメージといえば、 ジャンプスキーを履いた子どもたちが、ジャンプ台を次から次へと上手に飛んでゆく姿…だけでした。 ルウク君のようなジャンプ姿や、アルペンスキーの選手がジャンプに取り組む姿を想像できませんでしたし、 テントでつくった日影の下で、弟たちや妹たちが「かき氷」を食べている素敵な姿を見て、衝撃すら覚えたのでした。 私が、貧困なイメージだけで仕事をしていたことは、今年の3月に気づかされたのですが、5カ月たっても解消していない…というよりも、解消すべく努力していないことに、気がつきます。 ふぅ。 ********** 今日のことです。 オガール紫波の岡崎正信さんが、ご自身のfacebookに、こういう前書きで、長い文章を引用されていました。
下記文は、オガールプロジェクトを開始した4年前に、コンサルに任せず役場の職員の方が自ら書いた文章でして、オガールプロジェクト基本計画の冒頭に掲載されている。思いは現実になる。逆を言えば思いが無ければ何も興らない。
調べると、 「紫波町公民連携基本計画′�共施設整備と町有地の有効活用=i平成21年 2月10日策定、紫波町)」 からの引用のようでした。(原文は、ここをクリックすると見ることができます。) 自分は、 ジャンプ台をつくるときに、そして、スポーツ振興のソフトを動かす時に、 この1%、いや、1ppmでも『エリア』と『集う人』に関するイメージを持っただろうか、…と反省しています。 では「基本計画」から、またまた、無礼を承知で、序文を抜きます。
『未来の紫波中央駅前におけるある一日』*1 魅力的なブールバール *2 のある街の朝は、一番乗りの店主が店を開けた瞬間から賑わいを見せる。足早に行き交う出勤途中の人々の中に、役場庁舎に向かう職員の姿がある。高齢者は早朝講座のために情報交流プラザに集まって来ている。統一されたデザインの2列の事業棟の間に位置するブールバールを紫波中央駅前大通りに向かって歩いて行くと、住宅地の住民が通勤電車に乗る前に、駅前でカプチーノを買っている。通りの北側を見ると、高校生が始業に間に合うように学校へ急いでいる。 日中の街では、人々が図書館や交流館、医療施設など様々なサービスを利用しているのが見受けられる。紫波の農産品を揃えた地元の小売店やレストラン、カフェは、街の魅力を堪能する人々で溢れている。事業棟に事務所を構える人の中には、打合わせ場所としてレストランやカフェを選択する人もいる。ブールバールに彩りを添えるプランターの手入れをしているグループの1人が、花屋の店員に話しかけている。昼休みになると、レストランやカフェはアーケードの下の歩道やブールバールの遊歩道にテーブルと椅子を広げる。歩道に出されたメニューに書いてある「今日のおすすめ」が、買い物客や用事を済ませた人々を食事へと誘う。情報交流プラザのロビーでは、アート・スタジオが作品展を開催中である。ダンス・演劇関係者は町民劇場の開演に向け、ホールで準備をしている。アーケード下の歩道を歩いているのは、事業棟の上階にあるエステサロンやヨガ教室へ向かう人々などである。ブールバールの広場では、子供たちが大きな木の周りを追いかけっこするのを見守りながら、親同士はおしゃべりをしている。お話の時間を目当てに、広場を横切り図書館に向かう親子もいる。木陰には、新聞を読んでいる人や将棋に興じる人がいる。すこやか号を待つ間、ベンチで世間話に夢中の人たちもいる。 平日の夕方、街の中心は演劇の幕間のような雰囲気に包まれる。店主が歩道に並べていた看板や商品を店内に取り込み、店の前を聡怩オている。銀行で今日最後の用事を足し、紫波中央駅や近隣の駐車場・駐輪場に向かう勤め帰りの人々がいる。図書館に本を返却する学生やビジネスマン、講座を終えて出て来た人々などで、情報交流プラザ前に静かな混雑が見られる。塾を終えた子供を迎えに事業棟へ行った後、並びにあるパン屋で焼きたてのパンを買い、広場で夕陽を眺めながら頬張る親子がいる。太陽の長い日差しが、緑のカーテンとして植えられた朝顔が覆うシビックセンターの外観を照らしている。家路を急ぐ人々は、ブールバールに面した新鮮でこだわりの品揃えが自慢の店で買った夕食の食材をエコバッグに詰め、自宅のある住宅地へ向かう。 日が沈み、気温が下がった頃、街は再び食事、文化活動、スポーツの場へと変貌する。歩道は、街灯と街路樹を飾る電灯で綺麗に照らし出されている。人気の地産地消レストランからはがやがやとした話し声が聞こえ、地酒にこだわったパブからはジャズがかすかに流れてくる。情報交流プラザの前では、家族や友人同士の大小のグループが「あらえびすコンサート」のために並んでいる。その脇を、サッカーボールを抱えたグループが、フットサルをしにサンビレッジ紫波の方向へ歩いていくのが見える。段差がなく、広々として歩きやすいブールバールでは、家族やカップルが夜の散歩をしながら、紫波が最も大事にする豊かな自然を満喫している。図書館やアイスクリーム屋などいくつかの店舗は、そういった人々を歓迎し遅くまで営業している。 1 序編は本計画の第3編で示す開発理念を日常の一場面として伝えるため、新しい街におけるある一日を思い描いた。 2 ブールバールは、紫波中央駅前町有地の中を東西に通る緑の多い大通りのことで、遊歩道や広場としての機能を持つ。
すごいと思いませんか? 思いがなければ何も興らない…がんばります。がんばりましょうね。