がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

名キッカー金野

第43回ラグビー日本選手権 東芝府中とNECが6≠Uで引き分け

双方、2PGのみ。ノートライ

東芝府中トップリーグマイクロソフトカップと合わせた3冠、NECは2連覇を達成

テレビで観戦しながら、新日鐵釜石の金野年明選手のことがなぜか思い出された

第37回全国社会人大会 準決勝(昭和60年1月3日)

新日鐵釜石 vs 東芝府中

釜石は前半、1トライ、1PGで7≠Oとして順調な滑り出し

が、東芝の猛タックルに出足を阻まれ、パント攻撃と激しい当たりにたじたじ

それでも前半は10≠Xの1点リードで折り返し

後半は東芝の猛攻に懸命の防戦

10分までに2トライ(1ゴール)を許し、10・9

しかし、百戦錬磨の釜石はここから盛り返した

監督の松尾雄治、主将の洞口孝治、最年長の谷藤尚之らが焦る若手の息を整え、体勢を立て直した

東芝も攻め疲れたのか息切れをしてきた。反則が多くなった

ここで、キッカー金野年明の登場である

13分、17分にPGを決めて16・9と追い上げた

攻防は白熱化した。一進一退。東芝も粘る

32分、相手反則を得た。東芝陣にやや入った右中間の地点。ゴールまで42mはある

吸い込まれるように東芝ゴールをクリアした。19・9。ついに追いついた

引分けで抽選。静まり返ったロッカールームに洞口主将が戻ってきた。

無表情のまま、ボソッと一言。「決勝戦に出ることになった」

【小田島 隆「続・岩手のスポーツ人」、岩手日報社出版部、平成15年1月1日

 から抜粋】

(決勝では神戸製高ノ22≠Oで勝ち、7年連続9度目の王者となっている)

彼から「ゴールキック」について聞いたことがある

 ◆身体の調子がいいときは、チョット右側、身体の調子が悪い時は、チョット左側を狙うのさぁ

 ◇なんで

 ◆調子いいときは腰の切れ(=回転)がいいから思ったよりボールが左に曲がる(=フックする)。

  調子の悪いときはその反対だから

 ◇へぇー、それは、アップの時とかに分かるの

 ◆いや、一発蹴ってみないと分からない。

  て言うか、逆に、キックのコース見て体の調子が分かったりするのさ!

一流プレーヤの感覚と言うのは私たちには分からない部分があります

「なるほどねー」と言うしかありませんが、このようなお話も面白いですよね

関係ないですが、洞口さんは、焼きそばを作るのが上手だったことも思い出しました

【追】当時はトライ4点の時代です。計算合いますよね?