がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

ちょっと変だな/ガイドラインと指導の手引き

【6月23日のnote記事の再掲、noteから撤退しました】 I am worried about the difference between two guidelines. 先週末から、新型コロナウイルス感染拡大防止のための移動制限が緩和されました。街も、なんとなく賑わっているように感じます。 そんな背景からか、多くのスポーツの団体から、スポーツイベントを再開するためのガイドラインや、感染予防をしながらスポーツをするためのガイドラインなどが出されています。 春が来た…という感じがして、ワクワクしてみていますが、ちょっと変なことにも気がついたのです。 ■スポーツイベントの再開に向けた感染拡大予防ガイドライン 日本スポーツ協会のサイトには「スポーツイベントの再開に向けた感染拡大予防ガイドライン」というページがあります。 そこには「各種スポーツイベントを再開するに当たっての基準や、再開後の開催時における感染拡大予防のための留意点」が、一般的なことはもちろん、競技の特性に応じて競技団体が個別につくったものもリンクで紹介されています。 さっき数えたら、39競技の個別ガイドラインが載っていました。 競技団体は本気だなと感じましたが… (日本スポーツ協会のページへの→リンク■運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン 覚えていらっしゃいますか、スポーツ庁が、平成30年3月に「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」を作ったことを。 そして、その中に中央競技団体にお願していたことがあることを。
(2)運動部活動用指導手引の普及・活用 ア 中央競技団体は、競技の普及の役割に鑑み、運動部活動における合理的でかつ効率的・効果的な活動のための指導手引(競技レベルに応じた1日2時間程度の練習メ ニュー例と週間、月間、年間での活動スケジュールや、効果的な練習方法、指導上の 留意点、安全面の注意事項等から構成、運動部顧問や生徒の活用の利便性に留意した 分かりやすいもの)を作成する。 イ 中央競技団体は、上記アの指導手引をホームページに掲載・公開するとともに、公益財団法人日本中学校体育連盟や都道府県等と連携して、全国の学校における活用を依頼し、普及を図る。 ウ 運動部顧問は、上記アの指導手引を活用して、2(1)に基づく指導を行う。 (強調は平藤。ガイドラインは→ ここに あります)
私も、すっかり忘れていたので(もうほとんどが公表しているんだろうなぁ)と、久しぶりに、スポーツ庁がまとめているページに行ってみてビックリ。 できていないのか、公表されていないのか、ページが更新されていなのかはわからないのですが、載っていたのは、なんと7競技。 ■39対7はコールドゲーム 感染症予防と部活動は、勝負になっていないのです。コールドゲームです。 第一は、中央競技団体の姿勢でしょう。 2年3か月前にお願いされていた部活動の手引書よりも、 3か月前ぐらいから対応を迫られた感染症に対するガイドラインが早くできあがっています。 もちろん、 フレームの違う話だといえばそれまでですが、それでも、なぜ、感染症前に手引書を出していないのかという疑問は消せません。 そして、2年3か月たっても、7つの競技団体の手引きしか載っていないページが平気なスポーツ庁も、いかがなものかと感じます。 どう考えても、日本スポーツを動かしているような方々は、運動部活動の指導の手引きは優先度が低いと考えているとしか見えないのです。 (スポーツ庁のそのページは→ ここに あります) ■こんな感じです 中学校体育連盟・高校体育連盟が 「登録者」人数を載せている、いわゆる「専門部」がある競技の 「感染症ガイドライン」と「部活動指導手引き」の作成状況を、表にしてみました。 「いけてない表」ができてしまいましたが、このまま載せます。 作れないのではなく、作らないんだと思います。 部活動を楽しんでがんばっている子どもたち、そして、指導してくださっている方々のことが、とても心配です。 【おまけ】 タイトル画像は 6月18日の岩手県体育協会定時評議員会で決議した 「団結・結束 スポーツいわて」宣言 です。 詳しくは→ ここに あります