さて
これは一体何の競技でしょうか
(昨年の国民体育大会の写真です)
◆ランニングシャツにランニングパンツ、ジョギングシューズをはいて「用意、ドン!」
◆はて、国体にクロスカントリーあったっけか?
◆あれっ、ザックを背負ってるようですが?
(答えは「続きを読む」です)
答え:国民体育大会の山岳競技の縦走(じゅうそう)種目
国民体育大会の山岳競技は「縦走」と「クライミング」の総合で争われます
▽縦走…標高差500m以上の山を登るタイムを競う
◆縦走競技は、
山岳マラソンともいわれ標高差500m以上、全長約7kmの山岳コースを
ザック(成年男子17kg、成年女子・少年男子12kg、少年女子8kg)を背負い
一気にゴール地点へと駆け上がり所要時間を競う非常に過酷な競技です
▽クライミング…高さ15mの人工壁を登った高さを競う
◆詳しくは 一昨日の記事 で
昔はこの2種目のほかに「踏査(とうさ)」という競技があり、山の中のマークを探して地図に記してゴールするという競技がありました(ャCントは16個、地図上のャCントのズレは1mm以内、制限時間オーバーは失格)
昭和55年に国体の正式種目となり、成年は踏査・縦走・クライミングの3種目、少年は踏査・縦走の2種目で順位が争われていましたが
岩手県は本当に強く、ほとんど男女総合入賞を果たしており、数え切れません
成年男子総合では、61年から平成5年まで7年連続表彰台とのこと、その他種別の入賞も
登山だけに『山ほど』!
しかし
平成14年高知国体から、成年・少年ともに縦走・クライミングの2種目に種目が変更となり
平成15年以降は、山岳競技全体としての総合入賞はありません
山岳協会も陸上競技経験者の発掘など工夫を凝らした選手強化を行っていますが、クライミング練習場などの環境面の問題があるとのことで、なかなか力をつけられないでいる状況のようです
さらに、2008年の大分国体から、縦走種目がなくなり「ボルダリング」という、これもクライミングボードを使う競技が導入され、山岳競技は「クライミング」と「ボルダリング」に変更されるとのこと
屋内施設がたくさんあり、プロのクライミング選手のいる都市圏が強くなるであろうといわれています
がんばりましょうね!!!
【追】
今週の土曜日(7月1日)に県民体育大会の山岳競技クライミング種目が岩手県営運動公園登はん競技場で行われます。さあ、みんなで応援だ!