がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

このばい

今、受けているセミナーの前回の講義のテキストに

『全体と構成要素の特徴をつかむための視点』という項目がありました。

がががぁ〜ん、と、衝撃を受けたのは、その中でこういう説明があったこと。

(3) 比較して差を見つける

  分析対象は「何が同じ」で「何がどのように違うのか」を認識し、固有の特徴を理解する。

  その際、すでに定まっている目標値との差や時間軸での差分を分析するとよい。

時間軸での差分…自分の発想にはありませんでした。

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第68回国民体育大会本大会が終了しました。

ハンドボール少年男子(岩手選抜)

陸上競技女子共通4×100mリレー

陸上競技少年女子B200m 川村知巳(盛岡第一高校)

ボート少年男子シングルスカル 山根慶大(山田高校)の4つの優勝をはじめ

8位以内には、21競技で71が入りました。

男女総合成績(天皇杯順位)も

23位943点(昨年:39位790点)と目標としていた「30位前半890点」を大幅に上回りました。

ちなみに、女子総合成績=皇后杯順位も、27位483点も昨年(40位408点)を大きく上回っています。

選手・指導者の努力はもちろん、

2016年の第71回国民体育大会(希望郷いわて国体)の岩手県開催に向けて、強化体制を整えてくださった競技団体の皆様、

ご家族、チームメイト、所属先の方々など、環境を整えてくださった皆さまのお蔭であると、

心より感謝しておりますし、

本当に嬉しいのです。

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なぜ、予想を上回る成績が残せたか…

ということについては、じっくりと検討した結果をこれからに活かすことになるのですが、

「時間軸での差分」についても、頭の中に入れておかなければならないなあ…と考えているのです。

実は、多くの人から

「今年の国体はすごいねぇ! たくさん点数とったねぇ」

とほめていただいているのですが、

今年の国体の目標「30位前半890点」は、何に対しての目標なのかということが、どうやら、忘れ去られているようなのです。

�@2016年に男女総合順位で8位になる。

 �Aそのためには、1,550点を獲得しなければならない。

  �Bその通過点として、

    得点獲得競技を増やすことにより

    13年は890点で30位台、14年は940点で20位台、15年は1,150点で10位台と刻み

   �C16年は、全種別エントリーが可能な利点を生かして、400点上積みを狙い

    �D8位を達成する

多くの人たちは、ニヤリと笑いながら、私にこういいます。

「来年は大変だねぇ。今年の成績を上回らなければならないから。」

そんな時は、

「はい、がんばります」と口ではいながら、心の中でこう言います。

(それ、違うから!3年後に8位に入ればいいんだから!)

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今年の男女総合順位を見ると、ちょうど一年分の「時間軸での誤差」があります。

いい方への「誤差」です。

このことが、一体、何を表しているのかを真剣に考えなければなりません?

得点獲得競技が増えたことによる「もくろみ通り」の得点増加なのかどうか

あるいは、

集中的に強化している競技の得点が上向いたための得点増加なのかどうか

さらには、

最終目標・年次目標の立て方が、そもそも、甘かったための目標クリアではないのかどうか

はじめの二つであれば、手直ししながらの事業の重点化と拡大が求められます。

最後の一つであれば、目標の修正が求められます。

いずれにせよ、

「強化事業の結果が総合的に表れ、ホッケー、陸上競技ハンドボールなどで得点を大きく伸ばしたこと、

 また、全般にわたって、少年が活躍し、昨年の3倍増の得点を獲得した(105→320.5)ことが、

 目標を上回った好成績の原因であると考える」

などという、「結果」を「原因」と言い張る分析に基づく

「今後は、関係機関・団体と一層の連携を図りながら、事業の充実を図って行くことで目標達成を果たす」

などという、具体的には何をどうするのかが分からない方針での事業展開だけは、避けねばならないと、

考えています。

(よかったねぇ、またがんばろうねぇ)の仲良しクラブじゃあいけませんよね。

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もしかしたら、来年は、少年(高校生年代の選手)の点数が下がるかもしれません。

あ、

予防線を張っているのではありません。

来年は、2016年に高校3年生になっている人たちが、高校に入学する年なのです。

もしも、

私が、競技団体で強化を担当する立場であるとすれば、

2016年の最強チームをつくるために、1年生を重点的に育てて行こうと考えるでしょう。

現在の最強チームを出すのではなく、当該年の最強チームのレベルを上げようと考えるからです。

このことが、

「目的」「イシュー」に合致しているのかと問われれば、必ずしも、そうだとは言い切れません。

しかし、目標達成のためには、正しいかどうかは別として、とり得る手段です。

良い良いと言われている今年の成績ですが、

天皇杯得点は、943点です。

2016年の目標は、1550点。

東北予選に出ることでもらえる参加得点が400点ありますので、それを差し引いた競技得点は、

今年が543点、2016年では1,150点。

とにかく、あと3年で「この倍」の競技得点をとらねばなりません。

がんばります。

がんばりましょうね。

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へそ曲がりですね、私。