Live with a Coronavirus disease (COVID-19).
The cancellation of the tournament is a new start, not the end.
新型コロナウイルス感染拡大防止のために
岩手県では
第72回
岩手県高等学校総合体育大会 が中止(
岩手日報→
Link)
第67回春季東北地区
高等学校野球岩手県大会 も中止(
岩手日報→
Link)
さらに
第72回岩手
県民体育大会 も中止(
岩手県体育協会→
Link)という状況です。
さまざまな感想があるようです。
***
岩手スポーツマガジン「スタンダード Standard」の、2019年11・12月号(vol.66→
Link)の
私の連載コラム「がんばろう!岩手のスポーツ」は「締切りを延ばす」でした。
当初予定の
2020年東京オリンピックに向けて予選が行われている真っ最中、
予選落ちをした複数の
岩手県関連の選手とその関係者に向け、
そして、
何かの節目を迎えたスポーツ愛好者にも向けて書いたものです。
かいつまむと
■私は、発想や枠組みを新しくする区切りとしての締切りが、大好き
■オリンピックの選手選考も「締切り」と同じような性質を持つだろう
■東京大会の出場が叶わなくなった人たちもいるが、実は、その人たちには、次の「締切り」がいち早くやって来る
■新しい締切りを目指して再スタートをきる人たちも応援してゆきたい
***
活動の制限、大会の中止・延期…
今、
スポーツは「発想や枠組みを新しくする区切りとしての締切り」に出会っています。
ここでいったん前を見て、
再スタートをきりましょう。
再スタートする準備を始めましょう。
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せっかくなので「締切りを延ばす」全文をサービスします。
世の中には「締切り」というものがあります。これについてはいろいろな見方や考え方があるでしょうが、私は大好きです。
この原稿も、締切り日の提出を目標に書き進めているところですが、もしも締切りがなければ、私はこの原稿にずっと手を入れつづけることになるでしょう。原稿は良くなってゆくに違いないのですが、その代わり、新しい見方や考え方を文章にして皆さまにお伝えするというチャンスを失うだろうと思っているからです。発想や枠組みを新しくする区切りとしての締切りが、大好きなのです。
さて、東京オリンピック開催まで十か月を切り、出場内定を勝ちとった選手もでてきました。岩手県出身選手では、カヌー競技スプリントの水本圭治選手(チョープロ=長崎県、岩手県立不来方高校卒・矢巾町出身)が八月の世界選手権でオリンピック出場権を獲得しています。(十月七日時点)
他の競技でも、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)などの国内での大会や国際大会などでの選考が始まっていて、カヌーの他にも、水泳、陸上競技、セーリング、スポーツクライミング、サーフィン、レスリングなどでいち早く代表内定を取った選手がいますし、すでに出場枠を獲得した団体競技でもメンバー選考が進んでいます。
これからまだまだ、選手選考が続いてゆきスポーツから目が離せません。一人でも多くの岩手県関連の選手が出場できるよう、応援していきたいと思っています。
考えてみると、オリンピックの選手選考も「締切り」と同じような性質を持つもののようです。
選考会のスケジュールが締切りですし、そもそも東京オリンピックが大きな締切りです。それらに向けて選手やコーチや関係者が計画を立てて練習に励み、締切り日にすべての力を発揮できるように準備して行くのです。選考の可能性を持つ選手たちは、息もつけないような時間を過ごしていることでしょう。もう一息、がんばってほしいと思います。でも、一方では、必ずしも締切りを東京に置かなくてもいいのではないかとも考えています。
ずいぶん前です。二〇一二年に盛岡でサッカー女子日本代表の元監督・佐々木則夫さんの講演を聞く機会に恵まれました。ワールドカップの優勝監督です。それはそれは素晴らしいお話でしたが、その中に「走って 当たって ベスト4」というフレーズが何度か出てきました。日本女子サッカーは「走って当たって」という考え方・戦い方で世界ベスト4の力をつけたそうです。しかし、佐々木さんは、同じことをしていては世界一どころか決勝進出も難しいだろうと考え、新しい枠組みでの強化を行い世界一になったのです。サッカーワールドカップは、オリンピックやラグビーワールドカップと同じく、四年に一度開催されます。もしかすると、毎年開催されないのは、新しいことに向かうための四年を与えるのでその期間に新しい考え方でチーム・選手を育ててきなさいという意味を持つ期間なのかもしれません。
オリンピックに出られる人はごく僅かな人たちです。残された時間を本番で最高のパフォーマンスを発揮するよう頑張ることでしょう。一方、今度の東京大会に出場することが叶わなくなった人たちもいるのです。実は、その人たちには、次の「締切り」がいち早くやって来るのです。東京の次の夏季オリンピック・パリを目指して締切りを四年間延ばし、再スタートをきることができます。
新しい締切りを目指して再スタートをきる人たちも応援してゆきたいものです。
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とはいっても、どこに向かってスタートしなおせばいいの…
ゴールデンウィークの宿題にしますね。