いま、ドイツで行われている、
国際スキー連盟(FIS)
ノルディックスキー世界選手権の
クロスカントリー競技男子チームスプリント(2021/02/28)の成績の載ったホームページの一部です。
1位は
ノルウェー、2位は
フィンランド…
あれれ、
3位は?RSFってどこだろう…
***
国際スキー連盟のサイトに
2月3日付けの"February FIS Council Meeting summary"という記事が載っていて、こうあります。
At all upcoming World Championships, the Russian team will be referred to as the Russian Ski Federation (RSF). The flag will be the National Olympic Committee symbol on a white background.
(オリジナルは→ ここ )
Google先生はこう訳してくれました。
今後のすべての世界選手権では、ロシアのチームはロシアスキー連盟(RSF)と呼ばれます。 旗は白地に国内オリンピック委員会のシンボルになります。
ああ、ロシア選手が、国名ではなくロシ
アスキー連盟という名前で出場していて、
国旗ではなく、
ロシアオリンピック委員会の旗を使っているのか!
でも、
なぜそんなことに?
***
ああ、そうだった。
ボルシュノフが競り勝ち「ロシア連盟」初のメダル/複合
組織的なドーピング問題でロシア選手団を2022年12月まで主要国際大会から除外するというスポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定を受け、ロシア勢は個人資格での出場となり、ロシア連盟所属として今大会に臨んでいる。国旗や国歌は使用できない。
(SANSPO.COM 元の記事は→ ここ )
そういえば、
2018年のピョンチャン
冬季オリンピックにも
ドーピング違反をしていないことが証明されていた選手が
OAR(
Olympic Athlete from Russia)という所属名で個人資格での参加を認められていたなあ。(
Olympic Chanel→
ここ )
***
じゃあ聞くよ、
・そもそも、ドーピングってどういうことなの?悪いことなの?
・ワールド
カップは「RUS」の表記だったのに、世界選手権ではなぜ「RSF」なの?
・
東京オリンピックでも「
OAR」で出場するの?
そして
・ドーピングをしてない選手でも、国の名前を名乗れないことについてはどう考えるの?
最近、
テレビでだれかがこういっているからそうに違いない、
SNSに書いているから正しいに違いない…などという「空気」ですが
スポーツをきっかけに、自分で、ものごとを考えるチャンスです。
東京オリンピック・
パラリンピックでも、たくさん考えるヒントがありそうです。
そういう意味でも、とても楽しみ!