He has a one more chance!
岩手県出身の小林陵侑選手(土屋ホーム/岩手県盛岡中央高校←八幡平市立松尾中学校)の大活躍で、日本中の関心を集めているスキージャンプですが、
ずっと大会を追っていると
ジャンプ大会やジャンパーをフォローしている人たちのための工夫が、たくさんあることに気がつきます。
ワールドカップは11月から3月までの間に、37戦が予定されています。
開幕の熱気が下がってきた頃の年末年始に、フォー ヒルズ トーナメントというシリーズ戦が組み込まれもう一度注目を集めます。
小林陵侑選手の全戦勝利、シリーズ優勝で大喜びでした。
今年は、その後、一発勝負の世界選手権がありました。
世界選手権では日本選手の個人メダルはなくがっかりしていましたが、終わって程なく、シーズン優勝が小林陵侑選手に確定しました。
今シーズンもこれで終わり、もう追わなくてもいいかな…
と思う間もなく、ノルウェーでの10日連続シリーズ戦・ロウ エアー トーナメントが始まりました。これもワールドカップの中で行われます。
果たして陵侑選手の逆転総合優勝。
ロウ エアーが終わり、ワールドカップも残すところ団体1戦個人戦2戦の3戦となり、再び、もう追わなくても…と思っていました。
しかし、びっくり、
2月初めのドイツ3連戦で終わっていたと思い込んでいた フライング ヒルズ のシーズン順位がまだ動いていて、
小林陵侑選手が、1位に浮上しているのです。
今週末の個人フライングヒル2戦がワールドカップの最終戦でもあるのですが、
フライングヒルの総合順位争いは、僅差。
またまた、
スキージャンプから目が離せなくなってしまったのです。
小林陵侑選手、なるか、世界初のスキージャンプ4部門優勝!
それにしても、1シーズンにこんなにイベントを盛りこんで、
最後の最後までファンを引き付けるスキージャンプワールドカップは
すごい仕組みを作っています。
おそるべし★スキージャンプ!
国際スキー連盟のサイトの athlete-world cup standing には
Overall
Four Hills
Ski Flying Standing
RAW AIR Tournament の4つの順位データが載っています。
ロウ エアー は始まって3シーズン目ですので、
昨シーズンとその前の優勝者を調べると「四冠」がいるかどうかがわかります。
■2017/18シーズン
Kamil STOCH (POL)
1 Overall
1 Four Hills
2 Ski Flying Standing
1 RAW AIR Tournament
■2016/17シーズン
Stefan KRAFT(AUT)
1 Overall
6 Four Hills
1 Ski Flying Standing
1 RAW AIR Tournament
四冠達成者は、だれもいません。
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バスケットやハンドボールやバレーボールの、
レギュラーシーズンとプレーオフなどというシステムがよく理解できていなかったのですが、
こういことなのか…と、今、合点が行きました。
でも、
ごひいきのチームや選手が、最後の最後までゲームに関係する力がないとわからないことでもあります。
強くなって欲しいですね。