トリノオリンピックの男子スラロームを、久しぶりにまじめにテレビで見ていましたが
NHKの解説が、専門的すぎますよね。何を言っているのかよくわかりません
『腰が下がってしまったためトップ部分のグリップ感がなく、スキーが返ってこない』
『自分の身体をどこに動かすかが分かっている選手』
『動きが止まる』
『滑り的にはコンパクトにまとまっているのだが、スキーが横を向く』
『ゴール前の緩斜面では「攻め」なきゃいけない』
スカパーでワールドカップをわざわざ見ているような人には理解できる内容でしょうが、
地上波でたまたま見ている人は、「よく分かんねーなー。寝ようかな」という気持ちを持たせそうです
これじゃあ、スキーの面白さを十分伝えているとはいえませんね
今回解説をなさっている方は、実績の高い『名選手』ですので、滑走に関するさまざまな『身体感覚』をお持ちだと思います
その感覚を、一般の方に伝えてほしいのですが、そのためには、言葉を選ぶ必要があるはずです
名選手であったことは認めますが、大変失礼ですが、『解説』のためのトレーニングはできていないなという感想です
『技能』と『技術』の違いについてご存知でしょうか
私は大昔になりますが、次の様に教えていただき、今でもそう思っています(認識に誤りがあるかもしれません。その時は教えて下さい)
◇技能……身についている技。単純に「できる」こと。
◇技術……他に伝えられる「技能」。科学的に分析されているもの。「伝えられる」こと。
ですから、解説なさる方は「技能」を「技術」として伝えなければならないと思います
『グゥッと踏んで、ャ唐ニ返ってくる』
ではなく
『スキー板を足でターンの外側(腰の方向から足の裏の方向に向けて)に踏むと、スキーは「U」の字に反ります。すると、その反ったスキーが元に戻る時に、「力」がさっき踏んだ方向とは逆に働きます。その力を利用して身体を次のターンの方向(乱暴に言えば「ゴール方向」)に進めてゆく感覚で滑って行きます』
ぐらいのことを言ってもらえれば
「じゃあ、二本目はそこを見てみようかな」という気持ちにはなりますよね
蛇足になるかもしれませんが
今の指導者養成カリキュラムには『コミュニケーション・スキル』が入っています
知っていることを伝える難しさが認識されているからでしょう
【追】
私はスラロームでは股関節の角度変化を中心に見ます
身体が動くというのは、股関節がターンごとに良く動くことを言っているような気がしています
まちがいかもしれませんが…
【さらに追】
もうだめです!あと1時間起きてられません。
日本選手の健闘をグスッと祈って、ゲバチョと寝ます!あっその前にクチュクチュペだ!