がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

国体の「作況指数」/前年比と平年比に気をつけよう

この前、お米の作況指数についてのニュース流れていました。

東北農政局は、先月(注:9月)25日時点で調査したコメの作柄の見通しを公表しそれによりますと岩手県内の作況指数は「99」の「平年並み」になる見込みです。
県内では去年まで「やや良」が続いていましたが「平年並み」になるのは平成29年以来です。(NHK盛岡のニュース→ LINK

今年の国民体育大会(第77回国民体育大会=いちご一会とちぎ国体)は
男女総合成績で 30位(競技得点 447.5点)でした。
3年前、感染症で延期・中止となって行われなかった2大会の前に行われた、
第74回国体(茨城)では 31位(競技得点 450.0点)だったのです。

この成績は昨年なみの成績だ…と私は捉えていて、
今年の得点を74回の得点で割ってみると「99.7」。
間違いなく「昨年並み」と思っていました。

ところが
作況指数は「昨年並み」ではなく「平年並み」とあるのです。
(違うのか?)と平年並みを調べてみると、平年作と比較した指数のことで
平年作は、過去5年のうち最高と最低をのぞく3か年の平均だということがわかりました。

そこで、
早速、総合成績が成立した直近の5大会の得点
 70回 699.0(2015年、和歌山)
 71回 1525.0(2016,岩手)
 72回 726.0(2017、愛媛)
 73回 539.5(2018、福井)
 74回 450.0(2019、茨城)
から「平年作」を算出すると
654.8になりました。

今年の国体の「作況指数」は、447.5/654.8=68.3
作況指数「良(106以上)、やや良(105~102)、平年並み (101~99)、やや不良 (98~95)、不良 (94以下)」の尺度で評価できる範囲を大きく下回っているのです。

これはまずい。

私のように、前年比での判断を続けていると、だんだん下がっていることを忘れてしまいます。
気をつけねば…。
それにしても、
お米作りのレベルは高い…ということを改めて実感しています。

***

せっかくデータがあるので、国体の各競技の「競技得点平年作」を調べ、
「競技得点作況指数」の度数分布をつくりました。

うひ~っ、となったので、今日はここまで。
また来週。