お客さまにちなんで考えた、
名刺の色の意味づけを聞かれずに、ちょと、さびしかったお話を、
この前、このブログで記事にしました。
(この下線部をタップすると読めます)
その関連記事です。
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今日、
お客さまが、いらっしゃいました。
名刺を交換すると、
その紙質が、違うことがすぐにわかりました。
わけがあって、
間伐材台紙の名刺を使っていたことのある私は、
と思ったのです。
それぞれのマークが印刷されているのが普通です。
表には、そのマークは見当たりませんでした。
裏に、あるのかな…と裏返してみると、
マークはありませんでしたが、
説明書きがありました。
でも、
一文字目の「楮」が読めません。
素直に、読み方をお聞きしたことは、いうまでもありません。
材質の違いに気がつき、
ひっくり返したところまでは良かったのですが、
やっぱり、
修行が足りない私です。
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「こうぞ」と読むのだそうです。
果たして、
この名刺は、
特別支援学校の高等部の生徒が作った
非木材紙だったのです。
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知的障がい者や肢体不自由者などをおもな対象に、特別支援教育を行う学校です。
高等部では
作業学習として、
「窯業・農作業・木工・手戟E紙工・エコワーク・環境整備・調理」の8分野が行われており、
この名刺の台紙は
その「紙工」で生徒がつくった、楮100%のものだという記述があり、
さらに、
こういう説明がありました。
「楮をつかい 一枚一枚 丁寧に漉きあげています。
手漉きならではの 風合いを お楽しみください。」
つくっている様子が想像できる、素敵な名刺ですね。
裏返してみて、良かったなあ…と、感じています。
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世の中では、
いろいろな方法で、いろいろなことが発信されています。
気がつかないでいても、日常生活を送ることができますが、
気がつけば、もっともっと、楽しく生活できるのだろうな…
と、感じた楮100%の名刺でした。