がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

女性35-39 と 男性50-54 には10倍の開き/日本スポーツマスターズ水泳競技のエントリー数

日本スポーツマスターズ2022岩手大会の水泳競技が、9月3・4日に、他の競技に先だち、岩手県盛岡市で行われました。

3日の結果を見ると、女子2部(35-39歳)100m自由形の優勝者は、岩手県の村田奈々さんでした。
村田さんは、車いすで生活をなさっているいわゆる「パラスイマー」、素晴らしいことことです。

記録を調べてみると、
村田さんが出場した「女子2部(35-39歳)100m自由形」の出場者は、一人だけでした。
(私は「出場者一人」の価値は高いと考えていて、そのことは後ほど記事にしてお伝えしご意見をいただこうと思っています。)
それを見て、とても気になったので、
参加者の年齢分布について調べてみました。

この大会では
男女別に、そして9区分の年齢別に分かれて、競技が行われます。
個人種目は、
自由形・平泳ぎ・バタフライ・背泳ぎが50mと100mの2距離と200m個人メドレーの、
男女各9種目があります。

それぞれの種目のエントリー者を拾い、年齢の区分でまとめると、次のようになりました。

こういうことが見てとれます。
■どの年齢区分も、女性より男性のエントリー数が多い
■もっとも少ないエントリー区分は「女性35-39」の13。1種目平均1.4人。
■もっとも多いエントリー区分は「男性50-54」の127。1種目平均14.1人。

***

なんだか見たことがあるのです。
これでした。

岩手県スポーツ推進計画(2019年度~2023年度)改訂版[→ LINK ]

◆本県でも、市町村を通じて「県民のスポーツ実施状況に関する調査」を実施
◆2018年度の成人の週1回以上のスポーツ実施率は、61.7%
◆男女別(合計)では、2014年度には男性の実施率が女性の実施率を9.3ポイント上回っていましたが、その差は縮小傾向にあり、2018年度には0.5ポイントまで縮小
◆世代別にみると、男女ともに20代、30代、40代と徐々に実施率が低下し、40代が底。
◆概ね、スポーツ庁調査と県調査は同様の傾向で、60代以上の高齢者に比べて20代から40代の働く世代の実施率が低い傾向にあり、働く世代の運動習慣の確立が必要

***

スポーツ実施率は「勤労世代」が課題ですし、
マスターズの参加状況は「勤労・子育て世代の女性」が課題です。
スポーツに親しむ機会、その成果を発揮する機会…という両面で30代女性には障害となるものがあるようです。

これは、ずっと前からいわれていることですが、なかなか改善されません。
次の計画では、具体的なことが書かれ、行われなければいけません。

がんばりますよ、がんばりましょうね!

通過する人へのおもてなし/蛇口から桃ジュース

東北自動車道の「国見サービスエリア下り線」には、「蛇口から桃ジュース」という楽しい飲みものがあるらしいのです。
昨日届いた、こういうメールで知りました。

■国見サービスエリアは、福島県と宮城県の境にある
■今年の国体は、南隣の栃木県で開催され、隣県として応援している
■しかし、栃木の土産物はおいていなくて、帰り道によるであろう岩手県の選手の皆さんをがっかりさせてしまうかもしれない
■そこで
『熱く激しい戦いをしてこられた選手様及び大会関係者様の皆様に労いの気持ちを込めまして
 
当エリアにて食事をされた方にエリアの看板である「蛇口から桃ジュース」を無料で体験していただきたくご案内申し上げます』
■食事をした時にスタッフに声をかけてもらえれば「無料券」を差しあげる
■選手団の皆さんにも伝えてほしい

きっと、青森県にも秋田県にも、同じことを知らせているのだと思います。
素晴らしい「おもてなし」です。

***

振り返れば、
通過する人を、心を込めてもてなす…ということを、私は、していません。
通過する人は、ちょっといて、すぐに離れてゆく人ですから、基本的には「よその人」と捉えしまっています。

そして、
交流人口よりも定住人口が尊い、
時々スポーツに来る「にわかファン」よりも、ずっと同じところで一つのスポーツに取り組んでいる人が立派だ、
冷やかしや出来心でグラウンドに近づくんじゃない、覚悟してくるところだよここは…というようなものの見方に、私は、支配されているのだと気がつきました。

