Increase resolution about "confidence".
For good coaching.
昨日・12月8日に、
盛岡市スポーツ協会のスポーツ振興功労者表彰式に先立って行われた、
スポーツ講演会で
高橋善幸(釜石シーウェイブスRFCシニアアドバイザー)さんによる
「岩手とラグビー、その先に向けて」という講演をお聞きする機会に恵まれました。
講演は
■ラグビーワールドカップについて
・大会の概要
・日本チームの活躍
・「力」を提供する活動から「ラグビー」での支援へ
■ラグビーワールドカップを終えて
・岩手県ラグビーフットボール協会未来計画
と進み
ラグビーワールドカップが終わっても
スポーツの力で地域をつくってゆくというコンセプトでの
ラグビーワールドカップへの釜石誘致・開催であったということを伝えて
このスライドで講演が終了。
ますます、応援し続けたくなるのです。
素晴らしいご講演を、ありがとうございました。
***
史上初めて決勝トーナメントに進出しベスト8入りした、
日本代表チームの話題になった時、
こういうお話がありました(と、私は聞きました)。
以前の日本代表チームは、ここで考えたのです。せいぜい年間60日程度の合同練習で国際試合に出て行った。
今の日本代表チームは、
年間240日の合同練習をして、ワールドカップに出場している。
その裏付けがあったから
勝利を信じて試合に臨むことができたのである。
年間240日の裏付けとは、ボリュームのことなのだろうか、ファクターのことなのだろうかと。
***
まずお読みください。
(略)今大会の日本代表は長谷川慎スクラムコーチのもとでスクラムを鍛えてきた。長谷川コーチの教えは細かく、緻密な理論に支えられた日本のスクラムはアイルランドやサモアを撃破する原動力にもなった。(略)感覚ではなく理論で教え込むのも長谷川流。今大会の教え子たちには「引退したらみんなコーチになれる」ほど理詰めで教えてきた。その理論は次世代にも受け継がれていくだろう。(略)
もう一つ
(略)1次リーグで屈強なFWを擁するサモアを38-19で下した後、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、49)が絶賛したのは、2016年9月から指導する元日本代表の長谷川慎スクラムコーチ(47)の手腕だった。だれにも負けない練習をしたんかだら…と言う言葉をよく耳にするのですが、目指したのは「力を漏らさないスクラム」。足の位置は1センチ単位、角度にまで修正を重ねた。ミーティング以外の時間でも、チームで共有するパソコンで確認。各自の携帯電話に動画が送られ、チェックするように心鰍ッた。(略)
(長谷川コーチの指導で築き上げた「力を漏らさないスクラム」=sanspo.com→Link)
多くは時間や量、つまり、ボリュームのことのような気がします。
10,000回もスクラムを組んだんだから誰にも負けない!
これ、
ボリュームの自信です。
一方、
足の角度がどうなった時、スクラムはどうなるのか
足の位置がどこにある時、スクラムはどうなるのか
それを
100通り試してみたことの裏付けをもって試合に臨むことは
ファクターの自信を持つことです。
二つの記事は、どちらも、
ファクターの自信のことを書いているのだと思って読みました。
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なにが自信の裏付けになっているのかということを
そして、
何を自信の裏付けにさせたいのかということを、
指導者が
ボリュームとファクターの2つの切り口で見ること、
そして、
そのバランスを考えることで
岩手県の指導者の
「指導の解像度」がますます上がってゆくだろうなぁと考えた、講演会でした。
がんばりますよ、がんばりましょうね!