大会当日、1本目の予選では、決勝につながるレースを…と冷静に意識しつつも、気合充分でスタートラインに立ちました。
フライング直後の二度目の号砲と共にスタート。中盤まで他の選手を追う展開でしたが、ゴール付近で逆転し、想定外の『組一位・全体の二位』で決勝に駒を進めました。
迎えた決勝では、予選の結果は一旦頭の隅に置き、ベストを尽くすことだけに集中しました。
正直なところ、8台目あたりまで全く記憶がありません。
9台目のハードルを超える頃、自分が先頭を争っていることを初めて意識しました。
「行ける」と思った瞬間、身体が浮くような感覚と同時に走りのバランスを崩し、最終的に「0.02秒」という小さくて大きい“差”が残りました。
この“差”がなぜ生まれ、それを埋めるためには何が必要なのか。
その答えを追い求めながら、私はこれからも練習に取り組んでいきたいと思います。
(はばたき賞のしおりから「盛岡第四高等学校 1年 田代優仁」さんの文を、前後を略して記載しました)
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岩手県教育委員会は、今日、「はばたき賞」と呼ばれている、「平成25年度第2回児童生徒表彰」を行いました。
21の個人・団体が、奉仕活動・文化活動・スポーツでの様々な功績をもとに表彰されています。
おめでとうございます。
スポーツ関係で表彰された、10個人・団体の方々をご紹介します。
�@中島千咲代(滝沢市立滝沢小学校6年)
JOC夏季水泳競技大会 優勝
�A滝沢市立滝沢南中学校 新体操部
全日本ジュニア新体操選手権大会団体 2位
�B八幡平市立西根第一中学校 相撲部
全国中学校体育大会相撲競技団体 2位
�C石川周平(県立花巻北高校3年)
日本Jr.陸上競技選手権110mハードル 2位
�D後藤悠(県立紫波総合高校3年)
�E佐藤伶音(県立盛岡第一高校2年)
全国高校挙ケ選抜大会個人 2位
�F田代優仁(県立盛岡第四高校1年)
�G民部田奏(県立みたけ支援学校高等部2年)
全国障害者スポーツ大会フライングディスク競技ディスタンス 優勝
�H佐藤彩香(県立宮古恵風支援学校高等部2年)
�I盛岡聴覚支援学校高等部 陸上部
重ねて、おめでとうございます。
写真は表彰式の様子ですが、
左手前から�B�A�@
中央手前から�F�E、�Dの後藤君写っていませんごめんなさい、で�Cがちらっと、
右手前から�I�H�G
の皆さんです。
おっと、�Iのキャプテンは、
よそ見をしてるのではなく、
隣に座って手話通訳をしてくださっている先生を、一生懸命に見ているんですよ。
あれ、国体の優勝者がたくさんいたよね、どうなったの…と思われた方、
ご心配なく。
国体優勝者などの実績を残した方々は、
後日、別の表彰でその栄誉がたたえられることになっています。
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私は
『「行ける」と思った瞬間、身体が浮くような感覚と同時に走りのバランスを崩し』た経験を持っていませんし
『最終的に「0.02秒」という小さくて大きい“差”』を感じたこともありません。
練習を積み重ねた者だけが感じられることを、
きちんと、言葉で表現できる若者たちは、頼もしいものですね。