がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

スタバとコーチ

 岩手県盛岡駅で、

 「いわて銀河鉄道」の切符を買って、

 青森県

 「青い森鉄道」の車両に乗り、

 目指すは「青山」

 盛岡に住んでいる人でも

 何が何だかわからない人が、たくさんいらっしゃるでしょうね。

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今日は、岩手県教育委員会が主催する「ジュニアアスリート・サメ[ト事業」に行ってきました。

会場は、盛岡市岩手県営体育館。

最寄駅は「いわて銀河鉄道」・青山駅青森県の「青い森鉄道」とは相互乗り入れをしています。

さて、

この事業の目的

県内の競技団体の皆さんに、平成28年希望郷いわて国体後も継続して競技力向上が図られるために、現在のジュニア期(小学生高学年)の指導法やトレーニングについて学んでもらうというもの
つまり、指導者の資質向上が主目的の事業で、今日を含めて、今年3回開催し、コーチングの「意識改革」をしていただこうという狙いを持っています。

今日は、

子どもたちは、山形県のタレント発掘に携わっている方々からコーディネーショントレーニングを受けていますが、

並行して、

指導者は別の部屋で

「今、指導者に求められているもの 〜私たちはスポーツを未来から託されている〜」と題した講義を、日本スポーツ振興センターの勝田隆さん、丹羽怜美さんから受けています。

【講義風景:左が勝田さん、右が丹羽さん】

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勝田隆さんは、たくさん肩書があって、何と紹介すればいいのか迷ってしまうのですが、

独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)のスポーツ開発事業推進部長をおつとめで、

7月に

『私たちは未来から「スポーツ」を託されている ― 新しい時代にふさわしいコーチング ―』という報告書を発行した文部科学省のタスクフォース「スポーツ指導者の資質能力向上のための有識者会議」の座長をなさった方です。

この下線部クリックでその報告書が読めます。スポーツに関わる方は、ぜひ、お読みください)

つまり、

日本トップレベル=国際レベルの方です。

また、

丹羽さんは、同じくJSCのスポーツ開発事業推進部の企画・推進課にお勤めの方。

午前中は、

報告書の第一章「新しい時代にふさわしいコーチング及びコーチ」の内容に触れるお話がありました。

実はこのお二人、

「スポーツコーチングに関する世界的統括組織」である、The International Council for Coaching Excellence (ICCE) が主催して、(HPは、ここ。)

この9月に南アフリカ共和国で行われた

The 9th ICCE Global Coach Conference に出席してきたということでした。(カンファレンスのサイトは、ここ

つまり、

世界最新、世界トップレベルのコーチングに関する知見をお持ちの方々なのでした!

そのお二人のお話を、盛岡の岩手県営体育館でお聞きすることができたのです。

しかも、無料で。

さらに、この事業については、

「ジュニアの指導者以外の方の参加や一般の方の見学もできます。」とアナウンスしているんです。

(なんで、みんな、聞きに来ないのかなぁ?)

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ICCEの機能の一つである「コーチ、コーチングの質を保証するための事業」についてお話がありました。

さらに一段階ブレイクダウンされた項目の一つに「コーチの倫理/行動規定の提示」というものがありました。

丹羽さんの説明によれば、その目的は

コーチングにおけるある一定水準を保証し、コーチが異なる状況でどう対処するかという基準点を示すこと。また、コーチの責任、役割、能力等の定義。
と示され、その特徴として
・コーチは、選手の競技キャリアを支援するだけではなく、しっかりした言動、常識、価値観を持つ「善の人間」を育てる責任を負う。

・社会のルールに従う。スポーツだけ特別ではないことを認識する。

という説明があり、

さらに、倫理/行動規定の主な原則として、次の7つが示されました。

Competence(能力)、Trustworthiness(信頼性)、Respect(尊敬)、Fairness(公平性)、Caring(思いやり)、Integrity(健全性)、Responsibility(責任)
説明を聞いているうちに、

どうやらコーチングのイシューは

「競技者のHappinessとBenefit」にあるらしいと、私は解釈しました。

教えている人にどんな利益を与えてあげられて、その人たちにどれほど幸せを感じさせられるか…ということです。

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24日にお世話になった方のお葬式に行きました。

私は、その方の結婚式に出て、還暦祝いに出て、お葬式に出ました。本当に残念です。

有給を取ってゆきましたので、事務所に帰ろうと街を歩いていると、その方によく連れていっていただいたホテルの前を通りかかりました。

昔は、そのホテルの地下にスナックがあり、その方の会社のボトルが入っていたのです。

(ああ、よく連れてきてもらって、ごちそうになったなぁ…)

今は、スナックはありませんが、1階にスターバックスが入っています。

(コーヒーを飲んで行くか…)

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飲み物を頼んで、受け取ると、店員の人が、とんでもなく長いレシートを出しながら説明を始めました。

ネットでアンケートに答えると、「お好きな飲み物の、お好きなサイズ」を1杯飲めるコードがでるから、協力してね…というほどのことです。

さっき、アンケートに答えました。

齢は、性別は、何をたのんだ、サービスはどうだった…「ありきたり」の内容ですが、

一番最後の質問に痺れてしまいました。

『来店して元気がでた』かどうかを問うているのです。

わかったような気がしました。

スターバックスのイシューは『来店したお客様を元気にしてお帰しすること』なのでしょう。

スポーツコーチのイシューだって『元気にしてお帰しすること』に決まっていますよね…と、反省。