今日は、
第38回岩手県高等学校総合文化祭美術工兼W
(第53回県下高校美術展)に行ってきました。
何しろ、
私が勤めている、岩手県立不来方(こずかた)高校の生徒の作品が
わんさか入選ているばかりではなく、
特賞受賞作品も19点もあるのですから、
その作品を中心に、見に行ったのです。
(へえ、あの生徒がこんな作品をつくっているのか…)
(あれ、これは、私には「特賞」だけど…)
他の学校の生徒の作品も素晴らしく、とても素敵な時間を過ごしてきました。
あ、
「不来方高校だより」のブログに、関係する記事や写真がありますから、
そうぞ、ご覧くださいませ。
この下線部と、もう一つは、この下線部をタップするとご覧いただけます。
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作品も素敵なのですが、会場にいる人たちも素敵なのです。
子どもたちがいます。
作者の、高校生がいます。
作者の、ご両親、祖父母の方々がいます。
とても良い風景ですよね。
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会場を回って歩いていると、
カリカリカリ、しばらくして、パシ、
またしばらくして、
カリカリカリ、間をおいて、パシ、と、音が聞こえてきます。
(聞いたことがある音だけど、何の音だっけかなぁ)
と思いながら、となりのスペースに行くと
この風景。
おじいさんが
作品かと思われるほど、じっくりと構えて、作品の写真を撮っています。
(あ、会場内の写真撮影は、だれにでも許されています。)
さっきの音は
おじいさんが
使い捨てカメラのフィルムを巻き上げる音とシャッターを切る音でした。
見ていると、
おじいさんは、すべての絵をじっくりと見ます。
それから、
作品名と作者名を読みます。
そして、気に入った作品を写真に撮ります。
特定の学校や、特定の作者のものを撮影してるのではありません。
じっくりと、体勢をつくって、
ゆっくりと、構えて、
おもむろに、シャッターを切ります。
フィルムですから、
現像しないと、出来栄えはわかりません。
だから、真剣です。
私は、デジタルなので、真剣みに欠けています。
本当に、
絵が好きなおじいさんなのでしょう。
写真にして、手元に残しておきたいのでしょう。
こんなに真剣に物事に向き合っていないな、自分、最近…
なにか、大切な事を、
おじいさんに教えられたような気がします。