12月27日の記事「アップデート必須!/4年振りのガイドライン改定」に続く
第2弾です。
前回は
■国は、2018年に策定した、運動部と文化部の「在り方に関する総合的なガイドライン」を、2022年に一つのガイドラインにまとめるという4年ぶりの改定を行った
■改定前後を比べると、改定後は内容が大幅に増えており、
新たに、次の二つの章が加わっている
★新たな地域クラブ活動
★学校部活動の地域連携や地域クラブ活動への移行に向けた環境整備
きちんと読んで、自分のバージョンアップをしなければ…と終わっています。
***
hirafujiは、実は、horafujiで、するする詐欺、読む読む詐欺、やるやる詐欺が得意だから、①をつけてシリーズのふりをしても、いきなり終わることもあるからなぁ…と言うイメージを払しょくするために、年末年始にちょっと読んでみました。
そして、
たまたま「ほぼ日刊イトイ新聞」を眺めているとちょうど、こんな記事があったのです。
――
自分が選択している考えに
凝り固まらないようにするには、
思考のルーツが分かっていることが大切、と。
池谷
ぼくはさきほど「多様性」と言いましたよね。
多様性には
「ダイバーシティ」または「バラエティ」の
ふたつの意味があると思います。
バラエティの「多様性」は、
いろんなものが雑多に点在している状態のこと。
例えば、おもちゃ箱にいろんなものが
たくさん入ってます、という状態。
そんな感じの「さまざまなもの」を指します。
けれども「ダイバーシティ」の「多様性」は、
幹があってそこから枝葉がいっぱい
出ているイメージです。
一本の木からたくさんの枝がのびている、
そんな「さまざまなもの」です。
――
つまり、思考は
「ダイバーシティ」ということですか?
池谷
そうです。ルーツがたどれるんです。
自分がいま、
どうしてこういう考えに至っているのかを
探ることができるのです。
ルーツが切れちゃうと「バラエティ」になって
たどれなくなってしまうから、
記録しておくことが重要です。【原本は→ この下線部 】
(これは、ルーツもたどった方がいいなぁ…)と、
運動部活動改革のこれまでの経緯・取組みなどについて、国のものと岩手県のものを調べてみました。
こんな感じです。
岩手県も、
さまざまな、提言、方針やガイドラインを出して、
運動部活動を通じての育成を図ってきていることがわかります。
(お題目だけじゃ何のことかわかんないだろぅ!
まったくぅ! という方は
この下線部をタップして 内容抜粋入りをどうぞ)
***
さて本題。
その内容を調べている中で、
2009年の
「教職員の負担軽減に向けて」の提言(2009年3月、多忙化解消検討ワーキング・グループ)の内容がすごいということがわかりました。
(この下線部をタップしたところにありますので、ぜひ、お読みいただきたいのです
その中の
部活動のあり方についての提言を抜粋すると
❶部活動休養日の徹底
◆部活動休養日の徹底(「申し合せ事項」や学校制定養日の順守)
◆参加する大会等の精選
❷スポーツ少年団活動の適正化
◆勝利至上主義とならないよう活動日や活動時間の適正化
◆運営主体をできるだけ地域に委ねるなど地域との協働
❸部活動顧問の任命等
◆競技経験のみではなく健康状況や家庭の状況等を勘案
◆校務分掌の軽減や副顧問を配置するなどの配慮
❹外部指導者の活用
◆専門外部活動顧問を支援する外部指導者の導入
◆学校の部活動運営方針等を作成し、共通理解
◆小学校教員等を外部指導者として活用
◆岩手県スポーツリーダーバンクや市町村の人材バンクの充実
❺指導者に対する支援
◆指導者研修会等で指導力の向上を図るよう教員等を支援
❻保護者に対する部活動運営方針等の説明・共通理解の促進
◆部活動運営方針等をPTA総会や学校通信等で周知し、理解を促進
◆保護者会等で各部ごとに部活動運営方針や試合日程等を事前提示
❼合同部活動の推進
◆生徒ニーズ対応や教員負担軽減のため「拠点校方式」等の合同部活動を推進
❽勤務時間の適正な管理等
◆服務、手当などの適用範囲等についての検討
◆校長のマネジメントによる勤務環境整備
が、あげられています。
そして、長期的な取り組みとして
❾社会体育等への移行
◆総合型地域スポーツクラブ等と部活動の連携についての検討
も、あがっています。
10年以上も前に、国に先んじて(たぶん)、具体的な提言がなされています。
実は岩手は早かった…のです。
しかし、
いまだ、解決できていない、あるいは、解決しようとすらされていないものがたくさんあるように、私は、感じています。
これができていれば、国のガイドラインが出ても(何を今さら!)という岩手県だったはずです。
なぜ、できなかったのか…次回に持ち越します