がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

やるやる詐欺解消/部活動の2/キーワードの整理

部活動の1(4月11日付)では
スポーツ庁長官の記者懇談会でのスピーチの内容を元に、部活動改革についてまとめました。(LINK → やるやる詐欺解消/部活動の1/スポーツ庁長官談話

◆何のための改革なのか
◆どういう考えが根底にあるのか
◆具体的な活動場所として想定されているのは
◆イニシャルコストは
◆ランニングコストは

今日4月13日は4つのキーワードを

スポーツ庁の「部活動改革ポータルサイト ~学校部活動の地域連携・地域クラブ活動への移行に向けて~:スポーツ庁」の中の「FAQ」を中心に参照して、
キーワードを整理してみます。

キーワードは4つ
◆学校部活動
◆地域クラブ活動
◆学校部活動の地域連携
◆学校部活動の地域移行

学校部活動

FAQには
「学校部活動は、学校教育の一環として、学校の責任下で行われる活動」とあります。
学校教育の一環ですから、学校教育法等に基づいて作られた「学習指導要領」の下で行われます。

地域クラブ活動

FAQには
『地域クラブ活動は、社会教育の一環として捉えることができ、また、スポーツ基本法や文化芸術基本法上の「スポーツ」「文化芸術」として位置づけられるものです。したがって、学校ではなく、地域クラブ活動の運営団体・実施主体が行うものであり、学校部活動とはそもそもの責任主体が異なります』とあります。
学校教育ではありません。
社会教育法やスポーツ基本法の下での活動です。

学校部活動の地域連携

FAQには
『部活動指導員や外部指導者といった地域の方々に参画いただいたり、複数の学校で合同練習を行ったりすることを「地域連携」と称しています』とあります。
つまり、
地域連携は、地域の力を借りて、学校部活動の中で行われるもの、学校部活動が一つの学校の中だけで完結しないもののことです。
しかし、
学校部活動であるのです。

学校部活動の地域移行

FAQには
『学校部活動を地域クラブ活動に代替させていくことを、「地域移行」と称しています』という説明です。
地域移行は学校部活動から離れるということです。
「代替」の意味するところが正確には分からないのですが、
スポーツ活動の「場」が、学校から地域にすっかり変わってしまう…というイメージを私はもちました。
代替については、後ほど、調べて、考えてみます。

まとめると

◆地域連携は、学校部活動の内部で、地域の力をかりて行われるもの
◆地域移行は、スポーツ活動が学校の外の地域クラブで行われるもの

ここを押さえないと、話は混乱しますね。
今日は、このへんで。
あ、
図をつくりましたので、参考までに。

 

おまけ

代替って何だろう…と調べているうちに、興味ぶかい論文に行きあたりました。
「クラブ活動」は、教育課程内にあった、いわゆる「必修クラブ」のことです。
廃止の理由(平藤が強調)で混乱しています。
メモとしておいておきます。

ここで、学習指導要領における部活動の位置付けについて、振り返ってみよう。中学・高校ともに、平成元年の学習指導要領改訂までは、特別活動の内容として週1回行う「クラブ活動」が位置付けられていた。また、同年の改訂で、中学・高校ともに、「クラブ活動」の時間を授業に組み込まなくても教育課程外活動の部活動をもって代替できることになった(「部活動代替措置」)。 

その後、平成 10 年改訂の中学校学習指導要領、平成 11 年改訂の高等学校学習指導要領でクラブ活動が廃止された背景としては、従前の部活動代替制度によって部活動が盛んになってきたことや、地域の青少年団体やスポーツクラブなどに参加する生徒が増えてきたことが挙げられている。

立法と調査 2009.7 No.294, 問われている部活動の在り方~新学習指導要領における部活動の位置付け~ ,文教科学委員会調査室 関喜比古