がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

私ができないこと

おとといの、5月19日に

東京での全国件p高等学校長会総会研修協議会に行ってきたことは、すでにお知らせしていますが、

その前に「みちくさ」をして、

東京駅のそばにある

三菱一号館美術館に寄りました。

『ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 〜アメリカ合衆国が誇る印象派コレクションから』

という展覧会が行われていたのです。

今度の日曜日が最終ですので、

平日の昼下がりにも関わらず、結構なお客さんがいました。

時間は結構あったので、お客さんの流れに乗らず、ゆっくり目に作品を見ていると

後ろから、年配のご夫婦と思われる声がしました。

(そんなに混んでないね)

(そうでもないわよ)

気配からすると

イヤホンガイドを借りて、ゆっくりとガイドを聞きながら鑑賞している様子です。

ガイドを借りていない私のほうが、少し速いペースです。

再び、

背後から、そのご夫婦の話し声が聞こえてきます。

(そんなに混んでないね、やっぱり)

(何いってるの、お客さんは並んで観ている状態なのよ!混んでますよ!)

会話の意味がわからないのです。

振り返ってみました。

ご主人は白い杖をついていました。

会話の様子からすると、

多くのお客さんが、絵の前に並んでいることがわからないほどの視力なのでしょう。

その後、

お二人とは

後になったり先になったりしながら移動しましたが、

二人ともイヤホンガイドをつけていて、

奥様が、その操作をしてあげながら、

絵の前に二人で立って、音声ガイドを聞きながらじっと鑑賞しています。

いったい

ご主人は、美術館の中で、どの感覚でなにを感じているのだろうか…

きっと、

私には、ない、あるいは、使ってはいない感覚で

絵画を鑑賞なさって、

私が感じていない楽しさを感じていることでしょう。

私にはできないことです。

自分の常識を超えることに出会って、なにか、いろいろと、考えさせらたのでした。