がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

入賞者への敬意

 わが事務室にある「ミズノ」のカレンダーです。

 企んだのでしょうか、偶然でしょうか

 9月は

 世界陸上ハンマー投げ金メダルの室伏選手です。

 「企み」だとすると、すごいことです。

 ところで、

 8月は…と思い出そうとしましたが、思い出せません。

 カレンダーってそんなものなのか、

 私の頭がこんなものなのか…

 どちらでしょうね。

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昨夜、世界陸上の男子4×100mリレーをテレビで見ていました。

選手がプラカードに導かれて競技場に入ってくるところから映っていましたが、当然、中心はウサイン・ボルトです。

彼はジャマイカのアンカーでしたので、スタート前も、その付近がよく映ったのですが、

ボルト選手が急に一方向を向いて、しばらくの間、立ったまま動かなくなったことに気がつきました。バックには聞いたことのない音楽が流れています。

他の選手はスタートの練習をしたり、身体を動かしたりしているのに…です。

(あっ!?)

8月7日にインターハイの陸上競技を「すなかぶり」で見せていただいた時のことを思い出しました。

陸上競技は場内放送が効果的に使われています。

これから何が始まるか、これから走るのは誰か、三段跳びは今どんな具合か、今走っているのは何であと何周するのか…などとというお役立ち情報が「テトテト トティン テロテロリ」とかいう音に導かれて流れます。

インターハイでも同様でした。

しばらく見ていると、突然、スピーカーから違う音が流れました。

変わりばんこに砂場の砂を均していて、その時は休憩で端のベンチに座っていた人が、急に立ち上がりました。

「表彰だ、表彰だ!」

すると、周りにいた役員の人たちも、座っている人は立ち上がって、立っている人はそのままで、同じ方向を向き始めます。

全員が校旗のあがる掲揚場所を向いて入賞者に敬意を表します。選手もそうしたように記憶しています。

(へぇ。こんなふうにするんだぁ…。陸上競技の文化だな。素敵だな。)

テレビを見ながら、

ボルト選手も掲揚場所を向いて立っているだろうと勝手に思いました。

ボルト選手は自分のレース前なのに、他の種目の優勝者に大いなる敬意をはらっているんだ…

さらに(これは、世界の陸上競技の文化だったんだ!)とも思いました。

がぜん、ボルト選手を応援したくなりました。ジャマイカがんばれ!でもありました。

テレビごしの私の応援のおかげで、世界新記録が出たものと自負しています(笑)