がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

岩手スポーツクイズ(1級)/国内ベスト4を生かそう

岩手スポーツクイズ(1級問題)

【問題】
 次の表は、第77回国民体育大会(栃木県)でのある競技の入賞状況です。
 さて、なんの競技でしょうか。

***

第77回国民体育大会(いちご一会とちぎ国体)の岩手県本部員として、那須塩原市の馬術競技を応援しにゆきました。
少年の二段階障害飛越という競技です。
岩手からは選手が一名出場していましたが、残念ながら失格。難しい競技です。

競技は、さまざまな情報を交えたアナウンスとともに行われます。
5位に入賞した福岡県の選手が出てきたときに、その選手が乗っている馬の説明がありました。
エイルという馬ですが、なんと「岩手県の遠野馬の里で生まれた馬」という説明です。
さらに、
(ほとんどの馬が外国産で、国産馬は多くない。岩手の馬がよくがんばっている)
というアナウンスもあったのです。
他の県の選手の試技だけれど、今はほかの県の馬だけれど、思い切りは拍手を贈りました。

帰ってきて、ほっと一息ついたところで、馬術競技の馬の生産地がわかるものかどうか、調べてみました。
すると、
那須塩原市のサイトには、競技結果に馬の登録番号が記載されていることがわかりました。[→ LINK ]
さらに、
日本馬術連盟のサイトには、登録番号から馬の「産地」を含む情報を調べられることがわかりました。[← LINK ]

オタクの私としては、調べないわけにはゆかないのです。

その結果がこれ。
各種目で8位以内の成績をおさめた馬を、産地別に実数でまとめたものです。
ただし、少年の団体障害飛越競技は準々決勝に出場した8頭、成年男子六段障害飛越は10頭が8位以内に入賞していましたのでその10頭を対象にしています。

会場のアナウンスにあったように、入賞馬の85%は外国産の馬。
国内で、国体で入賞できる馬を生産できたのは、わずか、4道県。
その中に、
岩手県が入っているのです。

実は私も、調べるまで、知らなかったのです。
岩手の強みに、今さら気づきました。

HORSE LAND IWATE 大切にしなければ、応援しなければ!

hl-iwate.com

あ、
クイズの答えは「馬術競技」でした。

赤いかりまん

素晴らしいね、宇都宮のお菓子!
見習いたいね、スポーツイベントへの応援!

国体から帰る時「赤いかりまん」というお菓子を見つけました。

栃木県宇都宮市では、今日から自転車ロードのジャパンカップが行われています。
ジャパンカップには、地元の宇都宮ブリッツェンというチームが出場します。
そのチームカラーの赤と、名産品のイチゴの赤を使ったものでしょう。
さすが、自転車の街のお菓子屋さん。

それだけではありません。
通常タイプの「かりまん」は、国民体育大会と全国障害者スポーツ大会の愛称と、スローガンを包装紙に刷り込んでこんいます。

宇都宮市で開催される、国体→ジャパンカップ→障害者大会のすべてのイベントを、お菓子で応援するお菓子屋さんがある街は、素晴らしいと思うし、うらやましいとも感じます。

盛岡だって、
スポーツマスターズ→クライミングワールドカップ→盛岡シティマラソンと続くのですが、私たちの働きかけがうまく行かなかったのでしょう、宇都宮のお菓子のような取り組みを、私は、目にすることがありません。
くやしい。

がんばりますよ、がんばりましょうね!