でも、
サービスエリアの方々は、何県の選手だろうと、どこに住んいる人だろうと、スポーツを一生懸命にやっていて、国体で力いっぱい競技してきた人たちに敬意を表し、もてなしてあげようと考えているに違いありません。
私では考えつかないことです。
改めます。

***

途中参加・途中退場大歓迎!出入り自由…という考え方で物ごとに望まないと、すたれてゆく気がします。
気をつけます。

***

今年の国民体育大会の本大会は、栃木県。
年明けの
スケート・アイスホッケー競技会は、青森県八戸市、
スキー競技会は、岩手県八幡平市。

今度は、
国見インター上り線で「蛇口から桃ジュース」作戦があるかもしれませんね。
さて、
私たちは、どんなしつらえで、通る人、来る人をもてなしましょうか。

 

具体と抽象/昨日の研修会から

昨日は、午後いっぱい、研修会に出ていました。
1時から5時まで、4コマの講義です。

その中に「岩手県の少年非行の状況について」というものがありました。
■刑法犯少年は、減少傾向が続き、令和3年は戦後最少を更新している
■ただ、被害者となる少年は、減っていない

 ↑令和3年中岩手県内少年非行統計、岩手県警察、原本はこの下線部

刑法犯少年が、最多だったのは、昭和58(1983)年の、3,317人とのことでしたので、その減り方には目を見張るものがあります。

ちなみに、
昭和58年の国民体育大会(群馬県)と、令和2年(茨城県)の岩手県選手団の総合成績を比べると、
男女総合成績 25位→31位
女子総合成績 28位→31位
と、低下傾向にあります。うっ!?と思うのでした。

***

お話によると、
刑法犯少年の数を下げるためには、
「再犯者率の抑止」が中心となる…とのことでした。
そして、
そのためには「背景を知る」「背景に対応できるように個別指導を行う」という具体的なことが行われているとのことでした。

私は、
(みんなが犯罪を行わないように、啓蒙、パトロール、だろうな)
と、的を絞っていない対策しか思い浮かばなかったのです。

もしかすると、
警察の「具体」と、スポーツの「抽象」、
これが
減少する少年犯罪と、下降する国民体育大会順位の、要因になっているのかもしれません。

しっかりしないといけないのです。

さあ。がんばりますよ、がんばりましょうね…あ、またまた抽象(汗)

優勝旗が「白河の関」を越えていない高校スポーツは、どれほどあるのか

★2022-8-23の記事の修正版。冬季競技の駅伝、ラグビーを追加。本文の「数」と「表」を修正しています(2022-8-25 9:00)★

第104回全国高等学校野球選手権大会で
東北勢として、初の優勝を勝ち取り、いわゆる「白河の関越え」を達成してくださった
仙台育英学園高校野球部の皆さん、おめでとうございます。

ということで、
全国高等学校軟式野球選手権大会、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)で、東北勢が団体優勝をしているかということを調べてみました。

軟式野球とインターハイを合わせると、
競技数は、
軟式野球、陸上競技からスキーまで、合計36 34 の競技があり、
さらに、
体操の体操競技・新体操のように、水泳、自転車でも、さらに細かな種目にわかれていて、
それも含めると、全部で40 38 競技・種目になります。

その中で、性別に関係なく、東北の高校が団体優勝(個人種目だけで成り立っている競技は学校対抗優勝)をした競技・種目は、32 30 でした。
32/40 30/38 がどういう意味を持つのかということは、ここでは考えないことにしますが、
私は(おや、予想よりも少ない)と感じたのです。

表にすると、こうです。
あ、私がネット上で調べたもので、優勝校は、直近優勝の東北勢を記載しています。

皆さんは、いかがお感じになりましたでしょうか。
野球を応援したように、
まだ「白河越え」をしていない競技を応援してゆかなければ…と考えています。

なお、表は私がつくったものですので、間違いや見落としがあるかもしれません。
なにかお気づきの方は、ご連絡くださいませ。
正しいものを作りたいと考えていますので。

***

以前、白河の関って、東北人を関東に入れないためのもの、
つまり、東北側が外側ということを知って驚いたことがあります。
関東側が外側で、東北を守るために作ったものと思い込んでいたのでした。

