昨日は、紫波町のオガールで行われた
(大崎の崎のツクリは、立+可)
を聞きに行ってきました。
「ビリギャル」で有名な坪田塾の坪田塾長(学校法人大浦学園 理事長)、
そして、
オガールプロジェクトの、清水義次さん、岡崎正信さんが登壇という
とんでもないイベントに、
1時間おやすみをいただいて、片道330円の電車で行けば参加できるチャンスを逃してはいけません。
さらに、
このイベントは、招待された人か、
「よしもとID」を持っている人が抽選で参加できるもので、
普通に考えると、私は入れないのですが、
「ルミネtheよしもと」のチケットをとるためにIDを持っていたことが幸いし、
私も入場できたのです。
***
ひとことでいえば、すごい!
登壇なさった方々は、
ツールは違いますが、
どなたもが、
地域をよくして、日本をよくして、世界をよくしてゆくんだぞ…という目的をもって、さまざまなことに取り組んでおられます。
「吉本興業の約束」に書かれているとおりでしたし、
坪田さんの最新刊「才能の正体」に書かれているとおりでした。
たくさんメモをとったり、感じたり、考えたりしたことがありましたが、
今日は、
二つだけを書いておきます。
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■勉強しにきた
本の中にこういうくだりがありました。
大崎 それ、しょっちゅう思ってるわ。トークショーを聞くと、いまの社員にも、「俺がでけへんことやから、してくれって言うてるんやん。できるんやったら、自分でやってるちゅうねん」っていってる。
坪田 普通のリーダー論として考えた場合、強くないといけない、完璧じゃないといけないという考え方にとらわれて、「俺はできない」ってなかなか言えないと思うんです。
でも、大崎さんは、できない自分を認めちゃう。
それが、大崎さんの強みだと思います。
大崎さんたちは、丸一日、オガールを見たり、役場に行ったりしていたのだそうです。
そして、
大崎会長はこう言いました。
講義を聞いたり、社員からお話を聞いたりして…
驚きました。
日本で知らない人はいないであろう、
あの吉本興業の会長さんが、
直接、オガールのコンセプトや経緯・事業展開などのレクチャーを受け、
現場で社員の話を聞き、
自分にないものに感銘し、次に生かそうとしているのでした。
知らないことがあることを確認し、できる人と繋がるという意味で、
本当に、
勉強しにいらっしゃったのです。
おそるべし。
■相手のために
オガールプロジェクトが始まったころ、つまり、まだ何も「物」がなかったころ、
私は、
すぐ近くの、紫波総合高校に勤めていました。
その頃、岡崎さんが学校に来て、私に、プロジェクトについて説明してくださったことがあったのです。
トークショーも後半になったとき、
突然、
岡崎さんが客席の私に、発言を求めました。
私には、回答の準備がありませんでした。
でも、
私の理解不足で、高校生が大きく育つビッグチャンスを逃したことをすぐに思い出し、
発言しようと思った瞬間に、
大崎会長が話し始めました。
関係のありそうな、なさそうなことをしばらく話しています。
(あれ、答えなくてもいいのかな…、
そろそろ、準備オーケーだけどなあ)
と、目が合うと、ご自身でマイクを持って来て
私に渡してくださいました。
さもないことを話したのですが、
見てください、右下の写真。
私が話したことを引き取って、
大崎会長は立ち上がって私を指差し、坪田さんも立ち上がって笑い、岡崎さんは頭をかき、清水さんはニヤつくという、
すごい場面ができ上がったように見えます。
話し終わってから気がついたのですが、
大崎会長のお話は、
突然の振りに対応する私に、
話をまとめる時間を与えるためのものだったのでしょう。
ありがたいご配慮です。
そして、
さもない「返し」を引き取って、
ステージ上の人たちがダメだったから…という話しに持っていって
フロアからの発言や発言者を無視せず、否定しないという結末をつくって、次に進んでいったのです。
そして、
私は、なんだか、ウケる元を発したように勘違いしそうになったのです。
「吉本興業の約束」には、何度も「大崎洋は、ひとたらし」という記述が出てきます。
私も、このやりとりの中で、
相手を大切にする大崎会長に、すっかり、たらされてしまったのでした。
こうあらねば。
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■書籍
☆大崎洋・坪田信貴、吉本興業の約束エンタメの未来戦略、
文春新書、2020 → ここ
この第5章を読むと、
なぜ、清水さんが来て、オガールが会場なのかがわかります。
☆坪田信貴、才能の正体、