がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

私がわからなかったこと、おばあさんがわからなかったこと

今日は、タイヤ交換。
積雪には、ぎりぎり間に合いそうです。
あ、
した…のではなく、してもらったのですが。

お店の作業待ち待ち合いスペースには、5人の先客がいました。
(混んでるな)
と覚悟して、文庫本を読み始めます。
作業が終わると、番号札の番号がアナウンスされ、モニターに表示されるシステムです。予約しないとタイヤ交換はできないからなのでしょうか、
結構、すいすい、進んでいます。

アナウンスがありました。
「キュウヒャクサン バン のお客さま、作業が終了いたしました…」
だれも動く気配がありません。
もう一度、
「キュウヒャクサン バン の…」

顔をあげてモニターを見ると、
なんと、
「ゼロキュウゼロサン バン」、
私の番号が表示されています。

自動車整備工場の待ち合いスペース。大きなモニターには「0903」の数字が表示されている。

慌てました。

たしかに
私の思い込み「ゼロキュウゼロサン」は「キュウヒャクサン」でもあります。

あ、わからない…って、こういう状態なのかもしれない、と、先月の出来事を思い出したのです。

***

10月31日早朝の鹿児島空港。
全国障害者スポーツ大会の帰りです。
私は、羽田に向かう便の搭乗口付近で、一人、ベンチに座っていました。

しばらくすると、おばあさんが私の隣りに座ったのです。
障害者スポーツ大会帰りの選手たちで混雑していましたが、その人はどこの県のユニフォームも着ていませんでしたし、持ち物からも選手団の人とは思えませんでした。

(一人旅…だな)

私に話しかけてきました。
「◯◯行きはここから乗ればいいんですよね?」
「あ、違いますよ。ここは羽田行きの6番ゲート。
 どれどれ、
 お、搭乗券には7番ゲートと書いてます。
 7番に行った方がいいですね。」

ああ、と言ってうなづきましたが、席を立ちません。

「ここじゃなくて、隣りの7番ですよ。
 7って書いてある、お隣の入り口ですよ」

それでも、まだ座っていました。
私も困ったのです。

(もしかして「何か」がわからないのか?)

やってみました。
天井から下がっている、隣の搭乗口の看板を指差して、
「あの看板、見えますか?」
「もちろん、見えますよ」
「あそこから乗るので、あそこのそばに行ってください」
「ああ、わかりました。助かりました。」

なにがわからなかったのか、今でも、分かりませんが、
数字や数字の順番だけで動くことが苦手な人もいるんだな…と気がついたのです。

***

Xで、こういう投稿をみました。ここ 

「平 熱」という人のXへの投稿記事「「あなたがされたら嫌なことをその子にしちゃいけない」じゃなくて「その子がされたら嫌なことをその子にしちゃいけない」のが大事だよ。このむつかしい話わかる?

そのとおりだと考えますし、
「嫌なこと」だけではなく
「わからないこと」も、人さまざまなんだよね、大事にしないとね…と思っています。