栃木国体 岩手県選手団 総監督として

第77回国民体育大会を終えての、岩手県選手団総監督としてのコメントです。
まったく個人の考え方であり、多くの方々のご意見をいただいて機関決定されたものではありません。
また、データも私がひろったものですので間違いがあるかもしれません。
その点にご留意のうえ、お読みくださいませ。

総合成績概要

第77回国民体育大会(いちご一会とちぎ国体)が終了した。
岩手県選手団は
■天皇杯順位(男女総合成績)で、30位 847.5点
■皇后杯順位(女子総合成績)で、28位 559.0点
という結果となり

感染症による2度の中止・延期前の最後の開催となった
令和元年74回茨城国体と
天皇杯では、ほぼ同水準を維持し、
皇后杯では、上昇がみられた。

天皇杯:今回 30位 847.5点←74回 31位 850.0点
皇后杯:今回 28位 559.0点←74回 31位 507.5点

各競技団体が、感染症流行下での選手強化を工夫し、
女子種別を中心に成果を収め、
県全体の競技力を低下させなかったということが言える。

また、
8位以内の成績を収めた入賞競技は、
20競技(冬季含む40競技中)であり、74回よりも3競技減っており、
74回と同レベルの総合成績は、得点増の9競技に負うところが大きい。

ソフトボール+64、ハンドボール+25、剣道+20、
フェンシング+15、ラグビー+12、
陸上+10、自転車+5、馬術+6、スケート+7
(74回から得点を減じた競技は17競技もある)

目標は達成されず

しかし
選手団の目標としている
天皇杯順位「東北1位」は、達成することができなかった

東北1:宮城 27位 886.5点
東北2:岩手 30位 847.5点
東北3:秋田 31位 840.5点

東北1位の未達成は、
最近の本大会開催回では74回に引き続き2大会連続である。

74回=①宮城②岩手③山形
73回=①岩手②宮城③山形
72回=①岩手②秋田③山形
71回=①岩手②宮城③山形

健闘したといえる

目標は連続で達成できなかったが、競技団体の感染症流行下での強化事業の工夫が、優勝2をはじめとする健闘につながっていると考えている。
また、
2巡目(1988年43回京都)以降、一度も入賞したことがない競技種別のうち、テニス少年女子、バドミントン成年男子、バレーボール少年男子がベスト16に進出するなど、全体の底上げも見られている。

選手・監督の努力、競技団体の環境整備などのおかげである。

今後は

とはいうものの、
目標が達成できなかったことは事実であり、これまで同様の考え方をしていては、宮城との差39点を詰めることは難しいと考える。
したがって、県体協選手強化委員会や県体協理事会などで、今後の方策を考えてゆかなければならない。

なお、現段階で、私が個人的に考えていることは、次のとおりである。

①目標達成のための方策
 71回2016年の岩手国体での成功体験で選手強化をしていないか点検し、現行の目標を達成するための方策を検討する必要がある。
 たとえば、選手のピークを、国体ではなく東北ブロック予選に合わせることを検討する、強化種別を絞ることを検討する…などが考えられる。

②二つのトピックに合わせた方策
 ここ数年で、岩手国体が終了したこと、新型感染症が発生したことという大きな二つの出来事があった。
 この二つのトピックによる選手強化事業の変化が必要であるが、十分とは言えず、従来からの脱却が図られていない状況が見受けられる。
 現状の選手強化費や感染症対策のもとでの強化活動について検討が加えられるべきである。

 

国民体育大会岩手県選手の途中経過/とちぎ国体会期前実施競技を終えて

9月10日から19日まで、
第77回国民体育大会(いちご一会とちぎ国体)の会期前実施競技が行われ、
10月1日の総合開会式の前に、
水泳、体操、バレーボール(ビーチバレーのみ)、弓道の4競技が終了しました。

岩手県選手の成績はどうだったの…と聞かれますので、
途中経過をお知らせします。
とはいえ、
まだ冬季3競技と会期前4競技の7競技が終わっただけなので、全体的なお話はできません。
そこで、
競技ごとに、
獲得した競技得点(8位以内に入るともらえる、「勝ち点」のようなもの)が、3年前の得点に比べてどうか…ということを調べてみました。

これまでに終了した競技(数字が入っています)、そして東北予選を通過できずに国体に出られない競技(不出場)、さらに、今年の国体では実施されない競技(非実施)の競技得点と、74回大会との差は、
マイナス49点。

ちなみに、
74回大会の男女総合(天皇杯)順位・31位は、
宮城県の28位に次いで、東北2番目でした。
岩手県選手団の今年の目標は「東北一位」ですので、このままでは…

さあ、がんばりましょうね!

