がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

非営利に対する誤解

明日、6月29日から7月1日まで、八幡平市で「がんばろう!東北・岩手 あしろHANA花フェスタ」が行われるそうです。

何の気なしに、そのフェスタのサイトに行ってみて、俄然、テンションが上がりました。

『花柄模様の服装で、もれなくプレゼント(3日間)10時〜16時』というイベントがあったのです。

(このTシャツをつくって、着て、行ってみたい!)

鼻が並んだ「ハナガラ」、「へのへのもへじ」の鼻が「ら」の字の「ハナガラ」

さて、実行委員会の方々は、このTシャツを「ハナガラ」と認めて、記念品をくださるでしょうか!

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なにか、わかったような気がしました。

世の中には、

NPO公益法人=非営利=お金を稼いじゃいけない=ボランティア=スポーツ」というイメージがあるようなのです。

略しえてしまえば

「お金を稼いじゃいけない=スポーツ」

逆にいえば

「お金を稼ぐ=興業≠スポーツ」

さらに、

「非営利=無報酬」というイメージもあり、

これが、

「スポーツ団体=非営利=無報酬」という誤解の図式を導き出しているようなのです。

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「新しい岩手型」に関連して、

「地域スポーツ振興のために事業を起こすパートナー」を考えるために、NPOについて少し勉強してみました。

この件に関しては、

「小豆島NPO法人DREAMISLAND」のページがとてもわかりやすいので、皆さんにもお読みいただきたいのですが、

是非、知っておいていただきたい内容を、あちこちをとばしながら、少しつまみます。

【非営利の考え方】

特定非営利活動法人NPO法人 ※以下NPO)においても、NPO=非営利だから、利益を求めない、儲けてはならない=ボランティア。というイメージになりがちなのですが、それは間違いです。「非営利」 とは 「営利」 を求めてはいけないという意味ではなく、

「営利」 を関係者(構成員)で分配してはならない(非分配)という意味なのです。(略)

儲かったお金は地域のための事業、次の事業に再配分、再投資せよ。というのがNPOルールだからです。つまり儲かったお金を特定の個人の懐に入れたらダメですよという意味で、地域社会を発展させるための事業資金に回してくださいという意味です。要するに、儲かったお金の分配方法が違うだけで、株式会社もNPO法人も、同じ民間企業であることに変わりはなく、収益事業による税率も同じであれば、仕事をしてお金を稼がないことには、食べて行けないことも変わりはないのです。(略)

【有給職員について】

NPO活動とは前ページで紹介した「非営利性」※1のルールに従い、「社会的利益」もしくは「経済的利益」を生むことを目的とした活動のことをいいます。よってボランティアとNPOとの大きな違いは「無報酬性」か「非営利性」かの違いとなります。多くの人がNPO=ボランティアと解釈している原因が、この「非営利性」と「無報酬性」の意味を混同していることにあります。(略)

もう一つ。NPOは事業に対する社会的責任を全うするため、一般的に有給職員が事業を運営しています。そうなれば運営資金も必要です。(略)

NPOにおける職員の給料は団体の事業経費であって利益の分配ではありません。あくまで給与は必要経費として計上した上で、余剰収益が出た場合に非営利分配を行います。(略)

いかがでしょうか。

経費をかけて、人を雇用して、民間団体が地域のスポーツを発展させることは、非営利・公益という観点からは、「してはいけない」ことではないのです。

むしろ、

スポーツが「自立」するという観点からは、

民間団体が、人を雇って、お金を稼いで、そのお金をスポーツに還流することは、積極的に「すべきこと」なのかもしれません。

この考え方が正しいかどうか(私は正しいと思っていますが)はわかりませんが、

以前の考え方、イメージにとらわれていること、そして、そのことを疑わないことに危機感を持ったりしています。

【参考:スポーツ基本計画

(1)コミュニティの中心となる地域スポーツクラブの育成・推進

<略>

�B今後の具体的施策展開:

(地域スポーツクラブの育成・支援等)

<略>

○ 国は、総合型クラブを含む地域スポーツクラブの財源の拡充のため、会費収入の増加につながる会員募集の広報活動や、認定NPO法人制度の積極的な活用、地元企業とのパートナーシップの確立により幅広く寄附を集める取組、公共の施設の指定管理者となることによりその収入を運営財源にするための取組等の優良事例を収集・検討し、地方公共団体や各地域スポーツクラブに対して普及・啓発を図る。

<略>

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◇ははははは、私が実行委員会の人だったら、きっとプレゼントをあげるでしょう。

 しかも特賞!

 カラァン、カラァン、カラァンの金の寝つき、あ、失礼、鐘の音つき。

◆ほう。

 めずらしく、太っ腹だねぇ。というか、やっと私のセンスに追いついて来たね。

◇プレゼントされるのは「地場産品」とありましたから、特賞はこれです!

◆なになに、「美味しさに注意」黒毛和牛の八幡平牛!?

◇そんなもんじゃあ、ありません。特賞ですよ、特賞!

◆うっ、何だろう?

八幡平市の美味しい空気、鼻から吸い放題!

◆ぎゃふん。