がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

イサバのカッチャ

行きたいところが山ほどあった今日、どこにも行けませんでした。 家庭事情です。 でも、 一番ゆきたかったのは、北上のラグビー(釜石SW‐豊田自動織機)ではなくて、「平庭闘牛大会つつじ場所」だってりしています(汗)。 ********** 昨日は、久慈市で行われた結婚披露宴にお招きしていただき、お祝いしてきました。 ホテルの駐車場に着くと、目の前に、以前、記事にした「てをつなごう だいさくせん」に賛同する様々な作家さんたちから提供されたキャラクターがずらりと並んだ、三陸鉄道の列車、その名も「てをつな号」が止まっているではありませんか! 写真を撮らずにはいられません。 駐車場のチェーンをまたぎ越して列車のそばに行こうとすると、三陸鉄道の駅員さんが、女の子とたぶんそのお母さんを連れて列車に近づいてきました。 (すごぉ〜い!) 二人同時に声がでました。 「こどもたちに えがおを」がキャッチコピーですが、全員が笑顔になります。本当にありがとうございます。 「てをつないで てをつな号を見る の図」の写真をご披露します。
***** その前に、時間が結構あったので、これまで素通りしていた「やませ土風館」によりました。 「風の館」の山車はすごいです。飾り方も上手で大迫力!良いものを見せていただきました。 建物の向かいに「歴通路」…読み方が全く分かりませんでしたが「れとろ」と読ませる小路があります。 食べ物屋さんが集まっています。ずっと冷かしていって、一番奥の「あじ屋」という、そば・ラーメン店に入りました。当然、生まれて初めて入るお店です。 ラーメンを頼んで待っていると、かなりお齢を召されたお婆さんと、私が勝手に孫娘さんと決めた女性が入ってきて、私のテーブルと直角に置かれているテーブルに座りました。 つまり、お婆さんからは私の横顔が丸見えです。 お婆さんは注文しました。 (中華とモッキリ!) 孫娘はいいました。 (昨日もモッキリだったよね!) (ノドが詰まるべぇ、モッキリ飲まないと!) 私は、お婆さんのテーブルに乗っている、冷の日本酒のコップ酒に気をとられながら、そして、お婆さんの元気に驚きながら、携帯電話で岩手競馬に投票しつつラーメンをすすっていました。 突然、お婆さんから私に声がかかりました。 (おめはん、昨日も来てだべぇ!) 嘘はいけないので、こう答えました。 (昨日は来てませんよぉ〜) (んだが、よく見る顔だぞ!昨日も、そごでラーメン喰ってだべ!?) まあ、否定するのもなんなのでそのままにしておいて、話のきっかけををもらったので、聞きたくてしょうがなかったことを聞きました。 (いやいや、ほんとに昨日は来てないから。ところで、おんばさん、齢なんぼ?) (ははははは!ハヅジュウハヅ!) 三陸海岸の北のほうには、イサバのカッチャがいると聞いたことがあります。 毎昼に日本酒を冷で一合飲み続けている彼女は、「元イサバのカッチャ」だったに決まっています。 ********** 昨日は、後から急に予定に入ってきた「シークレット勉強会」に出るために、お酒ものまず、披露宴も最後までいないで帰ってきてしまいました。 新郎新婦、ご両家の皆さま、本当にごめんなさい。 中身は「独立採算型PFI」に関しての国の考え方を知り、そのうえで「岩手のスポーツとスポーツ施設の現状」を考えようというもの。 私も10分ほど時間を頂戴してお話をさせていただきました。機会を与えてくださった方に心より感謝申し上げます。 さて、アンテナの高い方々が集まってこの類の話になると、必ず出てくることが二つあります。 「フォルダ」と「オガール」です。 ***** フォルダはこのブログにも何度か出てきている、北上市にある総合型地域スポーツクラブでNPOに認定されているクラブです。 実力も備えており、文部科学省『地域スポーツとトップスポーツの好循環推進プロジェクト』実施対象クラブにも選ばれるほどのクラブで、20人以上の職員の雇用も創出しており、岩手県はもとより日本のモデルとして活動してくださっています。 中央にお座りになり、一番初めの情報提供をなさった方から、こう聞かれました。 (ほかのクラブと、何が、違うのか) 私は、恥ずかしながら、フォルダはすごいということを知らせることはしていましたが、「何が違うのか」を考えることを省略していました。 当然、明確なお返事ができません。汗が出ました。 昨夜、一生懸命に考えました。たぶん、こうでしょう。 フォルダの全貌も知らず、一切、関係者にインタビューをしないで考えたことですので、誤りがあるとおもいますが、今日、問われればこうです。  �@「スポーツ」の捉え方が大きいこと(スポーツを狭い範囲で考えていないこと)  �A「行政発」のスタートではなく、自発的なスタートであり、常に持続を考えていること  �B適切な規模の街に発足したクラブであること 違うかな。。。 ***** 「オガール」は、紫波町紫波中央駅間都市整備事業(オガールプロジェクト)の愛称で、 その中核施設に、夜間照明付き人工芝のサッカー場岩手県フットボールセンター(FBC)があります。 このプロジェクトは、「紫波町の出資法人であるオガール株式会社が町とともに進めている」もので、これまでのスポーツ施設の作り方や運営方法とはまったく異なる考え方で動いています。 どんなコンセプトか…と思う人は、いや、スポーツに関わる人全員がとりあえず、これを読んでいただきたいのです。 先週、発行されて書店に並んでいる、岩手のスポーツマガジン「スタンダード」の別冊『岩手少年サッカー選手名鑑』という本です。 その真ん中ほどの66ページから5ページにわたって『岩手フットボールセンターとオガールプラザ』という鼎談が載っています。
お話をなさっているのは、 オガールプラザ(株)代表取締役社長・岡崎正信さん、(社)岩手県サッカー協会専務理事・佐藤訓文さん、(株)清次郎取締役専務・田村英司さん。 岡崎さんの発言を少しだけ抜きます。ちなみに、岡崎さんは「内閣官房地域活性化伝道師」とのこと。
岡崎●私は、スポーツはすごく可能性を持っていると思う。オガールプロジェクトの基本的な街づくりの考え方は、景気に左右されない街をつくろうというもので、そのためにまず消費活動を目的にしない人たちを集めましょうというのがコンセプトです。そういう人たちが集まれば、勝手にと言っては語弊があるけれども、自然とそこで商売をしたいという人が現れてくる。だから、先に商業とか経済活動があって人を呼ぶのではなくて、人が集まることでそこで経済活動が行われる街をめざした。そう考えたときに、人を集めるコンテンツの一つにスポーツがある。 岡崎●今回の街づくりのもう一つのコンセプトは、時間が経って資産価値の上がる街づくりです。つくってそれで終わりではなくて、どうやって育ててゆくか。
お会いしてお話をうかがいたい方々です。 それにしてもこのコンセプト、フォルダに対する「私の三つの仮説」と同じような感じがしています。 いずれにせよ、 「たった5ページのために1200円」ですが、ぜひ、買って読んで、考えてみるべきです。 ********** 昨日のシークレット勉強会には、私のfacebook友が、お二人も参加していました。 どちらの方もしばらくぶりでお会いした(3月以来です)のですが、毎日、会っているような気になってしまいます。 これ、危ないと思います。 「ディスプレイ上のMS明朝」が彼のすべて…と勘違いしそうになります。 気をつけましょうね。