***

気になったので、会期前競技の「棄権者」を調べてみました。

棄権者は、必ずしも感染症が原因とは限りませんが、その要素が大きいように感じています。
今年の国体は、
現地入り5日以内のPCR検査が陰性であり、さらに、現地入り当日の抗原検査が陰性である人のみしか参加できませんので、
現地での感染と感染拡大があったとみることが妥当かと思われます。

棄権者のほとんどが、中学3年生~高校生年代の「少年」です。
現地での過ごし方に気を配らないと、せっかくこれまでの練習の成果を発揮することなく大会を終えねばなりません。

自分のため、チームメイトのため、そして、会場地の方々のために、十分すぎるほどの注意が必要なのです。

ちなみに、
岩手には棄権者はいませんでしたが、油断は禁物です。

二つの大切な風景/国民体育大会の飛込み会場で

今日はプールに行ってきました。
岩手の選手は、出場していないのですが、国民体育大会の飛込競技の最終日。
成年女子の板飛び込みと、成年男子の高飛び込みです。

動画が「国体チャンネル」というところにあります。見たことがない…という人が大多数だと思いますので、どうぞ、競技の様子をご覧ください。
(今日の競技は、この下線部をタップしたところにあります)
注:と書きましたが、9/15 19:30 では、まだアーカイブが公開されていませんでした。ほかの種別や種目は公開されていすのでそれをご覧になるか、後ほどご覧くださいませ。

試合が終わると、観客は一斉に動き出します。
会場の屋内プールは、冷房は効いていますが、何しろ湿気がすごい。
ちょっと外にでて体調を整えたり、午後の男子に備えて、観客の休憩所で腹ごしらえをしたりするのです。
ぼーっとしているうちに、私は、出遅れてしまい、しばらく座っていることにしました。

そのおかげで、
おもしろい、そして大切な風景を、二つ、見ることができたのです。

■選手たちの向上心

試合が終わるや否や、選手たちがまた出てきたのです。
でも、全員ではないようでした。
(ははぁ、クーリングダウンだな)
とみていましたが、どうやらそうではないようです。

みんながやっているのは、さっきの試合と同じ技のように私には見えました。
本番演技…だったのです。
そして、
ああでもないこうでもないと、プールサイドや板の上で、腕を動かしたり、体をひねったり、足を上げてみたりしてるのです。

きっと、
さっき、できなかったり不十分だったりした部分を、もう一度やり直しているのだろうと、私には勝手に決めました。

素晴らしい向上心、
終わりが始まり、
この先も、応援したくなったのです。

■係員の責任感

観客だけではありません。
係員も一斉にいなくなります。
でも、
二人だけ、動かない人がいたのです。

さっきの写真の右上に、黄色いシャツを着た人が座っていますよね。
その左の床にはオレンジ色のものが。
映ってはいませんが、
こちら側のプールサイドにも、同じスタイルの人が座っていて、合わせて二人です。

ライフセーバーです。選手に何かあったときに助ける係の人たちです。
オレンジ色のものは、救助用の「浮き」。
ライフセーバーの右の椅子には、試合中は係の人が、びっしりと座っていました。
でも、
選手が練習を始めた時には、だれもいなくなっています。

アーティスティックスイミングの時も、この人たちは居ました。
試合前のだれもいないプールに最初にやってきて、交代しながらですが、ずっと座っていました。
飛込みの時は、試合が終わっても、選手が水に入っている、入ろうとしている間はプールを去りませんでした。

素晴らしい責任感です。
尊敬します。

***

たぶん、国体チャンネルには映っていないことだと思います。
映像は、競技をとても見やすく伝えてくれます。
でも、
映像をつくった人が見せたい場面しか流れてはいません。
自分で見ると、
ネット中継では見えてこない様々なことに気づくのです。

競技会を生で見るという、ありがたい機会を与えていただいています。
これからも
皆さんが、ますますスポーツを楽しんでいただけるように
「気づかれていないファインプレー」を、お伝えしてゆきます!

