スポーツ実施率は高まっているけれども、
実施種目に、何か違和感があるなぁ…と、ずっと思っていました。
スポーツ庁から出ている資料(2018年2月発表で、17年の調査です)をご覧ください。
「この一年で実施した種目」は
�@ウォーキング
�A階段昇降
�Bトレーニング
�C体操(ラジオ体操、職場体操、美容体操等)
�Dランニング・マラソン・駅伝
ここで初めて
オリンピックで行われている競技が出てきました。
�E自転車・サイクリング
�Fエアロビクス・ヨガ・バレエ・ピラティス
�Gゴルフ(コースでのラウンド)
�H水泳(競泳・水球・飛込・シンクロ等)
ここで初めて
団体の球技(水球)が出てきました
�Iゴルフ(練習場、シュミレーションゴルフ)
ここまで来ても、
過去にワールドカップを開催したサッカーや
なんだろうなぁ…と思っていました。
【スポーツ庁報道発表資料,平成29年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」について
〜週 1 日以上のスポーツ実施率は 51.5%(前年度 42.5%)へ向上〜,平成30年2月27日 から抜粋】
(原本はこの下線部をタップ)
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今日、ネットで
情報工学者の暦本純一さんがお書きになった
「パソコンを使えなくてもスマホは使えるのはなぜか」
という記事を読んだのです。
こういう書き出しで
(前略)パソコン(GUI)は30年以上も使われているわりに、あっさり「使いやすさ」の座をスマホに奪われた感がある。そして、最近就任したセキュリティ担当大臣がパソコンを使っていない(使えない)ということが話題になっているが、「パソコン教室に行って覚えようと思ったが断念した」という答弁の後に「でもスマホは使いこなしている」と発言していたので驚いた。
(中略)
この方のIT能力や経験を揶揄する前に、
パソコンのUIに問題がないかと再検証すべきだと思った。
ということでぱっと思いついた論点が以下です(後略)
スマホがコンピュータに比べてよく使われている理由ではないかと考えられる「8つの論点」を示しています。
思い切ってつまむと
1 パソコンは一人では動かせるようにならない***2 スマホはとりあえず電話ができれば「使えた」のにコンピュータはどうなれば使えたのかわからない
3 パソコンのキーボードにはわけのわからないキーがたくさんありすぎる
4 スマホはいつも持ち歩いているので慣れる時間が多い
5 パソコンのマウス操作が難しい
6 パソコンのファイルとかフォルダとかの理解が難しい
7 スマホの方が画面の見た目が簡単
8 そもそも、多くの利用者にとってはスマホで十分で、パソコンを使う必然性がないということかもしれない。
(詳しくは、この下線部をタップして記事を直接お読みください)
スポーツ実施率の調査で上位に出てくる種目と
私たちがかかわっている競技スポーツの種目との関係を書かれているように
私は、感じています。
国体やオリンピックなどで行われているほとんどの競技が
先ほどのグラフのベストテンに入ってこないことは、
ユーザーインターフェイスが悪いこと、つまり、敷居が高いと感じられていること
そして、
8 そもそも、多くの利用者にとってはスマホで十分で、パソコンを使う必然性がないということかもしれない。と思われていること、
つまり、
面唐ュささを乗り越えてもやってみたいという「楽しさ」をお伝え出来ていないことが理由なのだろうなと、
なんとなく感じています。
決して、
ウォーキングや階段昇降、トレーニングを否定しているのではありません。
でも、
いわゆる「競技スポーツ」が、
ユーザーインターフェイスと、楽しみを伝える方法を変えてゆくことによって、
スポーツの楽しみの幅が広がり
多くの人たちに「幸せ」を感じていただけるはずだと、私は、確信しています。
さあ、腕の見せどころ!