がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

総合教育会議から/中学生のスポーツ

2019年度第1回 岩手県総合教育会議が5月16日に開催され、 Thinking about school club activities. Inspired with the minutes of the General Education Conference of Iwate. その会議録 が 岩手県のサイトにアップされました。 中学生の部活動(運動部活動)について、 岩手県知事がお考えを述べていますので、関係する発言を拾います。 なお、強調は私が付したものです。 この前、 日本フェンシング協会太田雄貴会長のお話を聞いたときに、 単に Athlete First ではなく、 Athlete Future First の考えで協会を運営しているのだ…という発言があったことを思い出しました。 部活動は、意義深い活動でとても大切です。 でも、 Future First となっているのかどうか… どうぞ、皆さんも、この機会に、部活動を考えてみてくださいませ。
(前 略) 畠山委員:しかしながら現在の中学校の部活動では、 生徒の実態に合った自主的な取組となっているかどうかという問題と、教員の負担に関する働き方の側面からの問題があります。これについては部活動指導員を配置することや活動方針を示すという施策が講じられているところではありますが、私は10年後、20年後に現在と同じような部活動が中学校でできている状況にはないのではないかと思っています。 それは先ほど問題として挙げた先生方の負担等の働き方改革に伴う問題や、子どもの数が減っている中で広い面積を有する岩手県で部活動存続の困難という問題が生じていることからです。 働き方に関しては部活動指導員という対応、部活動存続については連合チームの結成等工夫を凝らしていただいているところだとは思いますけれども、根本的な解決にはならないのではないかと思っております。こうした部活動の諸問題と競技力向上という課題を考えれば、これからはますます各地域での体育協会等の団体等の取組を強化するなどし、中学校の部活動ではない地域スポーツの形などで、そしてこれまで活躍してくださっている指導者にますますご活躍いただくようなことについて、取り組んでいく必要があると考えるものであります。 また競技力向上に関しては、欧米では一定の年齢まで過度に競わせない取組になっていることは以前から注目されていることと聞いています。競争主義から子ども期も守るべきというのは子どもの権利条約に関連しての2月に公表された日本政府への所見において勧告されているところでもあります。実際、 中総体で燃えつきることがあっては、人材育成と逆行することになり、もったいない話であると思います。 以上の観点から子どもの人数が減ること、さらに広い面積から小規模校が増えざるをえないという岩手においては、早期に、全国に先駆けてでも文化スポーツ部と教育委員会等の関係機関において中総体という大会に頼らない、中学校の部活に頼らないスポーツ活動の在り方について、それを前向きな取組として真剣に検討を開始し、部活動の在り方を根本から見直すときであると考えるものであります。これにより中学校部活の諸問題と競技力向上の課題に答えを見出しスポーツという文化の継承、発展に繋がっていってほしいと考え意見させていただいた次第です。 (途中 略) 達増知事:ありがとうございました。 日本一、世界一になるような子ども達が身近にいるという素晴らしさ、また指導者が人間としての教育ができることが大事だというご指摘もありました。 そして文化件pについては、小さい頃にいいものをちゃんと見て聞いていることが大事だということ、そして中学生のスポーツについて部活動ではなく、地域スポーツ、これはスポーツ少年団等の地域スポーツの発展というのが著しいものがあるわけで、また岩手県出身者のスポーツの活躍も中学校に部活動がないような分野で活躍している、イコールそれだけ中学校部活動以外に、中学生のスポーツを育てる場が発展しているということでもありますので、これは地域スポーツの発展、地域スポーツの競技団体毎のネットワークがあって学校の系統ではないほうから全国大会、世界大会につながっていく道があったりします。 中学生スポーツ問題については、少なくとも研究会のようなところからスタートさせて実態把握などをしてはどうかと思います。 やはり色々な方が強い問題意識を持って今のままではまずいという声を良く聞きますので、これは実態把握から、後は教育現場のほうとすり合わせながら、まずは生徒が、それぞれの生徒に合った形でスポーツに関わっていけるようにしなければならないと思いますし、後は教員の負担の問題もありますので、そのへんは実態に合ったような体制を工夫していくことが大事だと思うので工夫してまいりましょう。 (後 略)
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