自分の中にある固定観念、思い込み、価値の枠組みを替えたり、転換することはなかなか難しい。特にスポーツ選手は、「始めた以上はやり通せ」ということを常に言われて育っていく。その考え方が染みついて、なかなか疑うことができない。途中変更することは目標をあきらめることで、いけないことだと思い込んでいる選手も多い。 でも、本当に一つの目標を固く決めつけて死守する必要が、あるのだろうか。 人生には、「仮置き」や「仮決め」という選択があってもいいのではないか。 もちろん、真面目に一本の道をつきつめることも大切だろう。でも、どうしてもうまくいかない時には、少し視点をずらしてみたり、大胆に組み替えたりしてみることも、また大切な方法ではないかと思う。 少し視点をずらして、別のところから物事を見てみると、自分のこだわりから抜け出すことができる。今自分がやっていることを、距離をもって観察することができる。引いて自分を見ると、凝り固まってこだわってきたことの矛盾が現れてくる。たいしたことではないんだとか、もっとこれができそうだという、別な道や新しい可能性が見えたりする。それで急に気持ちが楽になったり、作業がスムーズになったり、以前よりも大きな力を発揮できる自分を発見したりする。 悩みというものの多くは、視点が固定されていることから生まれる。いかがですか? 私は、一字一句、身に沁みています。
イリンクス
今日は「イリンクス」な一日でした。
4月28日に、岩手県一関市の「厳美渓」に遊びに行った時に、つり橋を渡りました。
齢のせいでしょうか、
渡り終わっても、しばらくの間、身体がぐらぐらと揺れている感覚が残ってうまく歩けませんでした。
船を降りてもそうなるのだそうですが、体験したことは無いような気がします。
今日は、
朝から、いや、昨夜から、脳みそが「ぐらぐら」としていました。今も、ぐらぐらしている感覚があります。
アゴン(競争)、アレア(偶然)、ミミクリ(模擬)、イリンクス(眩暈)…明日は、何して遊ぼうかな。
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とても面白い本です。
スポーツから出てきた人が、こんなこと考えるでしょうか?