◇お顔が、まっくろにやけていますね。スキー場焼けですね。最近4日ほどスキー場でしたものね。
◆はい。
◇毎年、ご苦労さまですねぇ。何か、変わった事はありませんでしたか?
◆はい。はい。
通称「メモリアル」と呼ばれている、全日本ジュニア選手権の『組み分け』が、今年から変更になっていました。
◇どのように?
◆去年までは、「男子の部」と「女子の部」だけでした。
◇つまり、中学生と高校生が同じコースで、一緒に、ごちゃ混ぜのレースをするんですね。
で、今年は?
◆『中学生の部』と『高校生の部』に分かれ、それぞれ男女でレースが行なわれます。
◇はあ、つまり、学校別に分かれたということですよね。
でも、なぜなんですか?何か、不都合があったんでしょうか?
◆噂によると、一番大きな理由は「拠点づくり」事業の対象になったから…らしいのです。
◇そ、それは!? 聖書でしょうか、やっぱり般若心経?それとも観音経?ああ、法華経もありですか?
◆…「経典」じゃないの! 「スポーツ拠点づくり推進事業」
(財)地域活性化センターというところが、事業誘導の意味で補助金を出しています。
事業の趣獅ヘ
▽「地域再生」に向けた取組みとして、スポーツ毎の拠点をつくることで、
「スポーツの振興」と「地域の再生」を進めるために、平成17年度より開始。
▽特定のスポーツを一つの地域で継続して開催し、
そのスポーツを「まちの顔」とすることで、地域の活性化につなげていくことを期待。
▽小学生・中学生・高校生が参加する各種スポーツの拠点を全国各地につくり、
先に述べた「スポーツの振興」と「地域の再生」につなげていくことを目的
◇あら…。平藤さんの「スポーツは商売だ」論にそっくりじゃないですか?(ニヤリ) パクリましたね!
◆あのね、じゃなくて「スポーツイベントは触媒だ」論!
◇はいはい。
つまり、野球には「甲子園」、ラグビーには「花園」といったような、青少年の「聖地」を作るものですよね。
◆そのとおり。
その事業対象大会として、今年度から、雫石町の中学校のスキーイベントが選ばれたのです。
実は、高校生のスキーイベントは、すでに、北海道富良野市(アルペン)と岐阜県高山市(ノルディック)の全国高校選抜大会が対象になっています…。
『同一種目、同一対象者の大会は、原則として、1つ』の決まりもあり…
◇ああ、それで、中学生を分ける必要があったんですね。分かりました。
ところで、岩手県でこの事業対象になっている大会を教えてください。
◆残念ながら、この一つだけ。全国では、32都道府県で60大会が対象になっています。
◇寂しいですねぇ。いっそ、中学生のノルディックを八幡平市ではどうでしょう。
◇じゃあ、ホッケーは?
高校生はまだ空いていますが、ホッケーは普及のためには全国を回りたいんじゃないかなぁ。
◇たしかに。
あっ、いい考えが。平藤さんがご心配なさっていた「馬術」はいかがでしょう?
◆とっくに調べてあります。山梨県の北杜市で小中高を対象にしたものがありました…
◇なに威張ってるんですか!調べたぐらいで
◆なに怒ってるの?調べたぐらいで?
◇60大会ということは、もう、ほとんどが、どこかにとられている訳ですよね!?
「スポーツイベントは触媒だ」論でも何でもいいですから、
そろそろ『論より証拠』を期待しています!
◆今日も…ギャフン