がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

メリット財

岩手県盛岡市内丸の盛岡地方裁判所にある、国の天然記念物「石割桜」が「七分咲き」だそうです。 ネット上のあちらこちらで「石割桜」の写真がにぎやかですが、へそ曲がりの私は、ここで「その隣の梅」の写真を載せちゃうわけです。いい匂いなんです、梅。
そういえば、こんな歌がありましたね。 「東風吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」 ********** 4月25日に「市町村生涯スポーツ担当者研修」に午前中だけ参加させていただきました。 午前は、早稲田大学スポーツ科学学術院教授・間野義之先生が「地域スポーツの振興」と題して、ご講演をしてくださいました。 昨年11月にも盛岡でお話をお聞きする機会に恵まれ、その時も、目からうろこが落ちる状態でしたが、やっぱり今回も、様々なことに気がつかされたわけです。 何点かお知らせします。 ■何でスポーツを『公』が実施するのか■ 「何でスポーツを『公』が実施するのか」…講演の始まりは、この問いでした。 (当たり前、だろう。法にもあるし県の計画にも載っているんだから!) と思うのですが、これは、答えにはなっていませんね。 そもそも論…こういうことって、時間がたつと忘れられてしまいがち。 私が、昨日のお話の中で聞いたところでは、どうやら、次の二つが、考える「ヒント」のようです。  ◇メリット財(準公共財)  ◇Development of Sports からDevelopment through Sports への転換 調べてみると、 同志社大学の石井智さんの「スポーツの価値と企業政策―「CSR」の視点から―」という論文に、こんな記述がありました。
『たとえば間野によれば、各省庁や地方自治体は、「スポーツ振興を通じて、児童生徒の教育・学習の充実、国民の健康保持増進、労働環境の改善、新産業の育成、余暇活動の推進、自然環境保護の推進、社会基盤の充実、社会保険の安定化、地域活性化、農村振興、観光振興、国際交流・理解など…、スポーツには様々な効能があると考えて」おり、「この意味で、スポーツ実践を促進するための施設やサービスは『メリット財』といえる」としている。』 (全文は・a href="http://doors.doshisha.ac.jp/webopac/bdyview.do?bodyid=BD00011485&elmid=Body&lfname=019008010009.pdf">ここをクリック≠キると読むことができます)
省略してはいけないこと、じっくり考えなければいけないことですね。連休の課題でしょうか。 ■clubの意味をご存知か■ 総合型地域スポーツクラブの話になった時、 「ところで、clubの意味をご存知か」という問いがありました。 これも(えっ!?)っと感じたのです。 「clubには『知恵やお金を出し合う』という意味があります」というお話です。 ビックリして調べると、果たして、自動詞として次の意味がありました。 〔…するために/…のために〕資金を出し合う(+together)〔to do/for〕 誰かがお金と知恵を出してお膳立てしてくれたところに、ただ参加するだけではクラブ員とは言えないんだなぁ…。 ■走りながら考える■ 私たちがよく使う言葉の一つに「走りながら考える」があります。 間野先生は、講演の中で、こういう使い方をなさいました。 「『走りながら考える』という言い訳をしながら…」 私は、この言葉を良いニュアンスで使う傾向があります。ちゃんと考えながら、やってるんだよ…と。 でも、やっぱり言い訳です。考えないで、はじめちゃったんだ…ということの。 まだまだありますが、今日はこのくらい。 ********** (先生、気がつかなきゃいいなあ…。)講演の途中で泣きたくなりました。 とても大きな県営の体育施設の会議室が、研修会の会場でした。 私は10時前から12時過ぎまでいたのですが、この2時間半ほど、ただの一人も、スポーツをしに来ないのです。 学校をしている時間だから、仕事のある時間帯だからしょうがないね…という発想で見れば当然でしょう。 でも、 その施設の周りには、たくさんの住宅があります。 当然、お年寄りがいるでしょう。小さな子どもとお母さんだっているでしょう。 生涯スポーツ推進の研修をしているスポーツ施設が、がら空き…。 幸い、先生は気がつかなかったか、気がつかないふりをなさってくださったようです。 ********** 今日までの、夜の会食の山を何とか越すことができました。ふぅ。 明日からは、ゴールデンウィーク。 遊びまくる予定ですので、ブログ更新が滞ると思います。私の消息を知りたい方は、facebookでお願いしますね。