昨日、夜の9時半ごろ、近所のラーメン屋さんで遅い夕食をとりました。
私の向かいのテーブルに、どこかでお酒を飲んできたのでしょうか、すっかりご機嫌のおじさんが、なにかたくさんの具が乗ったおそばを食べています。
おそばを食べ終わると、店の人を呼びました。
「チャーハン!」
すごいなあ、まだ食べるのか、丈夫な人だなあ…と思って見ていると、さらに言葉を重ねました。
「ミディアムで!」
ミディアム!? いったい、なんだろう、量のことかな、それとも、質のことかな…と考えていると、お店の女性はこう返しました。
「はい、ちょうどよく作りますね!」
おじさんは満足した様子でした。
でも、その女性、厨房に向かって「チャーハン一丁!」としか伝えませんでした。
私だったら、おじさんに「ミディアム」の意味を問いただし、そんなのできない、と言ってお客さんの気分を害したかもしれません。
ラーメン屋さんの、素晴らしいコミュニケーション能力に脱帽です。
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「伝える力」で思い出しました。
昨日、私のfacebookで
「Challenge! いわて国体Player 2016希望郷いわて国体に向けた選手発掘事業」のお知らせしていました。
2016年に岩手県で開催される「希望郷いわて国体」の選手強化を行う組織・第71回国民体育大会選手強化委員会(委員長は達増拓也岩手県体育協会会長=県知事。岩手県体育協会の中に事務局があります)では、
中学生を対象に、中学校の部活動ではあまり行われていないスポーツをご紹介し、適性をチェックし、競技団体につなぐ事業を行うのです。
今週末に、県下各地区で、岩手県中学校総合体育大会の地区大会があります。
ほとんどの中学生3年生は、この大会で学校の運動部活動としての大会参加の機会がなくなります。
でも、
「地区予選の敗退」は「部活動の休止」ではありますが「スポーツからの引退」では決してありません。
活動場所を変えたり、新しいスポーツに親しんだりするターニングャCントだと考えています。
その観点から、新しいスポーツ活動の場を紹介する事業なのです。
詳しくは、この下線部をクリックしてご覧いただきたいのですが、
その中に、とても興味深い資料がありました。
「各競技が求めるタレント(技能等)」が一覧になっているのです。
その中で、ボクシングの記述が素晴らしいので、抜き出します。
【ボクシング】
・体格に合った階級で、体格に合ったスタイルで競技するのがボクシング。
ボクシングに必要なのは熱いハート!
次の項目に当てはまるものが一つでもあれば、ボクシングの資質あり!
半分以上なら、明日からボクサー間違いなし!! 要チェック!!!
□体が小さい、または大きい
□球技が得意ではない
□他人と違うことがしたい
□新しいことにチャレンジしたい
□人気者になりたい(男子)、五輪に出場したい(女子)
□強くなりたい、自信を持ちたい
□真面目である
どうでしょう、
私でも、最後の項目以外にはチェックが入りました!
ボクシングをやってみようかな…と、思いますよね。
さすが、
岩手県の高校でボクシングを始めた、プロ世界チャンピオンを二人も出している、岩手県アマチュアボクシング連盟の「伝える力」は抜群です。
幼年ボクシング大会や女子の大会を積極的に導入し、注目していますし、
(女子の動画が、この下線部 や この下線部 をクリックすると見られます。)
昨年2月には、
岸 英光氏(エゲゼクティブコーチ・日経ビジネスセミナー等主任講師)を講師としてお呼びし、
「腐っていく組織・機能して結果を出す組織」と題した講演会を行ったりしている組織です。
様々な取り組みで、「機能して結果を出す組織」を目指しています。期待しています。
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その後、私はラーメンを食べ終わって、席を立ってしまいました。
今、後悔しています。
店員さんがこういったかどうかを確かめるべきだったなあ…と。
「はい、お待ちどうさまでした。チャーハンのミディアムです!」