がんばろう!岩手のスポーツ

岩手スポーツ応援団長を勝手に名乗る平藤淳の個人的なブログです

スポーツツーリズム

「がんばろう!岩手のスポーツ」がお送りする『岩手スポーツ検定』番外編。

【問題】

あるスポーツイベントのャXターの一部です。○に適語を入れてください。

【ヒント】

▼「2012ゴールデンオールディーズ・ワールド○○○○フェスティバル福岡」

▼会場は福岡県福岡市

▼スケジュールは右の表のとおり

▼世界各国(20数か国)から、35歳以上のプレーヤーと家族がやってくる

 (海外61チーム1,128名、国内51チーム1,191名、計112チーム2,319名)

▼チームスポーツではあるが、個人での参加も可能

▼主催者は

 ゴールデンオールディーズ・ワールド○○○○事務局(エアニュージーランド内)

 ゴールデンオールディーズ・ワールド○○○○福岡実行委員会

▼後援に

 日本○○○○協会、九州○○○○協会

▼協力は

 観光庁(スポーツ観光推進室)、福岡県、福岡市、アディダスジャパン

**********

スポーツイベントなのに、

文部科学省も会場地の教育委員会も関係していない。しかし、観光庁がついている。

実行委員会会長は、

県知事でも市長でもなく、

末吉紀雄さん(福岡商工会議所会頭、コカ・コーラウエストホールディングス�椛纒\取締役CEO)という方。

会期は8日間なのに、

試合日はたったの3日で、その狭間には熊本城ピクニックがあったり、オプションの追加ツアーは、"世界遺産屋久島"、"日本ラグビーの聖地-花園"、"大宰府天満宮"、"唐津くんち伊万里焼"…と盛りだくさんだったり。

チームゲームなのに、一人でも参加を受けつけたり…。

一体、これ、なによ!?

だいたい、キャッチコピーが「飲んで、笑って、戦って。」とは何だ!

スポーツを冒とくするのもいい加減にしろ!

と、

すっかり混乱しましたが、これが「スポーツツーリズム」なのです。

*****

クイズの答えは「ラグビー」

詳しくは大会の公式サイトでご覧ください。

さて、

そんなことはどうでもいいのです。

観光庁の資料にはこのイベントの趣・/span>がこう記されています。

ゴールデンオールディーズ・ワールドラグビーフェスティバルとは、ラグビーを通じた国際交流を目的に2年ごとに開催されるもので、35歳以上の方がラグビー生涯スポーツとして楽しみ、能力や年齢を問わず自己の持つ最大の力を発揮して、ラグビーにかける情熱を示す国際的な競技大会です。(大会概要は別紙1を参照ください)

19回目となる今年は、アジアで初めての大会として、10月28日〜11月4日に福岡市を中心に開催され、大会参加者とともにその家族が開催地を訪れるスポーツ観光コンベンションとして、海外より選手を含め約2,000人が参加される予定です。

大会の前後では、九州のみならず関東や関西地区の観光地を訪れる、自由参加のオプショナルツアーや、大会期間中には全員が参加するピクニックデーが開催され、スポーツ関連のコンベンション事業による文化交流も予定されています。

*****

視点を変えれば、事業は急展開します。

これまでの私は、

エントリー以外の宿泊をどう制限し、会期をどうやって短くし、どうすれば効率的な大会運営ができるかという事を、一生懸命、考えていました。

これ、逆です。

来る人をできるだけ多く受け入れ、ラグビーの試合だけではなくあちらこちらで観光していただき、どのぐらい楽しんで帰っていただくか…という考え方です。

前者と後者では、「会場地のファン」になる人の数が全く違うでしょう。

前者の考え方で、イベントを開催するということは、どこでやっても同じものにしかならないという事です。

じゃあ、便利なところ、施設が整っているところでやればいい。岩手でする必要はないのです。

後者では、

スポーツをもちろん楽しんでいただくけれども、せっかくおいでになった方々に、岩手を知っていただく機会を提供し、岩手のファンをつくって行く…という考え方でしょう。

岩手には魅力がたくさんあります。

それを利用した「岩手ならでは」の事業が組み立てられるはずです。

岩手ファンを増やし、岩手が栄えてゆくためには、スポーツをツールにしていただいても構わないな、

いや、

お願いしたいところだな、と、考えています。

でも、

こんな企画は、スポーツサイドだけでできるものではありません。

そこで、

やっぱり、ここでも、一緒にがんばろう…となるのです。