こういうことって、時々あるような気がします。
気をつけたいものです。

奥州(おうしゅう)三古関の一つに数えられる白河関は、奈良時代から平安時代に機能(きのう)していたと考えられている国境(こっきょう)の関で、蝦夷(えみし)の南下(なんか)や人・物資(ぶっし)の往来(おうらい)を取りしまる検問所(けんもんじょ)の役割(やくわり)をしていたと考えられています。

www.gimu.fks.ed.jp

【参考:白河越え】

www.tokyo-np.co.jp

 

北前ラーメン/どちらもできるよ!役場庁舎と体育館

東北総合体育大会の岩手県本部のお仕事で、青森県に来ています。
12時から青森県野辺地町で行われたハンドボール成年女子・岩手-宮城の応援(ハラハラしましたが、岩手は、後半、逆転し最終的には圧勝)をし、遅い昼食をとりました。

移動途中に食べるところはなさそうでしたので、目についた「昔からの駅前食堂」という佇まいの食堂入りました。
名物の食べものは…と問うと、おばさんが
「北前ラーメン」
麺に、名産の植物が練りこんであるとのこと、頼んでみました。

鶏のチャーシュー、小さな帆立が乗っています。
麺は茶色っぽい。
調べると、こういうことでした↓

地元で体に優しい薬草茶として古くから親しまれている「河原決明(カワラケツメイ)」を練り込んだ麺が特徴のラーメン。

www.umai-aomori.jp

みかけより、あっさり目で、美味しいのです。
そして、
たまたま私たちが入った「さかもと食堂」は、上のサイトで「のへじ北前ラーメン提供店」として紹介されているお店だったのです。
ラッキーでした。

***

私たちのポロシャツの背中には、大きく「IWATE」とあります。
それに気づいたおばさんが
(あら〜、ハンドボールに来たの!)
と声をかけてきました。

野辺地はハンドボールの盛んな町です。
お子さんもお孫さんも、ハンドボールをしている(いた)のだそうです。
そして、こう続けました。

(体育館、おんぼろだったでしょう。
 2026年の国民体育大会は、
 ここで、ハンドボールをするんだけど、
 役場を建てなおさらなきゃないから、
 体育館はなおすのがむずかしいんだって。
 なんだろねぇ!)

***

私は、こう、お返ししました。

おかあさん、どっちも作ればいいんじゃないの!
1・2階を体育館、3階から5階を役場にした建物を建てれば、
どっちも作れるよ!

おばさんは、いたく感心し、
(こいつは、岩手のホラ吹きだな)という思いを微塵もあらわさず、
「ひゃー、外から来た人は、いい考えを出すねぇ」と
私を、ほめてくださいました。

※※※

うれしかったのです。
 そして、
こんなことも思い浮かんだのです。

岩手県庁の建て替えの話がでていたなぁ…
中庭があって、そこがサッカー場になっていて、
片流れの屋根が観客席になっている県庁舎はどうだろう。

どっちもできるよね!

昭和のシステムの目的は/ヤマザキ夏のおいしさいきいきキャンペーン

応募しました!
当選、間違いなし。
Aコースは「お菓子のびっくり箱」
Bコースは「QUOカード」

どちらも当たりますように!

(めんどせえなあ…)と思ったのです。

パンの袋から「応募点数シール」をはがし、または、切り取り、
それをためておいて、
スーパーの棚からもらってきた応募はがきに貼り、
住所、氏名、電話などを記入し、
63円切手を貼って投函する…の作業が必要です。

全く昭和の応募方式。
私がよく応募するがちっとも当たらない、缶コーヒーのキャンペーンは、
貼ってあるQRコードをスキャンして必要事項を一度入力すると、次からは入力すら不要でWeb応募ができたりするのです。

(なんで、こうなんだろう、ヤマザキのシステムは…)

***

(もしかして⁉)

