こんなことを書いてある本を読みました。
35年ほど前に心斎橋筋2丁目劇場という新しい劇場を始めて、NSCの1期生、ダウンタウンやハイヒールやトミーズとゼロからスタートして、1年ぐらいした時にやっとお客さんがいっぱいになってきた。***それで、当時のフジテレビの『オレたちひょうきん族』や『THE MANZAI』のスタッフに、「見に来てください」と頼んで来てもらってんけど、
「なぁんか、ちっちゃな古臭いものを見せられた感じ」
というようなことを言われて、ムカーっともしたし、ショックも受けて。
9月5日に
学習院大学の長沼豊先生の研究室が主催する
「第6回部活動のあり方を考えるミニ研究集会」がオンラインでありました。
家にいながら、今、ホットな話題となっている「部活動改革」について高い識見を持つ方々のお話を聞くことができるのです。
幸せをかみしめながら、参加(見てただけですが)しました。
勉強になります。
なお、
5日のオンラインセミナーの概要や、投影資料がWeb上の長沼先生のサイトにあります。
どなたでも読めますし、ダウンロードもできます。
ありがたいことですね。
どうそ、この下線部をタップして行ってみてください。
■自分に不安が
でも、
なんだか不安になってきたのです。
自分はどこを出発して、どこに向かおうとしていたのか…
この頃、目的を見失ってはいないか…
言葉を変えれば
どんな課題を解決しようとしていたのか、
そして、
それが、流行りの事象にすり替わっていないのか…
ということです。
■そもそもの私のスタンスは
私の部活動改革に対するスタンスはこうです。
「まとめ」はこうしました。2年前のものですので、�Bは動いていますが(=修正し続ける必要がありますが)�@部活動の意義を認める
�A部活動は次の3観点から、持続可能なシステムに向けて、大胆に改革されなければならない
・教員が新しいことに取り組むための負担軽減
・児童生徒が別なことにも取り組めるための時間的開放
・児童生徒の健康の保持
�Bその大胆な改革のためのツールは
・学校基準の策定と公表、部活動指導員、部活動連絡会、地域との連携
・これで大丈夫か…と思ったら「実行と検証と提案」
そして、
「きめ言葉」は
『「したいことができる部活動」に移行するために』
「したい」には、複数の意味を持たせてあります。
(2018/8/6 「したいことができる部活動」)
�@と�Aは、そのままです。
■検証してみよう
最近、
いろんな方々がさまざまなことを仰います。
感染症予防の影響もあるでしょう。
わからなくなってきました。
この際、
自分のコアがどこにあったのかを書き出してみようと考えました。
そして、
三つの軸で試してみることにしたのです。
間野義之先生の著書で知った「レガシーキューブ」のまねっこです。
◇左右の軸は「目的」
部活動の目的は継承されるべきか、検討を加えられるべきか。
目的と書きましたが、意義でもよいでしょう。
◇前後の軸は「形態」
部活動は一つの学校を単位として統一されているべきか、
分散したほうがよいのか。
分散には、
複数校で行う、地域で引き受ける、
また、部活外で「習いごと」として行うなどがあるでしょう。
◇上下の軸は「焦点」
生徒の活動を中心に見てゆくのか、
教職員の労働の問題を中心に見てゆくのか。
この3軸です。
もちろん、
きっちりと、8個のマスに分かれるものではなく、
それぞれが関連しあっていることは理解しています。
さらに、
課題のとらえ方やアプローチの方法には
それぞれのお立場や考え方で差異があることも否定するものではなく、
部活動の「あり方」を検討してゆく上での「違い」は大切なものであると捉えています。
でも、
自分自身を検証するためには、
このような分け方をしてゆかないと「ぬるい」見つめ方にしかならない…ということにも
気がついています。
さらに、
とくに「ゆるゆる」の私などは
出発点と目的地もこのキューブに位置づける必要があると考えています。
キューブに落とし込んでみると
私の場合は、
赤を出発点、つまり、現在の姿=問題の所在地とし
青を目的地、つまり、あるべき姿=解決後の世界と考えていることがわかります。
どうぞ、
皆さんがもっている「部活動改革」出発点と目的地を、
キューブに落とし込んでみて、
自分の「コア」を確認してみてください。
あ、
もちろん、軸の尺度はオリジナルで結構かと思います。
おもしろいものが見つかったら、教えてくださいね。
■そして愕然
そして
気がついたのです。
私の青キューブは
「これまでの目的や意義を継承し、生徒に焦点を当て、規模を分散して運営される部活動」
に位置しています。
これは、どう考えても、冒頭の
「なぁんか、ちっちゃな古臭いものを見せられた感じ」
がぴったりであることが、自分でもわかります。
ぎゃふん!
***
冒頭の引用は
大崎洋、坪田信貴,吉本興業の約束 エンタメの未来戦略 ,文春新書,2020
そして、
明日、このお二人がオガールでトークショーをするそうです。
おそるべし!オガール
おそるべし!吉本興業
***
■忘れてはいけないことなので、なんどでも載せます
6月に、私が勤めている公益財団法人岩手県体育協会の定時評議員会で
「団結・結束 スポーツいわて」宣言が採択されました。
キーフレーズは
今、再びスポーツを通して団結・結束する時です。新型コロナウイルス感染 症を克服すべく、社会全体が前進しようとするにあたり、スポーツは人々の心 を癒し、人々に勇気を与える大きな力を持っています。 「新しい生活様式」のもと、新しいスポーツの在り方を新たな発想で創造していきましょう。「ちっちゃな古臭いもの」を避けることは、新しいスポーツのあり方、の一つだと思うのです。
下の画像をタップすると宣言の全文が読めますのです、どうぞお読みください。