宇都宮の平信/順番待ちの反省

とちぎ国体岩手県選手団本部は、今日から人数が少なくなりました。
ということで、今日は路線バス移動です。

運動公園からの帰り、バス停に向かうと、

ちょうどバスが発車したところが見えました…
(ああ、残念)
時刻表を見ると、次のバスは20分後。
(しかたない、本でも読んで待っているか)

よく見ると、椅子が折り畳まれたベンチがあります。
(写真:右下。手前の椅子に私のカバンを挟まれています)

座って待つのは快適です。

しばらくすると男性が、そのあと女性がバス停にやってきました。
私の隣の椅子が空いていますが、私が怪しかったのでしょうか、お二人とも立って待っています。

夢中で本を読んでいると、バスがやってきました。
私が立ち上がりましたが、
先に来ていた私のことはお構いなしに、初めに男性、次に女性がバスに乗り込みました。
一番先に来ていた私が最後。
(なんだよ、失礼な二人だ!)

***

ホテルに戻ると、部屋の電話が鳴りました。
クリーニングができてきたので、ついでの時にフロントに取りに来てほしいとのことです。
すぐに取りに行きましたが、前のお客さんが用事を終えたようで、タイミングよく窓口が空きました。

クリーニングの伝票を渡そうと窓口の前に立つと
フロントの方が
(すみません、先にお待ちのお客様がいらっしゃいますので)と
ソファーの方に目をやりました。

確かに、ソファーにお一人、男性が座っていました。

私は、その人が待っていたとは気づかなかったのです。
ホテルの方が教えてくださらなければ、
私が(失礼な)と思った、バスの二人と同じ行動をとるところでした。
いや、もうそうしてしまっていたのです。

男性に謝りました。

座っている人は並んではいないので、順番を待っているようには見えないのですが、状況を見れば、そうかそうでないかわかるはずです。

きをつけますよ!きをつけましょうね。

三年ぶりは三年分/とちぎ国体会場ののぼり旗

第77回国民体育大会(愛称:いちご一会とちぎ国体)の会期前開催競技(総合開会式前に、施設や気象、他競技会との関係から行われる競技)の岩手県選手団本部として、栃木県に来ています。
暑いし湿気が多いし、ふうふう言っています。

さて、
宇都宮市の弓道会場に行ったとき、国体にはつきものの「歓迎のぼり旗」がありました。
あれば、岩手のものを探すのが常です。
ありました、ありました。
はい、ご覧ください。

(おお、わんこ兄弟!がんばって描いてくれたね。岩手県選手団もがんばるよ!)と心の中で呟きながらじっくり見ると、違和感が。

お気づきになりましたか?
えっ⁉
国体会場なのに観覧車が映っている、さぼって遊園地に行ったな…あ、そうじゃありません。この運動公園には遊園地があるのです。ジェットコースターもありますよ。

違和感があったのは国体の愛称と、開催地名です。
「いちご一会とちぎ国体」の会場の「宇都宮市」に
「三重とこわか国体」の愛称がついた三重県「名張市」の小学生がつくったのぼり旗があるのです。

はたして、こういう看板がありました。
こうあります。

新型コロナウイルス感染症の影響で
開催が延期・中止となってしまった先催市から
都道府県応援のぼり旗合計235枚が
熱い想いとともに宇都宮市に引き継がれました!

そうか、三年ぶりの開催は、三年分の開催なんだな。
いつにもまして、大切にしないといけない大会なんだね。

私たち岩手県選手団は、
栃木の人だけじゃなく、
鹿児島の人、三重の人にも、三年分の力をお見せしなくてはいけない大会なんだ…

がんばりますよ、さあ、がんばりましょうね!