気になったので、調べてみました。
食品開発ラボというサイトに「年代別 パンに関する意識調査をご紹介」という記事が載っていました。

■回答者全体の6割以上がパンを朝に食べると回答しています。特に60代以上では8割以上が朝食にパンを食べるという結果が出ています。
■パンの購入頻度に関する設問では、週に1~2回がもっとも多いことが分かりました。また、購入頻度は2、30代よりも40代以上、特に60代で最多となることが分かりました。

shokulab.unitecfoods.co.jp

私は、こう決めたのです。

■このキャンペーンは、購買率の高い年齢層、つまり、高年齢の人の消費を、さらに伸ばすためのもの。あるいは、パンから離れないようにするためのもの。
■たぶん、60代以上の人は「切って、取っておいて、貼って、書いて、切手を貼って投函する」という手順で懸賞に応募することが当たり前の生活をしてきた人たち
■この形式が苦にならない、というよりも、net応募よりも楽だと感じているだろうと、この形式をとっている
■そして、他の年代向けの別の形式のキャンペーンも、あるに違いない

いかがでしょう。
だって、60代の半ばを過ぎた私は、
春のキャンペーンでも、台紙にせっせとシールを貼って、
サラダボウルを二つもいただきましたし、
今回も、
お菓子びっくり箱が当たったら、孫にプレゼントすることにして、ニコニコしながら、はがき応募をしています。

***

さて、
岩手のスポーツ、

課題は
「成人のスポーツ機会の充実」であり
そのために
「働く世代のスポーツ人口の拡大」が挙げられています。

ヤマザキパンが、
考えに考えて「シール添付郵送の昭和型キャンペーン」をしていると、私は勝手に解釈しているのですが、

私たちが、考えに考えて「○○○○○による令和型キャンペーン」をしているかと聞かれれば、胸を張って「はい!」といえる状況にはありません。

がんばりますよ!がんばりましょうね!

***

これから私は、
あたればいいな、あたりますように、だけではなくて、
だれにどうなってもらいたいためのキャンペーンなのか…を、考えてみることにします!

号外の広告/素晴らしい考え方

アメリカ大リーグのエンゼルス・大谷翔平選手(花巻東高校卒・岩手県奥州市出身)が、大リーグ史上2人目となる「2桁勝利2桁本塁打」を達成し、
その快挙を讃える特別号外が、岩手県の新聞社・岩手日報から発行されました。

家人が仕事帰りにもらってきたものを見ると、
普通の新聞紙の大きさに両面カラー刷り、つまりカラー4ページ、という、大型号外。
元気が出ます!

さて、
号外を見て、おやっ、と思ったことがあります。

内側というか裏側のページ(2ページと3ページ)の「スソ」に、ドドドォ〜ンとカラーで、
そして、もう一ヶ所、3ページの左側に名刺大のモノクロで、
広告がついているのです。

私は、これまで、広告のついた号外を見たことがありませんし、
急に伝える…という号外の性格上、広告が載ることはとても難しいことだろうと、思っています。

スソの広告の
一つは「株式会社ファイターズ スポーツ&エンターテイメント」が出したもの。
ファイターズの新球場の運営や、ボールパークの全体のマネジメントをする会社です。
シーズンシートの募集が告知され、斎藤佑樹さんの動画へのリンクがはってあります。

そしてもう一つは、
大谷選手が大リーグに行く前に所属していた「北海道日本ハムファイターズ」が出したもので、
ファイターズのユニフォームを着た大谷翔平選手の写真とメッセージが載っているとてもシンプルなもの。

広告の詳細詳は、ファイターズのサイトにありますので、是非、ご覧ください↓

www.fighters.co.jp

そして、
名刺大の広告は、スポーツ用品メーカーの株式会社デサントのもの。
(これです↓)

www.facebook.comデサントは、大谷選手の出身地、岩手県奥州市に工場を持っていて、
「想像のはるか先へ」というコンセプトのもと、
大谷翔平選手とアドバイザー契約(詳細は下のリンクで)を結んでいます。

store.descente.co.jp

***

大谷翔平選手の快挙は、絶対に達成される…ということを確信し、
岩手日報社、ファイターズ スポーツ&エンターテイメント、北海道日本ハムファイターズ、デサントが、事前に協議、協力して掲載された広告なのだろうと、私は、思っています。

どの企業が起点になって行われたことかはわかりませんが、
「快挙を讃え、スポーツをさらに進める」ことを目的として、各社の賛同で行われたたことだと、考えます。

素晴らしい!おそるべし!と感じるとともに、
号外を利用することなど思いつきもしない自分は、甘い、ということを今ひしひしと感じているのです。