がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

四角く回るペダル

今日は、初盆の親戚のお仏壇を拝みに行ってきました。 本当にお盆は忙しいです。 旦那さまを亡くした初めてのお盆ですので、叔母さんは思い出をたくさんお話しますが、固有名詞の半分はどなたのことか分かりません。 聞き返すと、さらに複雑なことになりそうなので、分かったふりをして聞いていました。 「慶弔」と「傾聴」は深く関係があるんだな…と不謹慎にも駄洒落が浮かんできてしまいました。 ********** 8月8日の第26回全日本選抜競輪決勝戦で、紫波高校卒業生・岩手県在住で競輪選手会岩手地区登録の佐藤友和選手が優勝し、岩手県勢としては32年ぶりに競輪のG�Tレースを制したことは、この前記事にしました。 今日の岩手日報に、その佐藤友和さんのインタビュー記事が載っていました。 詳しくは「紙面で」お読みください…とはいうものの、気になったところを失礼を承知で写します。
――最終コーナーで後続の落車があった。 音でわかったが、誰が落車したのか、どれくらい離れているかは分からず、ゴールするまで気が抜けなかった。 最後は硬くなったのか、ペダルが四角く回っている感じだった。
私たちは「ペダルが四角く回っている感じ」まで自転車をこいだことがありません。 もちろん、以前記事にした、こんな感覚も味わったことはありません。 ●末續選手  「うまくいってる時は頭の中で股関節が『カン、カン、カン、カン』って当たってる感じがする」  「100mを10秒05で走った時、   暴れ馬に乗っているようだった。走っている最中、手足がもぎとられるような感覚だった」 ●伊東選手  「10秒00を出した時、骨盤がガクガク動いていた」 たぶん 人間の限界に限りなく近づいた時のみ、こういう感覚を知ることができるのだろうと思います。 それにしても、聞き手の力が素晴らしいなぁ…と感服しました。 「最終コーナーで後続の落車があった」のひとことで「ペダルが四角く」までお話が出てくるはずがありません。 途中でいろいろな質問やお話をしながら、その人しか感じることの出来ない感覚を引き出し、私たちに伝えようとしたのだろうと考えます。 私は修行が足りません。 ********** ◇ふふふふふ。思い出しましたわ。  走高跳日本記録保持者、オリンピック選手の今井美希さんに、こう言われましたよね。
「へぇ〜、初めて聞きました。末續君、そんなこと書いてましたか。 ご期待に添えず残念ですが、私は、 『走り始めたこと…バーに触ったこと…前に同じ高さを足で落とした場面を思い出したこと…マットから見上げたバーが大きく揺れていたこと』しか覚えていません。 だいたい、どの大会でもそうです。」
 聞き方が悪いんですよ、聞き方が!もっともっと修行してくださいね。 ◆はい、仰るとおり。 ◇ところで、私、岩手日報をとっていないので…ネット版に載っていないとなると…  なんとかなりませんかぁ? ◆なんともならないんだよね………ほら