ビルの谷間にあった今日の月です。
今日の月齢は「11.2」。
以前は、
ああ、もうすぐ満月…と楽しみにしていましたが、
最近は、
ああ、もうすぐ大潮…と地盤沈下した海岸が心配になります。
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昨夜は遅くまで飲み会に出ていました。ラグビー関係の先輩の表彰祝賀会です。
時節柄、たくさんの方々から、様々なご意見をいただきました。
皆さんの仰ることはよく理解できます。
でも…と、私の考えをお話しする時に、大声になってしまっている自分に気がつきます。
相手の方に考えていただくためにお話をしているつもりが、相手を説得しようとしている自分がいます。
イギリスの子どもたちは、スポーツマンシップとは何かと問うと即座に次のように答えるというお話を聞いたことがあります。
▼ルールを守る ▼相手を尊重(尊敬)する ▼決して仕返しをしない
スポーツマンシップが身についていない私です。
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昨日、北上で行われた、第13回北上ラグビーフェスティバル「釜石シーウェイブス vs NECグリーンロケッツ」は楽しませてもらいました。
結果は、
釜石シーウェイブス● 21(前14・1・後7・1)62 ○NECグリーンロケッツ
で釜石が破れてしまいました。
前回、
釜石の試合を見たのは5月15日のIBC杯ラグビーの関東学院大学戦、59-17で圧勝した試合でしたが、その時よりも楽しめました。
NECの「すごいパス」がゲーム中に、4本、あったのです。
ディフェンスも味方プレーヤーもいない区域(スペース)に長いパスを投げ、
そのボールに味方プレーヤーがどこからともなく走りこんでくる…
さすがトップリーグという長いパスが3本。
タッチラインまで近くて普通は内側にパスを戻すと思われる位置で、ャ唐ニボールを外側に浮かせたところに、
タッチライン際を走っていた味方プレーヤーが思いきり内側に走りこんでそのボールを受け取る…
さすがトップリーグという短いパスが1本。
関東学院大戦のときは、「行けばスコアして戻ってくる、パワフル個人技のゲーム」で、それはそれで楽しいのですが、
昨日のゲームは、「きっちりとしたディフェンスを破るために、高度な技能を使うゲーム」だったのです。
私は、昨日のゲームの方が好きです。
それはさておき、4本のパスを見ながら、
(すごい、コミュニケーション能力だなぁ…)
と感心しておりました。
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◇なんで、コミュニケーションなんですの?
◆パスする人とパスを受ける人の間にコミュニケーションが成立していなければ出来ない
プレーなのさ。
◇ああ、前にも言いましたが
「『パス』は相手が受け取って初めて『パス』になる。
相手が受け取れないボールを投げても、それは単なる『所有権の放棄』にしかならない」
ですよね。思い出しました。
◆ね、コミュニケーションでしょ。
◇ところで、午後、ずっとデスクにいませんでしたが、どこでサボってました?
◆東京からのお客さんとお話してた。
◇ほう。
◆その内の一人の方のキーワードは、こうだったんだよ。
「なんで?なるほど!そうだね」
◇えっ!?
◆「なんで、そういう風に考えるの?」が私たちの発言に対する「返し」で
私たちが考えを述べると、それを考えながら聞いていて、
「なるほど、そうですね。わかりました」とおっしゃるんだよ。
◇まあ、素晴らしいコミュニケーションですよね。
昨夜のhirafujiさんとは正反対じゃありませんこと?
◆えっ!?
昨夜の私?
◇さっき、
「でも…と、
私の考えをお話しする時に、大声になってしまっている自分に気がつきます。
相手の方に考えていただくためにお話をしているつもりが、
相手を説得しようとしている自分がいます」
って言ってたでしょ。
◆それが?
◇きっとその時のキーワードは「なんで?なるほど!」じゃなくて
「なんで?こうだろ!わかったか」
だったはずです。
それでは
「相手が受け取れないボールを投げ」ているだけです。
コミュニケーションをとろうとしていないのです。
そんな態度で、ものごとがうまく行くはずがありません。
◆なんで?
◇「こうだろ!わかったか」は押し付けですよ。
◆なるほど!そうだね