「岩手における一貫指導体制の方向を探る」ということをテーマとした講演会・シンャWウムがあります。
主催は「岩手大学スポーツユニオン」という、岩手大学がスポーツをつうじて地域との連携を図るために設立した組織。
3月11日の日曜日、午後1時から、盛岡市のホテルメトロャ潟^ンニューウイングが会場です。
入場無料。
内容は
▼田嶋幸三さんの基調講演「日本サッカーにおける競技力向上と一貫指導」
日本サッカー協会専務理事、JFAアカデミー福島初代スクールマスターで、若年層の育成システム構築に深く関わっておられる方
▼和久貴洋さんの基調報告「タレント発掘の世界事情」
国立スポーツ科学センタースポーツ情報研究部の方
▼シンャWウム「岩手における一貫指導体制の方向について」
コーディネーター
シンャWスト
田嶋 幸三 氏 日本サッカー協会専務理事
和久 貴洋 氏 国立スポーツ科学センタースポーツ情報研究部
平間 茂英 氏 盛岡農業高校教諭 スケート競技国体監督
岩手大学に問い合わせたところ、
申し込みは締め切られていますが、会場に少し余裕があるので、当日も受け付けるとのことです。
「一貫指導」について考えるきっかけになると思います。ご参加を。
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◇なんとなく、言葉のイメージからは、想像がつきますが、「一貫指導」って、いったいなんですか?
◆どう想像しているの?
◇強い選手をつくるために、小さい時から大人になるまで、一つの考え方で指導されること…かな?
◆当たっています。
◇でも、それに選ばれなかった人は、いったいどうなるのですか?
◆…
◇スポーツエリートを作るための方策でしょう、それ。オリンピックで金メダルを取ったりするための。
◆…
◇私たちに凡人には何のメリットもないと思うんですが…
◆見かたが一面的です。
◇えっ!?
◆「一貫指導」と略されているから、誤解を生じるのかもしれませんが、正しくは「一貫指導体制の構築」です。
◇体制?
◆システムです。
◇はあ…
◆一貫指導体制と言うのは
『指導の理念や内容が、終始一貫した考え方で行なわれ、ジュニア期から組織として計画的に選手を育成するもの』と文部科学省が言っています。
◇「組織として計画的に」…ですか。
◆君は中学で運動部から離れたんだっけか?
◇はい。高校では運動部ではありません。
◆続けていれば、今頃、ゴールドメダリスト間違いなかったでしょうにね!
◇はいはい。おだてても何も出ません。今日も、話が長そうです…進行、進行!
◆先生が替わったからでしたか?
◇はい。中学1年・2年と教えていただいていた先生が、3年に上がる時に転勤してしまい、先生が替わりました。
◆で?
◇新しい先生は、それまで教えていただいていた技術や練習方法が「古い」と仰って、私たちは、これまでの努力のすべてを否定されたような気がしました。
◆それです、それ。
◇なんです、なに?
◆どちらの先生の教え方も、きっと正しかったと思います。
でも、あなたがスポーツから離れてしまったという事実がありますね。
◇はい。
◆ですから、二人とも間違っていたともいえます。
◇です。
「教えること」を、同じようにつないで頂ければ、私はスポーツを続けていて、
ゴールドメダリストにはなれなくとも
「ああ、スポーツは楽しかったなぁ。子どもにもさせたいなぁ」という人間になっていたと思います。
◆それですよ、それが「一貫指導体制」
たとえ指導者が替わっても、たとえ活動環境が変わっても、指導の理念や内容が終始一貫した考え方に基づいて行なわれること…これです。
◇ああ、そうか!
一貫指導というと「指導される人」、つまり、「エリートとして選ばれる人」のことを考えてしまうんですね、私たちは。
大切なのは、終始一貫した考え方で指導する「方法・システム」なんですよね!
◆そう、そう。これまでの指導は、上下につながりづらい、言えば『重箱型』
◇はい、はい。一応、何段にもなっているけど、実は、別々の箱ですね。
◆これからは「どこを切っても金太郎」の『金太郎飴型』とでも言うのかなぁ。
◇…?
ああ、あれですね!薪を背負って本を読む…昔、校庭の隅に必ずたっていたと言う!
◆そ、それは二宮「金次郎」!