11月7日の夕方、出張帰りの東北新幹線は、金曜日の夕方とあってか満席です。
仙台で隣の人が降りると、
入れ替わりに、20代と思われる女性が、私の隣に座りました。
新幹線が動き出すと、
さっそく、
プシュゥ〜という音とともに、缶ビールを開け、
「はぁ」という声を従えて、ゴクリと一口。
(いいなあ。どっかで遊んできたのかなぁ。いいなあ…。)
しばらくすると、
今度は、
何か、紙を見ながら(ふう)と言っています。
横目で紙を盗み見ると、「再来予約票」と書いています。
はた目には、
そうは見えませんが、
新幹線で仙台の病院に来なければいけないような体の状態のようです。
ビールを味わうことと治療に通うことを両立させながら、がんばっている方なのでしょう。
(失礼しました。)
と、
自分の人の見方の単純さを反省するとともに、心の中でお詫びした次第です。
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今日は、
総合型地域スポーツクラブ「NPO法人フォルダ」の
『生誕10周年記念 感謝祭』に行ってきました。
プログラムは、こんな感じ。
何度か、このブログでも記事にしていますが、
独特という意味で、ユニークなクラブ運営をなさっています。
今日だって、
10周年と文部科学大臣表彰を祝う会の式典が、こんな感じで行われています。
(注;パノラマ撮影です)
出席者は、全員、マットレス敷きのフロアに座り、
市長さんや衆議院議員の先生が挨拶をしているのに、
次の出番を待つ子どもたちが、あっちを向いたり、こっちを向いたり、さらに、わいわいガヤガヤとにぎやかです。
いわゆる
「一糸乱れぬ」とか「厳粛」とか「忍耐」とかを大切にしているような印象のある、
「スポーツの世界」では、
あまり目にしない「式典」の様子です。
違和感がありましたが、しばらくして、気がついたのです。
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フォルダは、
スポーツを世間と切り分けていない、
つまり、
フォルダ・パーク(フォルダのクラブハウス)を日常の延長、
いや、
フォルダパークでの活動を地域の方々の日常そのもの、に、したいのだろうなと
だから、いろんな人が様々なことをしている空間が、当たり前の空間なんだろうな…と。
そして、
自分は、
スポーツを日常に、国体・障害者大会開催のレガシーを日常に…
とか、
言っているのに、
日常から切り離した
「構えた空間」を作って、ものごとをすすめようとしている、ことがわかりました。
新幹線のビールに続いて、
再び、
自分のものごとの見方の単純さを反省しています。
がんばりますよ! がんばりましょうね!!!