がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

チームと学校と出生地/ユースオリンピック名簿から

Let us raise our resolution for sports.

Information leaned from the Japanese Athlete List at the Youth Olympics.

昨日の私の facebook 記事のまる写しから

***まる写し、開始***

第3回ユースオリンピック冬季競技大会(スイス・ローザンヌ、1/9-22)の日本選手団が発表になりました。

岩手県選手が3人

■吉田雪乃(スピードスケート)

 盛岡工業高校/岩手県盛岡工業高校生徒←盛岡市立北陵中

■浅沼妃莉(スノーボード

 ムラサキスポーツ北海道/宮城県東北高校生徒←盛岡市立大宮中

■福田奈生(アイスホッケー)

 水沢ドルフィンズ岩手県奥州市立水沢中学校生徒

応援をよろしくお願いします!

選手団名簿はJOC

https://www.joc.or.jp/games/youth_olympic/2020/news/detail.html?id=12166

***まる写し、終わり 元の記事は→[Link]***

岩手日報(2019/12/27)には

ユース五輪は4年に1度行われ、原則14〜18歳が対象。

過去の冬季大会では第2回に本県からスピードスケート女子の熊谷萌(滝沢第二中3年)が出場している。

とありましたから、

3人出場することは、とても素晴らしいこと。

健闘を期待しています。

重ねて、皆さまの応援をよろしくお願いします!

***

さて本題。

所属チームが気になったのです。

3人のうち、

学校がチーム名になっている選手、

つまり、

学校で活動している人が、1人

そして

学校ではないチームに所属している選手、

つまり、

校外のクラブで活動している人が、2人

なのです。

(これは、岩手だけなのだろうか、全国はどうなっているんだろう…)

ということで調べてみました。

ユースオリンピック日本選手団名簿から

�@選手のみ72名について

�A在学校名、所属先名、出生地を調べ

�B所属先(チーム)と在学校の関係を

 1)同じ=学校で活動している

 2)異なる=学校外のクラブで活動している

 に分け

�Cさらに、�Bの1)、�Bの2)それぞれに

 チーム所在地と出生地について

 a)同じ=国内移動なし

 b)異なる=移動した

 と分けてみると

こういうことでした。

ざっと見るとこういうことでしょう。

❶学校で活動しているものと校外クラブで活動しているものは、36:36の半々である。

❷校外クラブ所属の選手は全14種目中5種目(スキーフリースタイル、スノーボードフィギュアスケートショートトラックスケート、アイスホッケー)

 最も多いのは、アイスホッケーの22名(25名中)、ついでスノーボードの8名(9名中)

❸国内移動して活動クラブを選択した選手は4種目15名(スキーフリースタイル、スピードスケート、ショートトラックスケート、アイスホッケー)

 最も多いのは、スノーボードの6名(9名中)、ついでアイスホッケー4名(25名中)

このデータから考えられることは

・世界へのルートが一つしかない(高校からしか選手が出ていない)種目は8つ

・生まれたところがモノを言いそうな種目(出生地から移動した選手がいない)種目は8つ

・両方を兼ね備えた(ルートが一つ、生まれたところがモノを言う)種目が7つ

クロスカントリー、ジャンプ、コンバインド、スケルトン、リュージュカーリングバイアスロン

***

なにを言いたいのかというと

冬季競技の育成と簡単に言うけれど

「ルートが一つ、生まれどころが勝負」のような種目と

「複数ルート、どこで生まれても取り組める」のような種目では

競技の普及や選手強化の仕方が違うはずだし、変えなければならない…ということです。

解像度をあげる、言葉を換えれば、主語の範囲を狭めることが大切です。

中学校の時、理科の先生が

俺は牛を見れば「ああ、牛だ」ってわかるよ。

でも

お前たちは、牛を見ても「ああ、牛だ」としか思わないだろう?

と言っていた意味が、今頃、わかったような気がします。

冬季ユースオリンピックの競技としかとらえていないのであれば、

姿をみて牛と馬の違いがわかる「ああ、牛だ」の程度の解像度。

生態がどうで、内臓がこうで、味がこんなで、値段がこれぐらい…までの「ああ、牛だ」までは程遠いのです。

さて、私のスポーツ解像度レベルはどのくらいなのでしょうか。

***

ユースオリンピック冬季競技大会日本選手団名簿→[Link]